閉じる
半 月 山

2000年(平成12年) 10月28日(土)


コース・タイム
 自宅(5:55) ⇒ 大沢IC ⇒(6:35-渋滞-55) ⇒ 清滝IC ⇒ 歌が浜駐車場(7:15-朝食)
  駐車場(7:40) → 登山口(8:00) → 茶ノ木平(8:50-9:00) → 第二展望所(9:10) → 車道(9:45) → 狸山(10:06) → 第一駐車場(10:15-25) → 半月山(11:08) → 昼食(11:15-12:15) → 半月峠(12:25) → 狸窪(13:05) → 旧イタリア大使館公園(13:20-45) → 駐車場(14:00)
 歌ヶ浜駐車場(14:05) ⇒ 清滝(14:55) ⇒ 大沢IC ⇒ 古賀志 ⇒ 自宅(16:15)

同行者
 妻

 紅葉時の日光 殺人的な交通渋滞と混雑 になるため,もう10年以上も敬遠していた。今回は,多少の渋滞は覚悟しながらも比 較的穴場的な 中禅寺湖南岸 を訪れた。朝は,早ければ早いほど渋滞からは逃れられるが,6時頃に家を出れば,大 丈夫と判断して出かけた。天気は良く,日光道路からは朝日の当たる 表日光連山 が間近に見られた。 女峰山南面の岩場 も岩ひだがはっきりと眺められた。日光道路を走る車の量は多く,終点の 清滝IC の少し手前から渋滞が始まった。
 ある程度の混雑は予想はしていたが,さすがに驚いた。 細尾大橋 脇の交差点信号まで続いており,普通なら4〜5分の所を20分かかった。その先の 「いろは坂」 では順調に流れていが, 明智平 の駐車場には多くの車が入っていた。紅葉は,いろは坂が真っ盛りというところで,下 の方ではまだ緑色の葉も多く残っていたが,登るにしたがって色づいた葉が多くなった。しかし, 急激な寒さのせいか,葉の周囲が縮れるように枯れている葉も多く,鮮やかさにおいては今一歩だ った。
 中宮祠T字路 の少し手前から, 歌が浜 に抜ける近道がある。この道の途中に,茶ノ木平への 登山口 があるので確認しながら, 歌が浜駐車場 に向かった。ここは大きな駐車場で,トイレなども完備している。早朝なのに ほぼ満車状態 だったが,車の出入りが多く,前の車が出た後に停めることができた。ここまで来れば, あわてることはないので,車内でゆっくり朝食をとり,身支度をして出発した。さすがに外は気温 が低く寒い。
 駐車場から 男体山 を望む。


 いま,車で来たを戻り, 登山口 を目指した。立木観音前の食堂では,早朝にも関わらず 「朝食あります」 の看板を出し,店を開けていた。
 登山口からの登りは,丸太の土留めを兼ねた階段で,歩きづらいが一気に高度を稼ぐ ことができる。登山道はよく整備されており,通行する人の多さを示している。しかし,その大半 は, ロープウエイで登った観光客が,下りに利用するもの と思われた。途中,お客をたくさん乗せたゴンドラが登っていった。しっかりした登り で,体は十分に温まり, 茶ノ木平 に着く頃には汗をかいた。登山道には落ち葉が積もっていた。この標高になると,紅葉 の時期を過ぎ,落ち葉の時期になっていた。
 茶ノ木平 の標高は1599m, 中禅寺湖 の湖面が1269mだから,320mほど登ったことになる。 圧底のブーツにミニスカートの 娘さんも含め,観光客は多かったが,それでも予想したほどではなかった。
 茶ノ木平の展望所は 第一 第二 も樹木が多く,足元を見下ろすことはできなかった。湖岸から突きだした 八丁出島 だけは,紅葉最盛期の美しい姿を見せてくれた。


 右方に見える 男体山 も,中腹から上は葉を落とし,冬の姿になっている。
 遠くには 奥白根山 の姿が見えたが,まだ雪を被っては居ないので, 白嶺(シラネ) にはなっていない。


 尾根筋の道は,冬の里山のようで,心和む雰囲気がある。 第二展望所 の先では,観光客は居なくなり,登山者もまばらになった。しかし,山の雰囲気は明る く,寂しさや陰鬱さはない。結局,何組かのグル−プと前後しながらコースを歩くことになったが, 煩わしさはなかった。上空では,徐々に薄雲が広がりはじめ,日光を遮りだした。陽が陰ると急に 寒くなる。樹間ではあまり感じなかった風も,開けたところでは強く,寒かった。低気圧が西にあ るせいか,今日の風は南風だったが,とにかく寒かった。
 半月山頂 は見晴は良くなかった。


 少し先の 展望台 では,スカイラインの第二駐車場から来た観光客も含め,混雑していた。プロのカメラ マンとおぼしき人が,大型のTVカメラを構え,天気が良くなるのを待機していた。


 昼食をとる場所を探したが,なかなかいい場所がなかった。南側の開けたところは眺 望が良いが,風が強く寒い。
 展望台の少し先の林の中で昼食とした。風が冷たく,レインウエアの上を着て,熱い スープを飲んで,やっと人心地がついた。熱いコーヒーを飲んでゆっくりしてから出発した。依然 として寒く,レインウエアを着たまま出発した。
 しばらく歩いて, 半月峠 から北斜面に入り,南風が当たらないようになり,やっとレインウエアを脱ぐことがで きた。
 狸窪 (むじなくぼ)から 歌が浜 に向かって15分ほど歩き,今月はじめに開館した, 「イタリア大使館別荘記念公園」 を見学した。明治中期から昭和初期にかけて, 中禅寺湖畔 は,各国の大使館や多くの外国人の別荘が建てられていた。この建物は,平成9年まで 歴代の イタリア大使 が,夏の別荘として使用していたもので,栃木県が復元改修し公開したもので ある。 杉皮で葺いた天井など, 貴重なものを見ることができた。また,部屋からの眺めは最高で,歴代の大使がこの地 を愛した理由が分かるような気がした。
 駐車場 に戻ったのはちょうど14時。直ぐに出発したが,大鳥居のT字路が混雑しており, なかなか右折できない。左折してバイパスの方に廻ったが,ここも混雑していた。いつもだが, 鳥居から華厳の滝駐車場入り口の間は混雑している。ここを過ぎれば,比較的スムースに流れる。 今日も,その後は速度がやや遅くなったぐらいで,流れていた。清滝から日光道路に入る車は意 外と少なく,日光道路は空いていた。

 ページトップへ