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小 田 代 原

2001年(平成13年) 2月24日(土)


コース・タイム
 宇都宮(9:40) ⇒ 日光道路 ⇒ 清滝 ⇒ 中宮祠 ⇒ 赤沼茶屋駐車場(11:10)
  駐車場(11:25) → 小田代(12:45-立食-13:00) → 駐車場(14:25)
 赤沼茶屋駐車場(14:45) ⇒ 日光湯元(釜屋旅館)(15:00)

同行者
 妻

 昨年 は3月第1週, 一昨年 は2月第4週に 小田代ヶ原 まで雪の上を歩いて,とても良かったので,今年もまた歩いてみることにした。 日光湯元釜屋旅館 に宿をとることができたので,冷えた体を温泉で温めることができる。1週間ほど前の 天気予報ではそんなに悪い予報ではなかったが,近づくにしたがってだんだんと悪くなり,直前の 予報では 降水確率80%〜60%の雨 。まさか標高1400mの戦場ヶ原では, 降っても雪 だろうと思っていたのだが・・・・・
 出発の朝は, 宇都宮 は小雨。もし,雨がひどいようなら歩くのは止めにし,早く宿に入ることにして,ゆっ くりと出かけた。
 日光道路 も, 今市 辺りまで行くと,路肩に解け残った雪が見られる。 日光 までずっと小雨, いろは坂 はひどい霧。走っている車はほとんどない。いろは坂からは,路面に雪が残っており, 雪解け水が路面を流れている。 中宮祠 に着いてみると,霧は晴れ,雨もほとんど降っていない。これなら歩けるということで, 車を 赤沼茶屋 脇の道路の路肩に停め,身支度をして歩き出すことにした。
 赤沼茶屋の向かい側にあった 公衆トイレ は,以前は冬期は閉鎖されており,苦労したが,昨年立派な暖房付きのトイレに改修さ れ,快適になった。そのため,トイレの前にあった駐車場は, 「トイレ利用者のための専用駐車場」 となり,ハイカーたちの駐車はできないことになった。もっとも,無視しして駐車して いる車もあったが。
 先週に宇都宮市内のスポーツ用品店で買った 「スノーシュー」 と, 「カンジキ」 は,途中で付けることにして,ザックに縛り付けてスタートした。ザックには縛り付け るための適当な場所がなく,うまく縛りつけられない。あとでなにか方法を考えよう。
 雨は今は降っていない。車の外気温計は+1℃を示していた。妻は雨具の上下を付け て歩き出した。私は,雨具の下だけを付けて歩こうと思ったが,結局下も着けず,ズボンのままで で歩き出した。上はフリースの上着を着た。
 竜頭の滝 方面への道から分かれて橋を渡る辺りまでは,普通に歩くことができた。積雪量は昨年, 一昨年より多く,1m前後あった。
 橋を渡ったところで足が潜るようになったので,まず,私がスノーシューを付けて歩 いてみた。思ったほど歩きにくくなく,快適だった。まもなく,妻も足が潜るようになったので, スノーシューを妻に履かせ 私はカンジキを付けた 。輪カンジキはアルミ製で重さはスノーシューより軽い。ベルトで縛り付けるようにな っているので,取り付けにやや時間がかかった。スノーシューは靴のつま先を差し込んでかかとの ベルトを締めるだけなので,とても簡単だ。

 カンジキを付けたので,潜ることは少なくなったが,それでも,踏み跡をはずすと, 20〜30cmくらい潜ることもある。妻のスノーシューは全く快適のようだ。
 スキーの跡が必ずしもハイキングコースに沿ってついておらず,スキーヤーは,おお よその方向を決めて 自由に滑っている ようだ。これは,昨年,一昨年よりも目立った。コースの途中にある 「戦場ヶ原展望所」 の付近も,踏み跡は大きく湿原の方に迂回して付けられており,回り道だが,仕方なく その踏み跡をたどった。
 小田代ヶ原 も,一面深い雪に覆われていた,立入禁止のロープもほとんど見えない。小田代ヶ原の 中に深く入り込み, 貴婦人の根本まで行っている人の姿も見えた。 雪のない季節では,絶対に入れ ない場所でも, 雪が湿原を保護しているのでこんなことも許されているのだろうか。
 帰宅して25日の新聞を見ると,戦場ヶ原の湿原が, クロスカントリースキーヤー の進入によって荒らされていると言う記事が載っていた。雪で保護されているとは言え, 湿原保護のため,やはり湿原への 立ち入り禁止 には変わりはないとのこと。知っていながら無視する人は論外としても,知らないで入 り込んでしまう人もいるだろう。看板などはぜひ必要だ。
 小田代原 に着いた頃から が強くなり,立ったままおむすびを食べ,直ぐに引き返した。来た道を戻ったが,雪が 弛んできたせいか,往路では潜らなかった場所でも,カンジキごと潜ってしまう場所がたくさんあ った。木の枝に赤いテープで示されているコースから,完全にはずれて踏み跡が付けられている場 所もあり,また,踏み跡が集中しないだけ踏み固めが不十分で潜りやすくなっている。「戦場ヶ原 展望所」から坂を登ってからしばらくの間は,一歩ごとに足が潜り,苦労を強いられた。また,カ ンジキのベルトも弛みやすく,縛り方などを工夫する必要がある。
 雨は降ったり止んだりだったが, だんだん強くなってきた  赤沼に戻り,東屋でスノーシューとカンジキをはずした。スノーシューの雪を払って, 車に戻った。車の中でもう一個のおむすびを食べ,お茶を飲んで一休みし,旅館のチェックインの 3時を目指してスタートした。雨はみぞれ混じりとなり,だんだん強くなってきた。
 湯元温泉釜屋旅館の窓から。


 家に帰ってから,スノーシューとカンジキを調整した。この冬,もう一度くらい雪の 上を歩きたい。

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