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清 水 平

2001年(平成13年) 6月9日(土)


コース・タイム
 宇都宮(自宅)発 (5:00) ⇒ 駐車場(6:31)
   駐車場(7:00) → 峰の茶屋(7:55) → 朝日の肩(8:28) → 清水平(9:00-30) → 峰の茶屋(10:30) → 駐車場(11:35)
 駐車場発(11:50) ⇒ (寄り道)⇒ 自宅(16:20)

同行者
    チコ

 昨年の同時期(6月10日)にシャクナゲが満開だった 清水平 に,今年も行ってみようと言うことで,計画していた。2日前に梅雨入りが宣言されたばかりで,好天は望めないものと覚悟していたが, 午前中は降らないという予報が出ていたので,早めに下山することで早めに自宅を出発した。
 曇天ながら,雲の厚みもまばらで,薄日も射してきた。田原(たわら)街道 から新上平(うわだいら)橋を渡り, 大宮 に入った。新上平橋は3月17日に開通したばかりの新しい橋で,通るのは今回が初めて。 新上平橋の開通に伴って旧上平橋は取り壊されるらしい。 旧上平橋は,(多分)私が小学校1年生の時,祖母に連れられてその開通式のお祭りに,肘内(旧大宮村肘内)から歩いてきた記憶がある。 橋のたもとで道が直角に曲がり,その所にあったお店で「かき氷」を食べさせてもらったことをはっきりと覚えている。 橋の寿命は約50年だったことになる。そのときにできたのは北側の部分で,幅が狭く,今では普通車同士でもすれ違うのに苦労する所だが, 当時は,今のように自動車が普及することなど予測できなかったのだろう。南側の,幅がやや広い部分は,後になってから作られたもので, それまでは,河原の上を通っていた。
 大宮から矢板 に抜け,関谷から 広谷地那須街道 に出た。走っている車は少ない。天気は,雲は多いが降るような気配はない。
 峠の茶屋駐車場に着いた。駐車場に停まっている車も多くはない。眼下に 雲海が広がっている。



  朝食を食べ,身支度をして出発した。雨の心配は今のところ無い。灌木帯の登りでは, ベニサラサドウダンが赤い花を咲かせていた。

 色が薄く,濃い色の筋が目立つのはサラサドウダン


 同じ様な釣り鐘状の花を付けるウラジロヨウラク は,まだ蕾の状態だった。

 ヤマツツジは満開を少し過ぎていたが,柔らかな朱色の花をたくさん付けていた。
 灌木の根本にはマイヅルソウ の群落があり,蕾をたくさん付けていた。マイヅルソウ の花は,白い粟粒のような花でとても可憐だ。


 灌木帯を抜けると,道の左右に白い花が塊まって咲いていた。「イワカガミ」 だ。よく見ると,イワカガミの花には3色ある。最も多く見るうすいピンクの他,白い花と僅かだが赤に近い濃いピンクの花がある。 このイワカガミの葉の形が通常のイワカガミと異なっていたので,帰ってから図鑑で調べた。これは, ヒメイワカガミという種類で,イワカガミ と比べて,葉の周囲の鋸歯が大まかなことが特徴である。


 峰の茶屋に近づくと,右側に朝日岳が見えてくる。


 峰の茶屋では多くの登山者が休んでいたが,私たちは通過して先へ進んだ。昨年来たときには 剣が峰 を巻いた所に雪渓が残っていたが,今年は1mほどの小さなものになっていた。今年は雪が少なかったようだ。
 朝日岳分岐を左にとって,清水平 に向かった。まだ時間が早いせいか,人は少ない。
 熊見曽根の分岐を巻く道まで来ると シャクナゲの花が目に入ってくる。ピンクのとてもきれいな色だ。 アズマシャクナゲ だと思うが,はっきりは分からない。昨年来たときには,斜面のいたる所にシャクナゲが咲いていたが,今年は少ない。 時期的に早いのか遅いのか分からないが,咲いた跡も,蕾も少ないことから,今年は花付きが少なかったのかも知れない。
 道ばたに小さな 「ミツバオウレン」の白い花が咲いている。 清水平では雪解け水が浸みだし,少しずつ低い方へ向かって流れている。

石の間に咲いているのはフジハタザオ

 清水平 でコーヒーを入れて飲んだ。昨年は,ここから見た熊見曽根の頭の斜面には,錦織のように,淡いみどりの中にピンクの塊が散在していた。 今年は,まばらにしか見えない。


 帰路,咲き詰めるヒメイワカガミ の近くに腰を下ろし,大自然に包まれた,静かながら贅沢な時間を過ごした。こんなにも満ち足りた時間は経験したことがなかった。

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