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西 ノ 湖

2001年(平成13年) 8月25日(土)


コース・タイム
 自宅(7:00) ⇒ 竜頭の滝駐車場(8:25)
  駐車場(8:33) → 朝食(9:10-20) → 赤岩 → 千手ヶ浜(10:30) → 遊歩道入り口 → 西ノ湖(11:14-昼食-12:10) → 西ノ湖入り口(12:30-57) ⇒(バス)⇒ 小田代(13:10-15) → 赤沼分岐 → 石楠花橋 → 駐車場(14:14)
 竜頭の滝駐車場(14:30) ⇒ 自宅(16:00)

同行者
 妻

 7月末の 槍ヶ岳以来 久しぶりの山歩きである。今日は,のんびりと山歩きを楽しみたいと思い,歩きなれた コースを選んだ。自宅出発も7時と,いつもより随分 遅い時間 になった,駐車場に車が置けるかち ょっと心配したが,混雑の時期は過ぎたので,何 とかなるだろうと思った。
 このコースは,私がたいへん気に入ったコースで,今までに何度も歩いている。今年 も5月に歩いたが,アカヤシオが満開で,たいへん感激した。
 今朝の 宇都宮 は低い曇り空で, 日光連山 は雲に隠れ見えない。山の天気は下界とは違うので,意外と上は好天かもしれない。 日光道路 も空いている。いろは坂では霧だったが,これは好天の兆し。案の定 いろは坂 を登り切ると陽が射してきた。 竜頭の滝駐車場 も十分に空きスペースがあった。ここでトイレを済ませ,身支度をして歩き出した。

 頬に当たる空気が爽やかで心地よい。 日光プリンスホテル の裏をまわって 遊歩道 にでた。この遊歩道は,いつも良く整備されており,安心して歩くことができたが,さ すがに 台風の影響 が残り,木の葉や木の枝が歩道上にたくさん落ちている。大きな樹が倒れて,歩道を崩 しているところも数カ所あった。歩道上の倒木は取り除いてあるが,路面が崩されているところや, 手すりが倒されているところもあり,元のように整備するにはかなりの時間がかかるだろう。
 いつも朝食をとる場所には先客がいたので,さらに少し進んだところで 朝食 にした。 水を加えるだけで食べられるという「きなこ餅」を持っていったが,けっこう 美味しかった。山歩きの非常食として十分役に立つだろう。

 数年前から,ここを訪れたときに 必ず写真を撮る場所 がある。それは, 栃窪 という湖岸で, オオヤマザクラ の枝が湖岸に張りだしたところだ。今日もその場所で写真を撮ったが,台風による高波 のために砂浜が大きくえぐられていた。台風の爪痕がここにも残っていた。

 熊窪 の湖岸では,営業用の貸しテントが3張りほど張ってあったが,利用者は見あたらない。 ここから 高山 に登るルートがあるが,今まで登り口が分かりづらかった。その登り口が,新しくしっ かりと作られていた。
 千手ヶ浜 には,遊覧船が停まっていたが,客の姿は見えなかった。このあと, 低公害バス でやってきたハイカーが, 菖蒲ヶが浜 中宮祠 に戻るために乗るのだろうか。
 千手が浜からは 千手の森遊歩道 を歩いて 西ノ湖 に向かった。いつ歩いても静かないい遊歩道だ。シカの食害の後も目立 たなくなった。 途中,右側の川沿いの林の中に プランクトンネットを空に向かって固定したようなもの が設置されており,以前からなんだろうと不思議に思っていた。今回,説明盤が設置さ れており,予想したとおり, 落ちてくる種子を集めて調べるためのもの だった。更に,5月に来たときには無かったものだが,遊歩道の西側一帯の広い範囲が 金網で囲まれていた。 ミズナラとハルニレ の自然林を保護するためのものらしい。
 西ノ湖の周辺では 「ヤチダモ」 などの自然林を保護するため,大きな杭が打たれ,金網で囲まれている。西ノ湖に向か う道で,ゴミ袋を持ったグル−プとすれ違った。ゴミを拾いながら歩く クリーンハイク の一団だ。子どもを連れた家族が目に付いたが,子どものうちから自然環境に関心を持 たせることはたいへんに良いことだと思った。
 西ノ湖 は増水しており,林の中まで水が侵入していた。湖水は 茶色に濁って おり,こんな西ノ湖を見たのは初めてだった。


 林の中の木陰にシートを広げ,昼食とした。ときどき雲が上空を通過していく。湯を 沸かしカップ麺を食べた。ハイカーも,さすがに多い。1時間ほど居て帰路についた。
 吊り橋からアザミ橋まで の両側は, カラマツ の林で,私は 芽吹きの時期 のこの道がとても好きだ。静かな落ち着いたいい道だ。
 ここにも台風の爪痕があった。 道路が冠水 し,川のようになっている,林の中を回り込んでやっと通過した。こんなことも初めて だ。


 アザミ橋から小田代まで ハイブリッドバスに乗った。到着したバスは満員で,やっとのことで乗ることができた。
 小田代原 で降りたのは私たち2人だけで, 小田代原でバスを待っていた多くのハイカーは乗ることができず ,殆どのハイカーは歩いて赤沼方面に向かった。
 小田代原にも台風の傷跡が残っており, 湿原に大きな水たまり ができていた。数年前にはもっとひどい冠水があり,半年ほど続き,湿原の植物への影 響が心配されたが,深刻な影響は出なかったことから考えると,今回も大きな問題にはならないだ ろう。


 私たちは, 小田代原 からハイキング道を通り 石楠花橋 に向かった。 竜頭の滝 は水量が増し,迫力満点だった。水もまだ少し濁っていた。

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