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庚 申 山

2002年(平成14年) 5月12日(日)


コース・タイム
 宇都宮(5:00) ⇒ 銀山平かじか荘駐車場(7:00)
  駐車場(7:28) → 一の鳥居(8:28-35) → 鏡岩(9:04-10) → 庚申山荘(9:50-10:00) → 庚申山頂(11:34) → 見晴(昼食)(11:37-12:10) → 庚申山荘(13:47-55) → 鏡岩(14:29-35) → 一の鳥居(14:55-15:04) → 駐車場(15:58)
 駐車場(17:00) ⇒ 宇都宮(19:00)
距離
  銀山平 (3.9km) 一の鳥居 (2.3km) 庚申山荘 (1.6km) 山頂 往復 16.6km   標高差 約1000m  歩数 28500歩

同行者
 ラリグラスHC

 庚申山へは幾度か登っているが,全て秋であり,この時期に行くのは初めてである。
 この4月にハイキングクラブ に入会した。色々な思いは有るのだが,最も大きな理由は,山歩きを通して,友人ができればいいと考えたからである。私もそうであるが, 妻も,友人は多い方ではない。これから先,職場という人間関係を離れた,自由な友人ができればうれしいと思った。この,庚申山登山は, このハイキングクラブの 月例山行である。チコは,体調があまり良くなく,今回は不参加となった。
 集合場所は自宅の近くで,歩いても15分程度の所。クラブが借りた駐車場があり,そこまではマイカーで行ける。 集合時刻は5時だが,少し早く家を出た。集合場所についてから忘れ物に気がついた。ストックを忘れていたのだ。 なくても良いかと思ったが,まだ時間があるので取りに戻った。
 かつて私は,「ストックを使うなど,山男の恥」 と思っていたが,使ってみると手放せない。足腰にかかる負担 を明らかに軽くしてくれる。足は,歩くときに,体重を支えることに加えて,体のバランスを取ることにかなりの負担を負っている。 杖を一本使うだけで,バランスを取るための負担がかなり軽減されるのである。その結果,足腰の筋肉疲労がかなり改善される。また,斜面を下る場合, 段差を降りるときに 膝や足首にかかる衝撃 はかなりのものなのだが,このとき,先に杖をついてから足を降ろすことにより衝撃が軽くなる。杖を使い始める前には,山に登るより, 降る方が苦しかった。奥白根に登ったときなど,膝を痛め,足を引きずりながら降りてきたことがあった。杖を使うようになってからは, そのようなことは一度もない。山歩き用のストックは,内部に 衝撃吸収用のスプリングが装備され,手に掛かる衝撃も少なくなるように作られている。
 バスは,更に市内の2カ所を廻って参加者を乗せ,目的地に向かった。今日の天気は,1週間ほど前から,雨の予報だった。 当然雨の中を歩く覚悟をしていたが,昨日になって急に天気予報から雨のマークが消えた。 宇都宮の空には雲が懸かっているが,雨の降りそうな雲ではない。2時間ほどで銀山平の 「かじか荘」 前の駐車場に着いた。かじか荘でトイレを借り,準備運動,会長あいさつがあり,初参加の私ともう一人の紹介があった。 個人で行くと,どうしても準備運動や整理運動がいい加減になってしまう。しっかりとやることはいいことだ。



 歩き出して間もなく,「シウリザクラ」 が咲いていた。「サクラ」といっても,普通のサクラとは花の付き方が異なり,白い花が房状に着く


 道ばたの斜面には「ウツギ」 の白い花がいっぱいに咲いている。今の時期の代表的な花だ。


 5日ほど前に,自宅付近をウオーキングしていて右足のふくらはぎを痛めた。ずいぶん回復はしたが,まだ右足のふくらはぎを伸ばすと痛い。 斜面の登り降りより,平地を歩幅を広げて歩く方が辛い。思い返してみると,むしろ,万全の体調で山歩きした経験の方が少ない様な気がする。 昨年,槍ヶ岳に登ったときも,初日に歩き出して間もなく,右足の付け根がいたくなり,頂上まで行けないのではないかと心配した。 2日目には痛みも取れ,登頂を果たすことができたのだが。
 山道では,グループの中で最後尾から2人目を歩いた。グループの歩くペースは,いつも自分が歩く速さよりやや速い。 前を歩く人との間隔が開き気味になる時もあったが,トータルとしては遅れることはなかった。
 私の歩く速さはとても遅い 。この速さが自分のペースとして身に付いてしまっている。しかし,そのかわり休憩はあまり取らない。他の山登りでも, 私たちを追い抜いていったグループが少し先で休憩していることが多く,結局,目的地に着くのはほぼ同じになる。「岩崎元郎」の <バテない歩き方教えます?>(01.4.10)でも, 「山でバテない登り方のコツは,歩幅を小さくゆっくり足を運んでいくことです」 と言っている。(「岩崎元郎文書集」)  未踏峰を征服すると言うようなハードな山登りならば話は別だろうと思うが,健康のため,趣味として,楽しむための山歩きならば, それで十分だと信じている。
 庚申山荘 まではさほどきつい傾斜もなく,比較的楽に歩けるが,その先,庚申山の山頂までは,かなりの急勾配を一気に登っていく。

ハシゴやクサリも設置されており,危険ではないが慎重に歩かなければならない。



 途中,大きな岩の垂直な壁に「コウシンソウ」 が芽を出していることを教えてもらった。まだ小さく,最大の葉でも5ミリほどの長さしかなかったが,貴重なものを見ることができた。
 「コウシンソウ」「庚申山」 に由来する植物で,日光や足尾 垂直な岩壁 に生育する貴重な植物である。コウシンソウが生育するのは,垂直な岩壁でコケなどに覆われ水分が確保される場所であることなど, 生育場所が限られ,めったに見ることはできない。 コウシンソウムシトリスミレ の仲間で,内側に丸まった葉の表面が粘液で覆われ,小さな虫を捕らえて養分にする食虫植物 である。小さな花が咲き,種子が熟すと,花柄が反り返り,種子を自分より上部の岩面に植え付ける。 その芽を出したばかりの小さな姿を写真に収めたが,マクロ撮影ではあったが近づきすぎてピンボケとなったしまった。
 庚申山の山頂は灌木の中で見晴は全くない。さらに少し行ったところに開けた場所があり,そこで昼食にした。 

 ここからは,百名山の一つ皇海山 が直ぐ近くに見える。皇海山の左に見えるギザギサ山は,鋸山

 皇海山の右には笠ヶ岳,錫が岳,奥白根山 と続き,さらにその右に太郎山,男体山と続いている。

 30分ほどかけて昼食休憩をとり,下山にかかった。

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