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焼   岳

2002年(平成14年) 7月28日(日)



コース・タイム
 「山の宿](6:21) ⇒ 栃尾 ⇒ 平湯 ⇒ 中ノ湯温泉(6:50)
  中ノ湯温泉(7:17) → りんどう平(9:14) → 山頂(10:50-昼食-11:17) → りんどう平(12:13) → 中ノ湯温泉(13:35-泊)

同行者
 妻

 1 中ノ湯温泉まで
 民宿「山の宿」の朝食は6時だという。食事を済ませたら直ぐに出かけられるように 準備し,食事をした。今日も良い天気で,暑くなるだろう。できるだけ早く登りたい。
 中ノ湯温泉 までは約30分。中ノ湯温泉の駐車場は満杯なので,フロントに連絡し,キーを預けて いくこ とにした。フロントに行ったとき,ロビーで, 一昨日西穂山荘で再会した御夫婦にまたまたお会いした。  昨日,焼岳を越えてここに泊まったらしい。

 2 登り
 旅館を出発したのは7時17分になってしまった。真夏の太陽が照りつけ,木陰では あるが汗が吹き出てくる。これだけ暑いと,水分補給を十分にしなければならない。水は十分に持 ったつもりだったが, 二人で2.5リットル ではちょっと心配になった。旅館の右手から登り始める。 安房峠の旧道 に沿って登り,2カーブ目で道路を横切る。ここは道路が広くなり,乗用車なら20〜 30台は停められる 駐車スペース になっている。既に,大型バスを含め,20台以上が停まっており,ここまで車で来れ ば良かった。
 樹間の登りは,直射日光がまともには当たらないだけいいのだが,湿度が高いせいか 汗が噴き出してくる。 やけに足がだるく,あまり調子は良くない。  疲労が回復していないのか,妻より私の方がまいっている。標準タイム1時間30分 のところ,2時間かけてバス停への分岐がある 「リンドウ平」 まで登った。この辺りまで来ると, 焼岳の山頂 が見えてくる。

 山頂はかなり遠く,そこまでのルートが, 太陽の直射を受けて白く輝いて 見える。かなりの数の登山者が登っており,ガレたルートを登る姿や,頂上に続く稜線 に立つ姿が見える。登山道は,南峰と北峰の間の鞍部に登っていく。

 もうこの先は日陰はない。活火山の特徴として,大きな岩がゴロゴロしている。足元 に注意しながら,ゆっくりと登った。といってもそれが精一杯だった。急な登りだが,その分確実 に高度を稼ぐことができた。 1時間20分で鞍部まで登ることができた 。こちらは,ほぼ標準タイムだった。

 崩壊が進んで危険なため, 三角点のある南峰(2455m) へは登れない。噴気孔の下を廻って, 北峰(2343m) へ登った。ここが焼岳の山頂となっている。



 3 山頂で
 ここで昼食としてのパンを食べたが,唾液がなかなか出てこない。なんとか水で流し 込んだ。下り用として二人にそれぞれ500ccの水を残して,あとは飲んでしまった。
 ガスの切れ間から 火口湖 が見えた。

 時々,ガスが舞い上がり,陽射しを遮ってくれる。陽射しが遮られると凌ぎやすくな るが,依然として暑い。頂上に30分ほどいて下山にかかった。山頂にはたくさんの人が休んでい た。

 噴火口 からガスが登ってきた。


 4 下山
 下山は登りに比べ随分と楽だ。登りでは,珍しい花の姿を見ても,写真を撮る余裕が なかったが,下りでは花の写真もいくつか撮った。下ってくると再び陽射しが強くなってきた。山 頂からリンドウ平まで1時間弱で下った。ここから先は樹間の道になり,陽射しが遮られるので, 随分と楽になった。最後の休憩で残りの水を全部飲んでしまった。こんなことは初めてだ。 いつもは必ず水を残して下山するようにしている のだが,今日はそんなことは言っていられなかった。水を飲まずに我慢することはでき るのだが,熱中症にならないためには,水を補給しなければならない。今日は一日中 熱中症の恐怖 が付いてまわった。こんな経験は,若い頃の山歩きを含めても初めてだった。

 5 中ノ湯温泉旅館
 通された部屋は別館で,本館からは一度外に出て差し掛けの付いた通路を通って行く。 部屋はきれいだが,暑い。冷房のスイッチを探したが,どこにもない。暖房機は付いているのだが, エアコンではなく暖房専用のようだ。スイッチを入れると風が出てくるが,特別に冷えた風ではな い。冷房が無くては暑くて寝られないのではと思ったが,それは思い過ごしだった。ここは 標高1500m  夕方になると 涼しくなる  部屋の窓から 前穂高から明神岳にかけての稜線 が見える。前穂から奥穂にかけての 吊尾根も半分くらい 見えている。離れへの往復がおっくうだったが,部屋はきれいだし,何よりも温泉が きれいで気持ちよかった。

 明日は乗鞍へ行く。


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