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切 込 ・ 刈 込 湖

2002年(平成14年) 11月30日(土)



コース・タイム
 自宅(6:58) ⇒ 湯元駐車場(8:23-29) ⇒(路線バス)⇒ 光徳温泉(8:43)
  光徳(9:00) → 山王峠(10:23-37) → 涸沼(11:10) → 昼食(11:24-12:08) → 切込湖(12:40) → 刈込湖(13:03-12) → 小峠(13:52-14:07) → 湯元登山口(14:38) → 湯元駐車場(14:47)
 湯元駐車場(14:57) ⇒ やしおの湯(15:35-16:38) ⇒ 自宅(17:50)

同行者
 妻

 明日12月1日は,ハイキングクラブの 釈迦が岳 登山がある。参加しようかどうか考えていたところ,仕事が入り,結局参加できなくな った。
 と言うわけでもないが,かねてから雪のある山を歩いてみたいと思っていたので,日 光の 切込刈込湖 に行くことにした。今まで雪のある山には殆ど登らなかったが,今年3月, 黒斑山 に登り,雪景色に魅せられてしまった。
 切込湖刈込湖 には今までに何度も訪れたが,勿論この時期には訪れたことはない。雪のある時期とし ては,1999年の4月末に 光徳 から 湯元 に抜けたことがあるが,かなりの積雪で,しかも雨にたたられ,かなり厳しい経験をし た。今回も,積雪がどのくらいか分からないので,行ってみるまでは不安だった。 スノーシュー までは必要ないと思ったが,一応 軽アイゼン は持っていった。服装も,なにを着ていこうか迷った。そこで,今までの山行記録を読 み返してみたのだが,これまでの山行記録には,服装についての記述がないのに気がついた。 これからは服装や持ち物についても記録しておくことにしよう。
 宇都宮出発は午前7時。空は曇っており,陽射しはない。好天は期待できないと思い ながら日光に向かった。しかし,雲は高く,宇都宮から 男体山 女峰山 がはっきり見えている。案の定,日光に近づくに従って雲が切れ始めた。 いろは坂 は日陰の路面には雪が残っており,タイヤを スタッドレス に替えて置いて良かった。 明智平 からトンネルを抜けて 中善寺湖畔 に出ると,頭上にはすっかり青空が広がっており,陽が射してきた。
 いつものことだが, 切込湖刈込湖 を廻るコースを歩くとき, 光徳 から 湯元 に抜けるか, 湯元 から 光徳 に抜けるか,どちらから廻るか迷ってしまう。たいした違いはないのだが,車を置いて ある場所に戻る方法まで含めて考えると,色々な方法が考えられる。まず, 光徳 に車を置いておき, 湯元 から廻る場合でも,車道を湯元まで歩いていく方法, 逆川 から 戦場ヶ原 を歩く方法,さらに, 湯の湖 の西岸を歩く場合など,かなりのバリエーションがある。 光徳 に車を置いておく場合でも, 光徳 から 湯元 に抜けてから, 光徳 に戻ることもできる。さらに, 湯元・光徳 間は路線バスも通じており,これを利用することもできる。
 今回は,路線バスを利用することにした。バスの時間の関係で, 湯元 に車を置いておき, 湯元 から 光徳 までバスで移動し, 光徳 から 湯元 まで歩くことにした。初めにバスで移動し,歩いて駐車場に戻る方が,時間に追われず に歩けるので,気分的に楽で良い。
 湯元 の駐車場に着いたのは8時23分頃。8時29分発のバスがエンジンをかけて停まって いた。このバスには間に合わないものとして計画していたのだが,何とか間に合いそうなので, 急いで靴を履き換え,バスに駆け込んだ。湯元から光徳まで一人 400円 ,時間は15分ほどだった。光徳 「アストリアホテル前」 でバスを降り,隣の 県営駐車場 で身支度を整え出発した。


 昨夜降った雪 が,車道の上に積もっている。新雪が朝日を反射してまぶしい。


  「登山口」 」から登山道に入ったが,踏み跡が全くない。

 500mほど進むと, シカ の足跡 の足跡が道の上に交錯して付けられていた。

 さらに少し進むと,やっと人の足跡が見つかった。峠から下ってきた人の足跡で,登 山靴ではない特徴的な靴底のパターンだった。滑り止めの突いたゴム長靴だ。 山王峠 までは,唯一この靴跡だけが続いていた。

 峠に向かう 登山道

 登山道の積雪は,登山口付近で約10cm,徐々に深くなり,峠付近では20〜25 cmになった。歩くのに難渋するほどではないが,多少歩きづらい。
 山王峠 まで1時間30分ほどかかったが,これは,汗をかきたくなかったので,ペースを落と してゆっくり登ったためで,必ずしも雪のためではない。

 歩き始めの服装は,下は タイツ に冬用の ズボン スパッツ を付け,上は Tシャツ に冬用の 長袖シャツ ,それに ジャンパー を着ていた。フリースの上着は持っては来ていたが,ザックに縛り付けていた。靴は軽 登山靴で, 軽アイゼン は持ってきたが付けてはいない。
 登り出すと暑くなり,途中でジャンパーを脱いだ。しかし立ち止まると寒くなり,  山王峠 で再びジャンパーを着た。その後は,多少暑くなっても,前をはだける程度でジャンパ ーを脱ぐことはなかった。 山王林道 の峠付近は風当たりも強く,頬を切るような冷たい風が吹き付け,ジャンパーのフード をかぶった。

 山王林道 から 涸沼 への下りは雪も深く,滑らないように慎重に下った。

 途中から 涸沼全体 を俯瞰できる。

 涸沼 はしっかり整備され,休憩用のベンチもたくさん用意されていた。

 涸沼 を通り過ぎ,樹林帯の入り口の少し高くなった, 涸沼の見渡せる場所で昼食とした。 クマザサの上に積もった雪を踏み固め,シートを敷いた。先日,ICIスポーツで買っ た「座布団」を初めて使ったが,効果は絶大で,お尻は冷たくなかった。風の当たらない日当たり を選んだのだが,徐々に木の影に入ってしまった。即席麺を作って食べたが,寒いときのラーメン は格別においしい。
 食事をしているとき,2人連れが 刈込湖 方面からやってきた。このコースで初めて出会った人で,その後も湯元に着くまで誰に も会わなかった。 刈込湖 周辺の積雪量を聞いたが,この付近とあまり変わらないと言うことだった。
 ゆっくり時間をかけて昼食をとり, 刈込湖 に向けて出発した。積雪は25cm程度だがトレースがあり,歩きやすい。先ほど出会 った2人の足跡がしっかりと付いている。足跡から,2人とも軽アイゼンを付けていたことが分か った。温度計は4℃を示しており,足元の雪は踏みつけると「ギュッ」と音がする。 刈込湖 の休憩所の手前で,突然,例の足跡からアイゼンの跡がなくなった。先ほど出会った人 は,ここまでアイゼンなしで来て,ここでアイゼンを付けたのだ。と言うことは,これから先の方 が歩きやすいということになる。
 刈込湖 では湖畔まで下りてみた。

 持っていったデジカメで,セルフタイマーを使い写真をとろうとしたが,何度やって もシャッターボタンを押すと電源が切れてしまう。良く見ると 「電池マーク」が点滅 し,電池切れを示している。昨夜フル充電したので,まさか電池切れになるとは予想も していなかった。今までも,日帰りの山行で電池切れになったことはなかったので,予備電池は持 ってきていなかった。たぶん, 低温のために性能が劣化したのだろう。 これからは,横着せず, 予備電池 を持ってくることにしよう。しかし,その後も,手押しでは何コマか撮影できた。  刈込湖 から 三岳林道 までの登りには,たくさんの 木製階段 がある。この階段は,雪が積もると歩きにくくなる。ステップに積もった雪が踏み固め られ,足を乗せる面が傾いている上にとても狭い。アイゼンを付ければ良いのだが,なんとかその ままで登ってしまった。アイゼンで歩く練習になったので,付ければ良かった。 三岳林道 は日陰なので比較的積雪量が多い。しかし,トレースがあり,歩きにくいと言うほどで はない。

 小峠 に近づくに従って雪が弛み,底の方がシャーベット状になっている所もあった。
 小峠 から少し下ると,木の葉が落ちて見通しが良くなった樹間を通して 金精道路 が見える。その手前に 「蓼の湖」 (たでのうみ)が見えた。今まで,こんなにはっきり見えたことはなかった。木が倒れ たのか伐採されたのかどちらかで,木の葉が落ちたためばかりではないように思えた。 金精道路 は12月25日から4月25日(予定)まで冬季閉鎖になる。
 金精道路 を横切り, 湯元源泉 の登山口まで下った。下ってくるにしたがって,少なくはなったが,登山口まで積雪が あった。

 湯元駐車場

 好天に恵まれ,静寂の中を,楽しい雪歩きができた。 

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