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古 賀 志 山 カタクリ

2003年(平成15年) 4月6日(日)




 赤川ダム駐車場 → 北登山口 → 富士見峠 → 東稜見晴 → 東尾根 → 北登山口
 

 今日は, 古賀志山 カタクリ を見に出かけた。昔は,里山のどこにでもカタクリが見られた。山野草ブームが起こり, 目につくところのカタクリは,根こそぎ掘られ,姿を消した。
 古賀志山 は,宇都宮市の郊外にある里山で,昔から市民の憩いの場所だった。近年, 東山麓の 赤川ダム 周辺を中心として 「宇都宮市森林公園」 として整備され,駐車場やトリムコース,バーベキュー場,キャンプ場などが作られた。 古賀志山への登山口はほかにもあるが,私たちはもっぱら,この森林公園の駐車場に車を停めて登 っている。
 赤川ダムの駐車場(図の )に車を停め,ダムに沿って舗装道路を歩き出す。この道は,数年前に ワールドカップ自転車競技大会 が開かれたコースで,以来,毎年11月下旬, ジャパンカップロードレース大会 が開かれている。大会の日は,付近は通行止めになるので,車では近づけない。
 北登山口 から 富士見峠 に向かって15分ほど進むと, 水場 に出る。△らの間にも,カタクリの小さな群落がいくつか見られる。時期的にはち ょうど良く,満開だった。大群落を直ぐに見たいのならば,この水場の少し先で,左に懸かった 丸木橋 を渡り杉林の中に入る。そのまま進むと,東尾根の縦走路に出るが,縦走路には出ない で, 杉林に入って直ぐを右に折れ ,谷筋に沿って登っていくと良い。 道の左側一帯に大群落 が見られる。
 私たちは, 富士見峠 に向かった。峠の直下に群落があるからそれを見るためだ。期待通りにたくさんの花を 見ることができたが,花の数は,年々少なくなっていくように思えた。 富士見峠 から 東稜見晴 に出たが,東稜見晴では多くのハイカーがあつまり,お弁当を広げていた。私たちは, もう少し降りたところで昼食にすることにして見晴を後にした。ロープの下がっている岩場を2つ ほど下り,斜面をトラバースした先でかなり大きな群落を見ることができる。




 その群落は, のぞき込む ようにしないと,道路からは直接には見ることができない。のぞき込んでみると,期待 通りの大きな群落で,きれいな花をたくさん付けていた。でも,驚いたことには,その群落の中に 入り込んで写真を撮っている 人がいた。この登山道からは,その群生地に 入らないように と,倒木が並べてある。それが,群生地に入らないようにという メッセージ であることは誰でも分かるはずだ。往々にして,自称 「カメラマン」 という人種は,特権でも与えられているかのごとく 我が儘 な振る舞いをする。カメラを 持つと人格が変わるのだろうか。
 私たちは登山道の岩陰に適当な場所があったので,そこに腰を下ろして昼食にした。 食事中も何人かが通り過ぎていったが,そこに群落があることに気づかない人も多かった。ある夫 婦が下から登ってきて,私たちに声をかけてきた。そこで, 「そこから見るとカタクリの群落が見えますよ」 と教えてあげた。すると,「わーきれい」と言ったと思うと, 何のためらいもなく 入らないようにとおかれた倒木をまたいで,群落の中に入っていってしまった。私は唖 然とした。何と言っていいか分からなかった。 教えなければよかった と思った。群落の中に入っていった夫婦はしばらくしてから出てくると,何事もなかっ たように,登山道を登っていった。
 当たり前のことなのだが,改めて, 私にとっては当然と思うことが,他人にとっては当然ではないの だ なと思った。 「自然保護」 とか, 「みんなのために」 とか言うことが,まったく分かってもらえないというか,そう言う 価値観 を持っていない人がいるのだなということを教えられた。たぶん,この御夫婦も,社会 では常識的な生活をし,社会的信用もある人なのだろう。
  から群落の側を下り, に出る手前から再び稜線に出て,尾根を通って北登山口へ下った。
 この群落は,さすがに大規模で,この近くでは最大のものだ。まだ荒らされていない ので,あまり教えたくはないのだが,こういうものは 予想以上に早く 口コミで広がるものだ。だから,みんなに知らせた上で, 積極的に保護 していく手段を考えた方がいいと思う。そう考えて,群落の場所を紹介した。

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