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瑞 牆 山

2003年(平成15年) 11月23日(日)


コース・タイム
 宇都宮(4:26) ⇒ 足利 ⇒ 伊勢崎IC(5:48) ⇒ 高崎JCT ⇒ 藤岡JCT ⇒ 佐久IC(7:00) ⇒ 瑞牆山荘(登山口)(8:18)
  瑞牆山荘(8:35) → 富士見平(9:19-30) → 天鳥川出合(9:57) → 瑞牆山(11:10-昼食-12:10) → 天鳥川出合(13:03) → 富士見平(13:27) → 瑞牆山荘(13:50)
 瑞牆山荘(14:06) ⇒ 浅科温泉(15:40-16:35) ⇒ 佐久IC ⇒ 伊勢崎IC(18:31) ⇒ 足利 ⇒ 自宅(20:10)

同行者
 妻

 天気も良さそうなので何処かに出かけたいと考えた。遠出は今年はもう最後になるだ ろうから,可能な範囲で足を伸ばしてみたいと思い,奥秩父の 瑞牆山 を選んだ。夏の頃から気になっていた山で,この機会に思い切って出かけることにした。
 宇都宮 から登山口の 瑞牆山荘 までは車でたっぷり4時間はかかる。登山口から山頂まで登り3時間,下りは2時間か かるが, 日本百名山 に選ばれており,登山道は良く整備されていると聞く。
 宇都宮 はできるだけ早く出発したかったが,結局4時半近くになってしまった。まだ周囲は真 っ暗で,星がきれいに光っている。夜が明けたのは 上信越道 に入ってからで, 佐久平SA から見た 北八ヶ岳 は,中腹に雲をたなびかせながらも,朝日を受けて輝いて見えた。上空は厚い雲に覆わ れ,まだ夜が明けてないかと思うほどの暗さで,朝日を受けたその部分だけが異常なくらい明るく 光っていた。
 佐久平SAから見た蓼科山

 佐久ICで高速を下り, R141 を南下して登山口に向かった。 R141 は何台かの車と一緒に走っていたが, 海ノ口 から 川上 に向かって左折すると,一緒に走る車は無くなり,急に淋しくなった。もしかして,こ の時期に 瑞牆山 に登る人などあまりいないのかと思った。
 しかし,登山口の 瑞牆山荘 に着いてみると,周囲にはたくさんの車が停まっており,少し奥にある 駐車場 も満車状態に見えた。さすがに人気の山だけに,多くのハイカーが集まってきていた。 私たちは路肩の空き地に車を停めて,支度を始めた。
 歩き出しの時刻が遅いためか,一緒に歩くハイカーは少なかった。登山道は,しっか りと踏み固められており,歩きやすかった。途中で休んでいたいくつかのグループをクリアーし, 約45分で 富士見平 に着いた。
 天気は良く,抜けるような青空が広がっていた。気温は高くはないのだが,風も殆ど 無く,暖かい。夏用の長袖シャツさえ袖をまくって歩いた。
 富士見平小屋 の前から左に入り小さな尾根を越えると,右前方に 瑞牆山 の岩峰が木の枝越しに見えてくる。写真を撮りたいのだが,木の枝がじゃまになり, いい撮影ポイントがない。やっとの事で,木の枝が開け,写真の撮れる場所を見つけた。さすがに 岩峰の迫力に圧倒される。
 木の枝越しに瑞牆山が見えてきた

 天鳥川 を渡ると, 桃太郎岩 と呼ばれる大きな岩が現れる。大きな球形の岩が真二つに割れている。

 ここからは傾斜が急になり,岩が大きくなってくる。両手を使ってよじ登る場所や, ロープを伝って登る斜面も出てくる。
 天気は良いが気温は低く,高度が上がるに従って寒さを感じるようになってきた。 足元の 霜柱 は融けずに残っており,浸みだした地下水が ツララ になって下がっている。
 地下水が大きなツララを作っていた。

 左手に, 「大ヤスリ岩」 と名付けられた垂直に立った大きな岩が現れる。その右をすり抜け高度を稼いでいくと, 黒森 からの登山道と合流する。 山頂 へは,ここから右へ回り込み,岩峰の裏側から登る。


 山頂は大きな一枚岩だ。決して狭くはない頂上だが,既に到着した多くのハイカーで 埋め尽くされ,座れる場所はもう無かった。
 山頂から見た「大ヤスリ岩」

 山頂標識の前で写真を撮り,岩の上に立って周囲の景色を堪能した。 八ヶ岳 南アルプス の山々も,山頂部分を残し既にわき上がってくる雲に覆われ始まっており,その全体が 覆われてしまうのは時間の問題だろう。 富士山 は見えなかった。さすがに直ぐ隣の 金峰山 はよく見え,山頂の 五丈岩 まではっきりと確認できた。
 山頂から浅間山を望む

 山頂から眺めた八ヶ岳


 南アルプスはわき上がる雲に隠されようとしていた

 岩を下り,日当たりの良い地面にシートを広げ,昼食にした。風はなく暖かだったが, 気温は低く,汗をかいたシャツが冷えて冷たい。50分ほどかけてゆっくり休み,下山にかかった。
 下山する時には山頂もガスで覆われてきた。日が陰るとさすがに寒くなる。この時刻 でも登ってくる人がかなりおり,登る人に道を譲るため,度々立ち止まらなければならなかった。 そのため, 富士見平 まで休憩を取らずに下りることができた。 富士見平小屋 の前には多くのハイカーが休んでいたが,ここでも休憩を取らず,結局,登山口までノ ンストップで下りてきてしまった。後ろから6〜7人のグル−プがついてきたので,追いついたら 道を譲ろうと思いながら,ついつい足が速くなり,結果としてかなりのスピードで歩いてしまった。
 瑞牆山荘 で記念のバッチを買ったが,400円にしっかりと消費税を20円取られた。山でバッ チを買い,外税で消費税を取られたのは初めてだった。バッチ代などは通常税込み価格で表示して いる。この近くの温泉は, 増富 ラジウム温泉 が有名だが,帰る方向と反対方向なので諦め,前回の 蓼科山 の帰りに入った 浅科温泉「穂の香乃湯」 に入った。前回と違い今日はかなり混んでいた。しかし,300円は安い。
 帰路, 上信越道 で渋滞にはまったが,それほどひどいものではなかった。 上信越道 往復4線化工事 はかなり進んでおり, 対面交通 は無くなった。1車線の部分は,下りではほんの一部だけになったが,上り線ではまだ かなり残っている。そこが渋滞のネックになっている。

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