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太 郎 山

2004年(平成16年) 6月13日(日)



コース・タイム
 宇都宮(5:25) ⇒ 新薙登山口(6:55)
  登山口(7:10) → お花畑(9:20) → 山頂(9:35-10:05) → 昼食 → 登山口(12:35)
 新薙登山口(12:45) ⇒ 自宅(14:00)

同行者
 妻

 宇都宮 は,明け方まで雨が降っていたが,回復するという予報を信じて出かけた。
 昨日までの天気予報では,朝のうち雨が残るかも知れないが,その後回復して 午前午後とも「晴」 ということだった。そこで,前日の準備では,「晴」を想定し, 雨具 は入れてなかったし, 防寒用のウインドブレーカー も入っていなかった。不安がちょっとだけ頭をかすめたがそのまま出かけてしまった。 これは,今回の大きな 反省点 だ。
 宇都宮 を出発するときには,もう雨は落ちてはおらず,雲の上から男体山の頂が姿を見せてい た。しかし,日光に近づいても期待したほどには天気は良くならなかった。
 逆川 から 光徳 に向かい,突き当たりを右に入り, 裏男体林道 に進んだ。 湯殿沢橋 を渡ったところで, 志津乗越 へ行く道を右に分け,直進方向の,大きな穴のあいた砂利道を 太郎山方面 へ進んだ。約1kmで登山口へ着いた。
 駐車スペース

 登山口に 4〜5台の駐車スペース がある。すでに,マイクロバスが1台と,乗用車が1台停まっていた。もし,ここが満 杯の時には,もっと手前に停めることになるが, 志津乗越との分岐点に数台分  分岐点と登山口との 中間点付近に数台分 の駐車スペースがある。仮に,分岐点に車を停めたとしても, 20分ほど 余計に歩けば済む。ここを越えて更に林道を奥に進む車があったので,この先にも駐車 スペースが有るのかも知れないが,確認してはいない。
 登山口から100mほどは, 急傾斜の深く掘れた道 で,底には泥が貯まり,歩きにくいだけでなく,滑りやすく,たちまち 靴が泥だらけ になってしまった。 このコースは全体として急傾斜で,段差もあり,一気に 高度が稼げる 反面, きつい コースだ。
 ミツバオウレン

 コミヤマカタバミ

 マイヅルソウ

 ゴゼンタチバナ

 イワカガミ

 コケモモ

 やっと 山頂 (本当の山頂はまだ見えない)が見えた。

 旧火口のお花畑 に着く手前で ガレ を2つほど横切る。 崩壊が続いているガレ なので,特に今日のような雨の後など,十分に注意して通過しなければならない。
 今にも崩れそうな大岩  登山道はこの岩のすぐ下を通っている。
 このガレは,絶えず崩れていて足跡ができなかったため,かつては,下山時にこのガ レで道を失い,遭難したという事故が少なくなかった。 ハガタテ が通れた頃の話で, 新薙コース は下山には使わない方がいいと言われていた。今では標識も整備され,道に迷う心配は なくなった。


 お花畑 は古い噴火口の跡で, 昔から名前ほどには花は無かった
 水が貯まるのが, 雪解けの一時期 だけで,あとは比較的乾燥してしまう。40年ほど前,緊急事態で,この真ん中にテン トを張り ビバーク した経験がある。

 男体山をバックに

 山頂には,マイクロバスで来たと思われる団体が 20人 ほどと,他にも数人が休んでいた。
 今日は, 小太郎山 まで往復しようと思っていたのだが,天気がいっこうに回復しないばかりか, 黒い雲 が空を覆い始め,身を切るような 冷たい風 が吹いてきた。とりあえず,ここで昼食を食べ,下山しようとしたが,あまりの寒さに, 昼食はお預けで,下山することにした。今日は,防寒具も雨具も持って来ていなかった。温度計が 9℃ を示していた。指先が冷えて痛い。
 デジカメの望遠を最大にして 切込湖・刈込湖 を撮影した。原画はコントラストが弱かったので, 画像処理  をしてコントラストを上げている。


 先に下山した団体がお花畑の入り口で休んでいたので,追い越して前に出た。 少し降ると暖かくなってきた 。僅かの高度差でこんなにも違うのに驚いた。写真を撮りながらゆっくりと降ったのだ が,しばらくの間後ろから聞こえていた団体の話し声が,聞こえなくなった。
 登山口の近く まで降ってきて,いい場所があったので 昼食 にすることにした。30分ほどかけて昼食休憩をとっていたのだが,団体は,追いつい てこなかった。団体もどこかで昼食にしていたのかもしれないが,もしかして 別ルート を降ったのかも知れない。登山道を歩いていて,それらしい分岐は無かったのだが,も しかして別ルートがあるのかもしれない。
 太郎山では, 小太郎山と山頂を結ぶ稜線 に多くの花が見られるのだが,今日は 小太郎山 に行かなかったので,多くの花には会えなかった。 シャクナゲ は花の時期を過ぎていた。たくさん咲いていたのは ミツバオウレン だった。 マイヅルソウ も花を付けていた。 コミヤマカタバミ は天気が悪いせいか花を閉じていた。 ゴゼンタチバナ も花を付けているのは少なかった。
 今回の山行は,持ち物など,反省点が多かった。特に, レインウエア は必ず持たなければならないことを改めて肝に銘じた。 

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