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男 体 山 ヤッホー宇都宮歩荷訓練

2004年(平成16年) 7月4日(日)



コース・タイム
 自宅発 (5:10) ⇒ 二荒山神社駐車場(6:00-朝食)
  登山口(7:15) → 1合目(7:22) → 2合目 → 3合目(7:57-8:10) → 4合目(8:30-45) → 5合目(9:08-26) → 6合目(9:35) → 7合目(10:10-20) → 8合目(11:02) → 9合目(11:40-53) → 頂上(12:33-昼食-13:35) → 登山口(16:57)
 二荒山神社駐車場(17:10) ⇒ 宇都宮(18:30)

同行者
 赤トロさん,ちぃにぃさん,けいこさん,岳岳さん,他

  今日は 「ヤッホー宇都宮」 の歩荷訓練を 男体山 でやるという。ノルマは, 男性30kg以上, 女性17kg以上 である。自分はとてもそんなに担げないが,一緒についていくことにした。
 この週末は,前からの予定では,浅草岳に ヒメサユリ を見に行くはずだったが,妻の足の具合が思わしくなく,これは断念した。それではと いうことで,私一人男体山の歩荷訓練に同行することにした。
 1週間前の天気予報では,この週末の天気はあまり良くなかったが,当日が近づくに つれてだんだんと良くなり,当日は朝から良い天気だった。 宇都宮 からは霞んでいて 男体山 は見えなかったが,夏の朝としては良くあること。かえって夏らしい天気の証拠でもあ る。
 二荒山神社 登山者用駐車場 に6時30分集合ということだったが,自宅を早く出たので,6時には駐車場に着いた。 間もなく, 赤トロさん がやってきて,少しすると ちぃにぃさん が, けいこさん 岳々さん と一緒にやってきた。 ちぃにぃさんのグループ のメンバーも到着して, 総勢11人 になった。

 宇都宮組 は私と岳々さんと赤トロさんの3人,あとはちぃにぃさんたちのグループが8人だった。 けいこさん とは初対面なのであいさつをしたが,お互いにはじめてのような気がしないといって笑 った。

 全員が揃ったところで 自己紹介 などをした。いつものことだが,私は 名前を覚えるのが苦手 で,初対面の人たちの名前は一度聞いただけでは覚えられなかった。
 私のザックは 11kg で,「歩荷訓練」とは言えないが,先日のセルフレスキュー講習会で習った, 膝を保護するテーピング をやってみた。結果として,上り下りとも膝の痛みが出なかったので,効いていたのか も知れない
 社務所で 入山料500円 を払い,登山安全のお守りをもらった。鳥居をくぐり登山道に入ると,まず,階段の登 りだ。
 間もなく1合目に着く

 ここを,下山時,バラバラになってしまったときの 集合場所 にするということを確認して先に進んだ。
 私は列の最後尾を歩いた。 32kgを背負っている岳々さん は,さすがに苦しそうで,少しずつ遅れてきた。私は岳々さんの後ろを歩いた。最後尾 が私で,その前が岳々さんという順は,今日一日殆ど変わらなかった。
 2合目の標石

 登りでは気づかずに通り過ぎてしまいこの写真は帰路に写したもの。
 登山道は, 3合目 で林道に出る。 ここから 4合目 までは舗装された林道歩きだ。

 そこで,会長から 「じゃんけんしよう」 と提案があった。勝った順に好きなザックを背負うのだ。会長からは「つかさんは除外 して」という有り難い提案があったのだが,中くらいの重さのザックを試しに背負ってみると,何 とかなりそうなので,仲間に入れてもらうことにした。
 ところが,もともとじゃんけんの弱い私が予想通り 最下位  一番重いザックを背負わなければならないことになったのだが,みなさん優しい人た ちで,30kg以上のザックはみんな他の人が選んでくれた。
 私は約20kgのザックを背負うことになった。

 傾斜は緩く,舗装した道路なので,20kgくらいならば背負って歩くのはたいした苦 労ではなかった。そんなわけで 4合目 にはトップグループで到着した。
 先に4合目に到着したグループが後続を待つ。

 4合目の標石

 いよいよここからが 本格的な登り になる。歩荷のペースに合わせて登るので,自分にとってはあまり苦しさは感じなかっ た。
 5合目の標石

 6合目の標石

 7合目の標石 は,大きな石の上にある。下を見て歩いていると気づかずに通り過ぎてしまう。


 7合目で休憩中


 8合目には滝尾神社がある。


 岳々さんに,8合目と9合目の間で, ヒカリゴケ を教えてもらった。ヒカリゴケは,自分からは光を出しているわけではなく,表面に並 んだ レンズ状の細胞 が光を反射して光っているのだ。夜に,猫の目や鹿の目が光るのと同じ原理だ。木の根 の下の土が流されて空洞になった奥に ヒカリゴケ があった。写真に撮ろうとカメラを構えて近づくと,光を遮ってしまうので,光らなく なってしまう。それにしても,緑色に神秘的に光っている。
ちぃにぃさんとけいこさん は,羨ましいほど仲のいいすてきなカップルだ。けいこさんのタイガースのタオルがか っこいい。夫婦揃ってタイガースファン。
9合目で休憩するちぃにぃとけいこさん


 頂上直下のザレ場 には階段状の土留めが作られ,歩きやすくなっていた。しかし,重い荷物にはこの段差 が厳しい。

 歩き始めて約5時間かけて頂上に着いた。岳々さんは病み上がりで体力が十分に回復 していなかったため,とても苦しそうだった。でも,意地でも荷は軽くしないといってがんばった。 本人も言っていたが,これは 自分との戦い なのだということがよく分かった。
 山頂の剣が峰

 この場所は, 三角点 のある場所より高い。男体山の標高は三角点の標高 2484.5m とされていたが,最近になって,この 剣が峰の標高2486m が男体山の標高になった。細かいことを言うと, 三角点 が山の高さを湿す場合, 小数点第1位 まで表現するが,三角点以外( 水準点など )が山頂の高さを示す場合は メートルの単位 までしか表現しない。
 ゴゼンタチバナ


 マイヅルソウ

 ハクサンシャクナゲ

 ハクサンシャクナゲ アズマシャクナゲ の最も明確な違いは,葉の付き方だ。
 ハクサンシャクナゲ では,葉の基部が鋭角に葉柄に繋がっているが, アズマシャクナゲ では,基部が滑らかに葉柄に流れている。
 山頂 では,栃木県山岳連盟主催の 清掃登山 に参加した30人ほどのグル−プが休んでいた。 ラリグラスHC のメンバーだ。清掃登山に参加していた キクさん と会うことができたので, 岳岳さん,ちぃにぃさん,けいこさん,赤トロさん に紹介した。キクさんも今日は 20kg 背負ってきたという。
 山頂では,荷重として背負ってきた,水の入ったポリタンクやペットボトルを取り出 して並べた。壮観だった。
 時間もかなりすぎているのであまりゆっくりもできない。各自昼食をとった後 剣が峰の太刀の前 で記念写真を撮り,下山のための撤収にかかった。 山の上では貴重なはずの水を,ペットボトルから惜しげもなく捨てて いる姿は異様だった。  通りかかった外国人2人連れに,岳々さんが流暢な英語で水は要らないかと声を掛け た。欲しいというので2リットルのペットボトル2本をあげた。
 帰路は,それぞれ荷を軽くしてスタートした。ちなみに,私の場合は腹に詰め込んだ 分だけしか軽くならなかった。メンバーは 太郎山神社 まで行ったが,私と岳々さんは一足早く下りはじめた。でも,直ぐに追いつかれてしま った。途中, 足をひねった という女性に会ったので,ちぃにぃさんが テーピングで固定 してあげた。その後は私達より早いスピードで下山していったので,程度は軽かったよ うだ。間もなく荷物の軽いグループ(私を除いて)は,どんどん下っていき,私達との間隔が開い た。しばらくは, ちぃにぃさん,けいこさん,赤トロさん,と私達の5人 で下っていった。決してゆっくり下ったわけではないが,私も足をかばい,ストックを 使いながら下っていった。
 十分に注意しゆっくり歩いたせいか,テーピングが効いたせいなのかは分からないが, この山行では,足は痛くならなかった。
 登山口に降り立ったのは午後5時少し前だった。今日一日十分に男体山を楽しむこと ができた。他のメンバーはやしおの湯に行ったが,私と赤トロさんは駐車場でみんなと別れて帰宅 した。
 登り5時間強,下り3時間半。 通常荷とは言っても,標高差1200mを往復したのだから,自分と してはかなりいいトレーニングになった。

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