燕 岳 - 常 念 岳 縦 走 その3

期日 2004年(平成16年) 7月27日(火)〜31日(土)
(その2)←.

4 常念岳へ
  7月30日(金)
  ガスっていた空が,出かける頃になってとぎれてゆき,青空が見えるようになってきた。 真っ直ぐ下るつもりだったが,急遽,常念岳の山頂をピストンしてから下ることにした。
 
  常念小屋と横通岳 

 西岳の向こうに槍ヶ岳の穂先

 相変わらず,ガスが塊状となって流れていたが,そのガスの切れ間に,昨日は見られなかった山々が姿を現した。なだらかな頂を持つ 大天井岳,その左の鞍部に大天井ヒュッテが見え,その左の山腹をトラバースしたあとは,稜線に沿って付けられた 縦走路が見える。縦走路を左に辿っていくと西岳の左肩にヒュッテ西岳が見える。 喜作新道はここから向こう側に折れ曲がり,下って行くため見えなくなる。
  
ヒュッテ西岳の背後には東鎌尾根 が真っ直ぐに槍ヶ岳に向かって登っていく。かなりの急傾斜で,嶮しい様相を見せている。槍ヶ岳から左に, 大喰岳,中岳,南岳と連なり,大きなU字形の大キレットを挟んで北穂高岳涸沢岳,更に白出ノコルの左には奥穂高岳,吊り尾根を挟んで前穂高岳 まで一大パノラマが繰り広げられている。しかし,残念ながら,いずれも山頂付近はガスに覆われており,全容を見ることはできなかった。
 
常念岳にも時折ガスが流れてきて,一面が真っ白になった。東には低い位置に太陽があり,「ブロッケン現象」 も見ることができた。
 
ブロッケン現象
 山頂での記念撮影 

 山頂から眺めた大キレット キレットの背後の山は白山

 いよいよ下山開始
 
9時20分,いよいよ登山口に向けて下山を開始した。 一の沢の上部は急斜面だが,一面のお花畑であり,満開の花を写真に納めながら,下っていった。

 一の沢上部
 振り返って見た登山道 良く整備されている。


 一の沢登山口
 それまで太陽の直射を受けていたものが,エボシ沢?の辺りから急に黒い雲に覆われ,雨が降ってきた。一時はかなり激しい降りとなり, 登山道にも雨水が流れた。20分ほどで雨も止み,また,太陽が照りつけてきた。
 
ヒエ平に着いたのは14時10分だった。
 今回,中房温泉からヒエ平まで,自家用車の回送サービスを利用した。金額はやや高めだが,縦走をする場合にはかなり便利だ。

 このまま帰宅することも可能だが,安全のために1泊し,疲れを取ることにした。


今日出会った花たち

 オヤマノリンドウ
 センジュガンピ
 クガイソウ
 ホソバトリカブト
 シシウド
 タマガワホトトギス
 タケシマランの実
 シモツケソウとセンジュガンピ
 ハバヤマボクチ

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