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奥 白 根 山

2004年(平成16年) 8月9日(月)



コース・タイム
 (前日) 自宅 ⇒ 半月峠 ⇒ 赤沼 → 戦場ヶ原 → 赤沼  ⇒ 光徳駐車場(車中泊)
8月9日(月)
 光徳(朝食-5:35) ⇒ 金精峠 ⇒ 菅沼登山口駐車場(6:10)
  菅沼登山口(6:25) → 弥陀が池(8:31-9:05) → 山頂(10:04-15) → 避難小屋(11:13) → 五色沼(11:27-40) → 弥陀が池(12:20) → 登山口(14:03)
 菅沼登山口駐車場 ⇒ 金精峠 ⇒ 自宅

同行者
 妻

8月8日(日)
 奥白根山に登ることにしたのだが,朝早く自宅を出るのならば,熱帯夜の宇都宮を逃 れ, 奥日光で夜を明かす 方が快適だろうということで,前日( 8月8日 )の午後に宇都宮の自宅を出て,奥日光に入った。
 まず, 半月峠 まで車を走らせた。男体山も,半月山も,途中から上は雲の中に隠れており,見晴らし は良くなかった。
 半月峠駐車場からの男体山


 次に, 赤沼 の駐車場に車を停め, 戦場ヶ原 を少し歩いてみた。 ホザキシモツケ も多くの穂は咲き終わり,既に盛りは過ぎていた。そのほかでは, キツリフネ アザミ ハクサンフウロ シロヨメナ などが見られた。
 ニッコウアザミ (戦場ヶ原)

 ホザキシモツケ (戦場ヶ原)

 シロヨメナ (戦場ヶ原)

 キツリフネ (戦場ヶ原)

 光徳駐車場 まで移動し,ここで夜明かしすることにしたが,まだ時間が早いので,近くの 光徳沼付近 を散策した。
 ワレモコウ (光徳)

 光徳の カラマツ林

 駐車場に着いたときには キャンピングカー も数台停まっており,テーブルや椅子を広げてくつろいでいた家族もいたが,それらも 徐々に移動していき,最終的に夜明かしした車は,自分たちを含めて4台だった。
 夕食は, お湯を入れるだけでできる白飯 レトルトカレー をかけて食べたが,予想以上においしかった。
 宵のうちは暑かったが,だんだんと冷えていき,朝方には 寒くなった。 やはり, 寝袋 が必要だったか。

8月9日(月)
 朝は4時半頃には明るくなった。朝食は,カップの スープリゾット と,水だけでできる 磯辺モチ を食べた。寒かったこともあり,スープリゾットがおいしかった。5時半過ぎに 菅沼登山口 に向かって移動した。 菅沼登山口に停まっていた車は10台程度で,今日は休日ではないので多くはなかった。
 登山口

 菅沼登山口 から 弥陀が池 までは,陽射しもあるいい天気だったが,弥陀が池から見上げる山頂は,ガスの中だっ た。
 トリカブト (座禅山南面)

 弥陀が池分岐


 上空を覆っているガスはかなり深く,容易には晴れそうにもなかった。そこで, 山頂は諦め ,五色沼で遊んで帰ることにした。
 ところが,五色沼を目指して五色山分岐付近まで来ると,山頂を覆っていたガスが流 れていき,山頂が見えてきた。青空も広がってきており,天気の好転も期待できそうになった。  となれば,再び 方向を転換 し,弥陀が池に戻って 奥白根山の山頂を目指した
 ガレ場の登りから後を振り返る 白く光るのは弥陀ヶ池の水面


 しかし,期待したほどには良い天気にはならなかった。ガスに覆われたなかで,とき おり一部分の展望が開けるという状態の繰り返しだった。
 山頂手前のピークから山頂を望む


 山頂でも同様な天気だった。ガスに覆われた中で,時々視界が開け, 弥陀が池 五色沼 が眺められる程度だった。しかし,残念ながら遠方の山は全く見えなかった。 
 山頂で記念撮影


 山頂には, ロープウエイ を利用して登ってきたハイカーがたくさん集まっていた。私達は写真を撮るだけで早々 に山頂を後にした。
 山頂直下の旧火口  雪解けの一時期だけここに水が溜まり 「釜沼」 を作る。

 いつもの場所で コマクサ を確認したが,登山道を外れた足跡がコマクサのすぐ近くにまで付いており,もし保護 するのならば,早急にロープを張るなどの 対策が必要 だと思った。
 ハクサンシャジン


 避難小屋へ下る道に咲く マルバダケブキ  五色沼も見える

 避難小屋の前を通り,五色沼まで降りた。静かに水を湛える 五色沼

 五色沼 から 弥陀が池 に戻る途中で 雨に降られた 。その後も降ったり止んだりだったが,13時30分頃から 激しい夕立 になり,駐車場に戻っても激しさはおさまらなかった。雷は遠くの音を数回聞いた程度 で,近づくことはなかった。
 帰路の弥陀が池周辺で, 小学生の団体 に出会った。私達が急いで下山しようとしているときに,ビニールの合羽を着て五色沼 の方に向かって歩いて行った。あの小学生たちは,無事に下山できたのだろうか。
 当日,天気予報では, 「山沿いでは雷雨」 の予報が出ていたのに,小学生の引率者は,どんな判断で登山を実行したのか,このよ うな状況で登山を実行し,万が一事故が起これば,引率者の責任は逃れられないだろう。 戦場ヶ原 などのハイキングであれば,雨に濡れてもさほど大きな問題ではないが, 白根山 は2000mを越 える高山,気温も低く,雨に濡れれば体温低下の危険もある。 引率者には十分な経験と判断力が要求される。

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