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女 峰 山

2004年(平成16年) 9月12日(日)


コース・タイム
 宇都宮(5:00) ⇒ 霧降高原駐車場(5:50)
  駐車場(6:03) → 小丸山(6:44-50) → 焼石(7:21-25) → 赤薙山(7:58-8:08) → 奥社跡(8:55-9:06) → 矢ハズ(9:25) → 水場(10:02-10) → 山頂(11:20-昼食-11:58) → 水場(12:46-56) → 矢ハズ(13:37) → 奥社跡(13:56-14:05) → 赤薙山(14:47-15:00) → 焼石(15:20) → 丸山(15:42-50) → 駐車場(16:20)
 霧降高原駐車場(16:30) ⇒ 宇都宮(17:20)

同行者
 キクさん

 今回は,足試しのために, 霧降 から 女峰山 を往復することにした。前回, 赤薙山 に登ったのは,2000年の7月だった。このときは, 奥白根山 へ登ろうとして出かけたのが,いろは坂が崖崩れで通行止めとなり,仕方なく方向変換 して登ったものだった。スタートが7時頃になってしまったため, 奥社跡 までしか行けなかった。 そこから更に 片道3時間 はかかると言われて,いつかはやってみたいと思っていたものだ。
 キクさん に連絡すると一緒に行くという。2月の 雲竜瀑 以来の2人歩きになった。
 私の持っている少し古い昭文社のエリアマップでは,往路, 霧降から女峰山まで の標準タイムが 5時間15分  帰路, 女峰山から霧降まで 3時間30分 となっている。いずれにしても 9時間前後  休憩を含めると 10時間以上 は覚悟しなければならない。そのため,できるだけ早く歩き始めたいと思い, 霧降スキー場駐車場 を6時に出発できるように待ち合わせた。
 5時に自宅を出たときには,まだ周囲は暗かった。自動車のヘッドランプを消したの は 日光PA の辺りで,このときは上空には霧が懸かっていた。ところが, 霧降有料道路 を登って行くにつれてガスが晴れ,駐車場に着いたときには雲一つ無い青空になった。
 キクさんは既に駐車場に着いていた。眼の下にはすばらしい雲海が広がっていた。
 霧降有料道路から見たキスゲ平

 身支度をして駐車場を出発したのは6時を数分廻っていた。爽やかな空気の中,朝の 陽射しを受けて,これから登る稜線が明るく輝いて見えた。
 
小丸山から赤薙山頂を望む

 上は半袖Tシャツに,長袖シャツ,下は, CWX に半ズボンという恰好で歩き出したが,直ぐに暑くなり,長袖のシャツを脱いだ。その 後も 一日中半袖Tシャツ で十分だった。
 焼石 (焼石金剛)と雲海



 今日は,先が長いから ペース配分 に注意が必要だ。とばしすぎには気を付けなければならないが,かと いってあまりゆっくりもしていられない。いつもより やや速い くらいのペースを心がけた。  リフトの終点である 小丸山まで40分  赤薙山まで2時間弱 と快調だった。
 赤薙山頂 (赤薙山神社)

 この調子ならば 女峰山 まで行けるだろうと思った。とにかく汗がすごい。シャツは既に汗でびっしょり。バン ダナで頭を覆っていたが,汗が顔を流れるので,バンダナを折ってはちまきにした。すると,その はちまきの,結んだ端から汗の滴が落ちていく。 40分歩いて5分休み を基本にして歩いた。ちょうどいいところに休憩ポイントがあり,自分の位置を把握し ながら歩くことができた。
 さすがに,この時期には花は少ない。 ゴゼンタチバナの赤い実 が鮮やかだったことが印象に残った。 ガンコウランの実 も黒く熟していたし, コケモモ もたくさんの赤い実を付けていた。
 水場の手前の2295ピークに 「一里ヶ曽根」 という標識が立っている。「曽根」というのは「尾根」と同義語で,尾根一帯を指す言 葉で,このポイントだけでない。昭文社の地図にも, この付近の尾根 を示すように書かれている。
 一里ヶ曽根

 一里ヶ曽根の標識のあるピーク(2295) から急降下し,登り返す前に 水場 の標識がある。

 水場は,右に50mほど入ったところにあり,おいしい水が飲める。登山道の直ぐ近 くにあるこの水場は, 縦走路唯一の水場 であり,とても貴重だ。
 水場を過ぎると,いよいよ山頂へ向けての登りになる。しかし急登ではなく,徐々に 高度を上げていく登りは,快適でさえある。
 女峰山の北斜面では ダケカンバの紅葉 が始まっていた。

 このころから,ガスが増え始め,時々見える山頂も,ガスに隠されることが多くなっ た。
 女峰山の 三角点 は山頂ではなく,隣のピークにある。 山頂が2483m に対し, 三角点は2463.5m である。山頂より約20m低い。 三角点 は必ずしも最高地点に立てると決まってるわけではないので,このような例は他にもあ るが,20mも低いのは珍しい。


 三角点のあるピークから 山頂 を見ると,多くの人が集まっているのが見えた。さすがに, 霧降から縦走する 人は少な かったが,山頂は多くの登山者で賑わっていた。大部分が 志津乗越 から登ってきた人たちだが,私達と同じに霧降から縦走してきたグループが山頂で記念 写真を撮っていた。これから 志津 へ下ると言う。

 私達も記念の写真を撮ってから昼食にした。  山頂での記念写真 (左が私で右がキクさん)


 汗びっしょりの身体に,陽射しが心地よい。昼食休憩に30分ほどかけてから,下山 にかかった。
 先が長いのであまりゆっくりもしていられない。
 登りと同じに, 30〜40分ごとに休憩を入れる ようにした。 50分で水場,60分で奥社跡,40分で赤 薙山,40分で小丸山,30分で駐車場 と,順調に歩くことができた。途中で右膝が痛むようになったが,ストックで補助しな がら,膝をねじらないように注意しながら歩くことで痛みは殆ど感じないで歩くことができた。 疲労から来る関節痛 なので,負担を少なくするしか方法はない。山頂を出発した頃からガスが懸かり始め, 陽射しも遮られることが多くなった。
 ガスに隠される赤薙山 (小丸山から)


 ガスは下るに従いだんだん濃くなってきた。 小丸山 に着いたのは16時前で,リフトが16時まで動いていたので,リフトで下ることもで きたが,最後まで 自分の足 で下ることにした。
 駐車場に着いた時は10m先が見えないほどの 濃霧 になっていた。携帯電話で 下山報告 のメールを送り,帰宅の途に着いた。
 実際の歩行時間は, 登り5時間20分(うち,休憩約40分),降り4時間 20分(うち,休憩約40分) だった。とにかく, 往復10時間20分(休憩を入れて) ,たっぷりと山歩きを楽しむことができた。

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