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前 白 根 山 
栃木県勤労者山岳連盟「新雪訓練」

2004年(平成16年) 12月4日(土)-5日(日)


コース・タイム
12月4日(土)
 宇都宮発 (4:15) ⇒ 湯元駐車場(5:30-朝食)
  登山口(6:55) → 白根沢取付(7:40) → 外山分岐(9:30) → 天狗平(10:05) → 前白根山頂(10:55-11:10) → 昼食(11:15-35) → 外山分岐(12:30) → 外山(12:35) → 登山口(14:40)
 駐車場 ⇒ 移動(テント泊)
12月5日(日)
 テント撤収 ⇒ やしおの湯 ⇒ 帰宅

同行者
 岳岳さん,ボッカさん,ハイジさん,赤トロさん

 栃木県勤労者山岳連盟 主催の 新雪訓練 が,12月5日(日) 奥白根山 で行われることになった。しかし県連としての特別な訓練をするわけではなく,加盟の 各山岳会が 独自の計画 で活動するという。
 ヤッホー宇都宮 では, 前日に 避難小屋 まで登り,避難小屋の近くで幕営。翌日 山頂をピストン し,登った道を下る計画を立てた。参加者は7名を予定していたが,都合で2名が参加 できなくなり,5名の参加となった。
 私にとっては, 初めての雪山テント泊 であり,緊張しながら準備を進めた。
 ところが,実行直前になり,台風崩れの低気圧が猛発達したため, 4日夜は強風と大雨が予想される ことになった。そこで,初心者の私がメンバーの中にいることなどを考慮して,計画を 変更した。
 4日に湯元から 前白根山を往復 し,下山後にテント泊,5日は,4日夜の状況によって行動を決めることになった。
 日光湯元の駐車場 集合は6時。それぞれに準備し,スタートを待つ。

 山頂ピストン ということで, 荷物は小さく なった。

 スキー場の ゲレンデ を歩いていく。前回降った雪が解け残り,草の間を埋めていた。 


 急な登りをゆっくり登り,2時間半ほどで尾根に出た。右に進むと 前白根山 に,反対方向に藪を進むと 外山 の山頂に出る。ここからは傾斜が緩くなる。


 斜面にも雪は殆ど無い。でも, ダケカンバ の幹が大きく曲がっているところを見ると, 雪が深い場所 だと言うことが分かる。

 天狗平 は,尾根の上にある小さな広場。ここから緩い傾斜を一登りすると視界が広がり,山頂 へと続いていく。


 視界が開けると, 富士山 の姿が目に飛び込んできた。雪を頂き,端正な姿に見とれてしまった。

 山頂での記念撮影  周囲には雪が全くない。


 奥白根山のドーム にも雪はかなり少ない。ここまで来ると,風が強くなり,頬が痛い。雪の付いた荒々し い岩肌は,さすがに迫力がある。 

 五色沼 は氷結しており,表面に 面白い文様 が描かれていた。水面が凍結する時に現れる現象で,高地にある沼などでは,他でも見 られるらしい。 何かが走ったような一定幅のラインが面白い。 

 白根隠山 に繋がる稜線。いつかは歩いてみたい。


 帰路, 岳々さん の案内で 外山 の山頂まで登ってみた。 西の湖 が白く氷結しているのが見えた。

 ダケカンバ の枝越しに 小田代原 高山, 中禅寺湖 が見えた。小田代原にはまだ水が溜まっており,それが凍り付いているようだった。

 外山には シャクナゲ の大群落があった。大きな花のつぼみもたくさん見られ,花期に訪れてみたい。

 外山 の山頂で

 足元には,大きな 霜柱 が解けずに残っていた。


 スキー場のゲレンデを下る。朝にあった雪は, 殆ど解けてしまっていた


 場所を移動し,テントを張った。 3つのテントを 向かい合わせて 張り,楽しい 宴会 が始まった


 宴会の終了を待つかのように雨が降り始めた。雨,風ともにだんだん強くなり,予報 通りの 大荒れの天気 になった。
 私はリーダーの 岳々さん のテントに入れてもらった。 フライシート は付けなかったが, ゴアテックス のテントはかなり快適だった。布などがテントに触れていると,さすがに水が浸みてく るが,テントの内側が濡れたり滴が付いたりはしなかった。
 暑すぎると思って シェラフカバー を付けなかったため,シェラフの,テントに触れている部分が濡れた。
 雪の中に張るはずだったテントだが,強い雨の中で別の貴重な体験ができた。当初の 計画では, 2000m を超える高度でテント泊の予定だったため,寒さ対策を慎重に準備していった。ところ が 1400m 付近でのテント泊となり,あまり寒くなかった。特に,低気圧の影響のためか予想外の 高温だった。12月に入れば,時期的には雪になっても良い頃なのだが,今回はどしゃ降りの雨だ った。風も強く,テントが大きく揺すられた。
 テント泊を経験し, 装備を工夫 することと, 狭い空間を如何に有効に活用するか が,テント生活を快適に過ごすためのカギになるのだということが分かった。私も, 自分のテントが欲しくなった。
 第2日目は,天気が回復するのを待ってテントを撤収し,そのまま帰宅した。

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