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八 幡 平

2005年(平成17年) 7月9日(土)



 この山行は, キクさん が計画したもので,7月9日と10日の1泊2日で, 八幡平 秋田駒ヶ岳 に行こうというものだった。数日前まで,天気予報では大きく崩れることはないと言っ ていたのだが,直前になり,10日の降水確率が80%となってしまった。いざとなれば,「山行」 を「観光」に切り替えても良いと考え,でかけることにした。
 畚岳  「畚」と書いて「モッコ」と読む。頂が尖った特徴的な山容をしている。

 今回のメンバー  いずれも「元気者」(特に女性は)ぞろい。

 「頂上入り口」  ここでは,頂上は「登る」のではなく「入る」ところなのだ。

 サンカヨウ  尾瀬のサンカヨウに比べて,葉の周囲の切れ込みが少ない。


 ベニバナイチゴ 真っ赤な花を,うつむきかげんに咲かせる。実はおいしい。

 イワナシ  一般に,果実の中に固い種子が1個入っているものを「・・モモ」,小さな種子が数 個入っているものを「・・ナシ」という。イワナシの果実は食用になる。

 オオバキスミレ  花が黄色いスミレには,タカネスミレやキバナノコマノツメなどがあるが,この両者 とも,葉がロート状になっていることでオオバキスミレとは区別できる。

 コバイケイソウ  メガネ沼には,まだ雪渓が解けきらずに残っていた。


 八幡平陵雲荘  八幡沼の縁に避難小屋と言うには気が引ける素晴らしい小屋が建っている。トイレが 設置されており,自由に使える。

 ヒナザクラ  ヒナザクラは,「ヒナ」の名前にふさわしい可憐な花だ。

 イワイチョウ  イワイチョウの花びらは,縁に細かなヒダがあり,ミツガシワの花に似ている。


 ムシトリスミレ  私は,ムシトリスミレを初めて見た。葉の表面に粘液が分泌され,小さなコンチュウ 等を捉えて栄養にする。

 シラネアオイ  日光白根山でシラネアオイが姿を消してから,こんなにすばらしいシラネアオイを見 たのは初めてだ。

 ハクサンチドリ  ハクサンチドリには色の変化が多いが濃い色のハクサンチドリは格別にきれいだ。

 八幡平を後にして宿に向かった。宿に行く途中, 後生掛温泉 の自然研究路を歩いた。これは,地中から湧いた砂が火山 のように積み重なる 泥火山

 モウセンゴケ   自然研究炉路の途中にあったモウセンゴケ。

 今日の宿は,田沢湖温泉の ヒュッテビルケ  自家製の果実酒など,おいしい料理で心のこもったもてなしをうけた。


 翌日は朝から雨。予定していた 秋田駒ヶ岳登山を中止 し,帰途についた。


 日光白根山 シラネアオイ が姿を消してから,こんなにすばらしいシラネアオイを見たのは初めてだ。今回のメイ ンは 秋田駒ヶ岳 に登り,たくさんの花に会うことだったが,天気には勝てず,諦めざるを得なかった。 無理をすれば,登れないことはなかったと思われたが,ただ,登るためだけに登るのでは,この山 の良さは分からないだろう。
 幸いなことに,前日歩いた 八幡平 では,天気も良く,多くの花に会うことができ,十分満足できた。
 またいつか,必ず,秋田駒の花とビルケのお母ちゃんに会いに行こう。

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