硫 黄 岳 ・ 横 岳 テント泊

期日 2005年(平成17年) 8月27日(土)〜28日(日)
 


コース・タイム
 8月27日(土)
   宇都宮(4:00) ⇒ 壬生IC ⇒ 佐野藤岡IC ⇒ 伊勢崎IC ⇒ 佐久IC ⇒ 白樺湖 ⇒ 美濃戸(赤岳山荘駐車場)(7:30)
     美濃戸(駐)(8:25) → 堰堤広場(9:35-45) → 赤岳鉱泉(テント場)(10:55)
 8月28日(日)
     赤岳鉱泉(6:25) → 赤岩の頭(7:53) → 硫黄岳(8:15-25) → 横岳(奥の院)(9:45-50) → 地蔵仏(10:45-55) →
        → 行者小屋(11:40-50) → 赤岳鉱泉(12:15-13:25) → 堰堤広場(14:15-20) → 美濃戸(駐)(15:20)   
     美濃戸 ⇒ 茅野市北山河童の湯 ⇒ 自宅

同行者
   チコ

 8月中に,もう一カ所何処かに行きたいと思っていた。できればテント泊をやりたい。いろいろ考えた結果,八ヶ岳に行くことにした。一昨年の8月末には,美濃戸から赤岳を一日で廻ってきたが,とてもいい印象だったので,また行きたいと思っていたところだ。
 
赤岳鉱泉にテントを張って一泊し,硫黄岳から横岳赤岳と廻り,赤岳鉱泉に戻り,テントを撤収して戻る計画を立てた。8月中は,比較的自由に休みがとれるので,休日を外し,8月22日(月)からの週に行くことにした。
 実際には,この週の
前半は前線の影響で天気が安定せず,後半になったら台風の来襲を受け,結局27日(土),28日(日)の山行となった。

8月27日(土)
 荷物が重いので,できれば美濃戸まで車で入りたいのだが,土,日となると,駐車場がいっぱいになってしまうらしい。27日は,赤岳鉱泉までの予定なので,朝早く行く必要はないのだが,駐車場の心配があるので,午前4時に宇都宮の自宅を出た。美濃戸の赤岳山荘の駐車場に着いたのは7時30分で,この時間には駐車場は半分くらい埋まっていた。今日はまだ余裕はあったが,山荘の話では,先週までの土日には,この時間では駐車場は満杯だったそうだ。
 駐車場に車を入れられれば,もう慌てることはないので,ゆっくりと朝食を食べ,身支度をして出発した。


 テント泊となると,どうしても荷物が重くなってしまう。今回は,私が18kg,チコが9kgとなった。

 
美濃戸山荘から右手の林道に入り,北沢に沿って登っていく。

 「堰堤広場」までは林道歩きで,ここからが山道になる。行者小屋へ行く南沢と違い段差も少なく歩きやすい。


 ゆっくりと歩き,堰堤広場まで1時間10分,さらに1時間10分で赤岳鉱泉に着いた。陽射しは強かったが,日陰の道が多かったので助かった。汗はたくさんかいたが,湿度が低いため,シャツなどはすぐに乾いた。


 まだ時間が早いせいか,張ってあるテントは数張りで,テントを張るスペースはたくさんあった。どこにテントを張ろうかと考えたが,結局,小屋から離れた場所で,傾斜が無く,最適な場所を見つけた。
トイレから遠いという難点はあったが,ここからだと,テントの中から赤岳阿弥陀岳が見える

 帰宅してから分かったことだが,7月末に山仲間のボッカさん達がテントを張った場所と同じだった。テントを張ってから昼食に。その前にプシュッと。

 昼食後は,することもないので,近くを散策したあと,着替えて,テントの前でのんびりと休憩


 ときどき霧が晴れ,赤岳の勇姿を見ることができた。


 地蔵尾根の登山道が見えた。何人かが降りてくる。


 大同心が,荒々しい首を持ち上げている。

 テント泊者や,外来者用の
トイレ。チップ制トイレだが,臭いもなくきれいで快適だ。
大同心,小同心に霧が懸かると,中国の桂林を思わせる幻想的な景色になる。


 夜中にテントの外に出てみると,霧はすっかり上がり,
満天の星空だった。天の川が真上を流れ,はくちょう座がその上を飛ぶ。七夕星の,こと座のベガわし座のアルタイルが,その両側に輝いている。
 こんなに鮮やかな天の川を見たのは何年ぶり,いや何十年ぶりだろう。しばらくの間,ロマンチックな雰囲気を楽しんだ。
月は下弦,まだ登ってこない。


8月28日(日)
 7月末に比較すると,夜明けが確実に遅くなっている。 まず一番目に陽が当たるのは,赤岳の山頂だ。赤岳頂上小屋の壁面に陽が当たり,明るく輝いてくる。頂上で御来光を迎えている人の姿も見える。 
 軽く朝食を食べ,出発したのは6時25分になっていた。
 雨具と飲用水,昼食だけをチコの背負ってきたザックに詰め,私が背負った。チコは足への負担を少なくするため,空身で歩いた。


 高度を上げていくと,赤岳から阿弥陀岳の稜線が見えてくる。 赤岩の頭まで来ると,いっせいに見晴しが開ける。



北アルプスが雲海の上に浮かんでいる。 槍から南岳,大キレットを挟んで北穂,奥穂まで,はっきりと確認できる。


 赤岩の頭から硫黄岳山頂までは,ハイマツ帯の緩やかな登り。山頂にはたくさんの登山者がいる。

 北の方には
西天狗岳と東天狗岳が並んでいる。積雪期に登りたいと思っている山だ。


 硫黄岳の山頂は広い。
 山頂標識のあるところが「山頂」なのだろうが,地形図によると,火口に沿ってもう少し右に進んだところが最高点(2760m)だ。三角点はさらに進んで少し下ったところにある。(2741.7m)


 この火口壁を見るのは二度目だが,その迫力に改めて圧倒された。自然の大きさ,底知れない力のものすごさを感じて声が出なかった。

 山頂から硫黄岳山荘へは,数十メートルおきに置かれた7個のケルンに導かれて進む。足元は大きな石が積み重なり,足跡が付きにくいから,ガスに巻かれたときには,ルートを失いやすい。そのときにはこのケルンが道案内をしてくれる。
 硫黄岳から横岳を通り,赤岳に繋がる縦走路。途中,鎖やはしごも設置されており,スリリングな尾根歩きが楽しめる。


 トウヤクリンドウ

 
硫黄岳山荘に近づくと,登山道の両側にロープが張ってある。コマクサを保護するためだ。コマクサの花は殆ど終わってしまったが,僅かだが,まだ咲き残っていたものもあった。ここでも,心ないハイカーの足跡が,ロープの内側にまで入り込んでいた。

 硫黄岳山荘は硫黄岳から少し下った鞍部にある。


 硫黄岳山荘に寄ってピンバッチを買った。「キバナシャクナゲ」がデザインされている物で,他では見たことのないデザインの物だ。そういえば,硫黄岳から横岳にかけた東側斜面は古い地図にも「キバナシャクナゲ群生地」と表記があった。 ここから横岳の最高点(奥の院)へは,鎖場や痩せた斜面を渡らなければならない。対面する登山者が多く,譲り合って通るため,時間が掛かった。

 横岳山頂 私も,チコも,岩場歩きは好きなので,苦にはならず,楽しみながら歩いた。


 少し登ると,
富士山が雲の上に姿を現した。富士山の姿が見られるとうれしくなるのはなぜだろう。



  タカネシオガマは,ヨツバシオガマの仲間だが,ずっと小型で花や葉の間隔が狭い。ミヤマシオガマほどには葉の切れ込みが細かくない。


 今回の山行では,花はあまり期待していなかった。大きな荷物を担いでいるときは写真を撮るのが大変で,撮りたいものがあっても,つい諦めてしまう。また,今回は私のもってきたデジカメの電池が終わってしまい,予備としてもってきた電池も空っぽだったため,私のカメラで撮ることができなかった。後半では,チコのカメラを借りて写した。

 チョウノスケソウは,別名ミヤマチングルマといい,チングルマと同じに花後の綿毛が美しい。背景は阿弥陀岳


 縦走路から見た赤岳鉱泉。右上に一つだけ見える青色のテントが私のテント。

 縦走路の向こうには赤岳がそびえている。 私は,この角度から見る赤岳が最も美しい形だと思っている。もう少し昼間の長い季節ならば,赤岳まで行くこともできたのだが,今回は諦めて,地蔵尾根を下ることにした。今日はテントを担いで美濃戸に下り,宇都宮まで戻らなければならない。


 地蔵尾根の分岐に立つ地蔵仏

 
行者小屋から赤岳鉱泉へは,少しだが下りになる。
 
赤岳鉱泉に着いたのは12時15分,団体が小屋の前で昼食を食べていた。 まず最初にテントの中身を出し,テントの底とグランドシートを乾かしてから,昼食にした。



 テントをたたみ,荷造りをして赤岳山荘を出発したのは13時25分になってしまった。思ったより時間が掛かってしまった。慣れてくればもっと時間短縮ができるのだろうが,まあしかたない。 往路で撮れなかった花の写真を撮りながら下った。
 サラシナショウマ

 ヤマオダマキ
 八ヶ岳山系には黄色のヤマオダマキが多く「キバナノヤマオダマキ」と呼んで区別することもある。


 一昨年,行者小屋から美濃戸まで下るのが大変だったのを思い出し,今回も覚悟していた。しかし,思ったより楽に下ることができた。このルートは段差が少なく,歩きやすい。堰堤広場からは林道歩きになるため,スピードさえ出さなければ苦しくはない。


 美濃戸山荘でソフトクリームを。

 今回は,この夏二度目のテント泊だったが,赤岳鉱泉はテント場としては快適な場所で,とても気に入った。この程度の高度差ならば,多少荷物が重くても担いでこられるし,いざとなれば小屋に逃げ込むこともできる。
 また訪れてみたいところだ。コマクサが満開の時期などがいいかな?


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