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西 ノ 湖

2005年(平成17年) 11月7日(月)


コース・タイム
 自宅発(7:50) ⇒ 竜頭の滝駐車場(9:20)
  駐車場(9:30) → 赤岩 → 千手ヶ浜(11:30) → 千手の森遊歩道 → 西ノ湖(12:05-昼食-13:05) → 西ノ湖入り口(13:35-14:10) ⇒(バス)⇒ 小田代原(14:20) → 赤沼分岐 → 石楠花橋 → 滝上 → 駐車場(15:25) 
 竜頭の滝駐車場(15:35) ⇒ やしおの湯(16:10-17:00) ⇒ 自宅(18:00)

同行者
 妻

 日光に 紅葉 を見に行きたいと思っていても,休日は, 殺人的な混雑 で, 大渋滞 を覚悟しなければならない。勤めている身では自由に休むこともできず,諦めていた。
 ところが,休日出勤の 代休 が月曜日にもらえることになった。天気も回復すると言うことなので, 紅葉を見に奥日光へ 行くことにした。
 奥日光の紅葉の盛りは過ぎたが,かえって静かな山歩きができるだろう。
 遅くなるほど天気が良くなると言う予報なので,ゆっくりと自宅を出た。 日光バイパス は,平日にしては混んでいたが,渋滞するほどではなかった。 
 いつものように, 竜頭の滝駐車場 に車を停めた。手前の 地獄茶屋 の駐車場はいっぱいだったが,奥の方は空いていた。
 プリンスホテル の手前で右に入り, スキー場 の脇を通って遊歩道に入った。 プリンスホテル は,この冬から冬季の営業を休止するといい, スキー場 はこの冬から営業を止めるという。心なしか寂しさが漂う。
 遊歩道には落ち葉が敷き詰められ,歩き心地がいい。 レッドカーペット でも踏んでるかのような気持ちで歩を進めた。

 葉を落としている木々が多いが,まだ,葉を付けている紅葉もかなりあり, 陽の光を受けて輝いて いた。


 右手の斜面に,紫の小さな実をたくさん付けている木があった。 ムラサキシキブ だ。いつ見ても,この紫は上品な色だ。しかし,派手な色が競い合っている秋の山でも, 十分に存在感を持って自己主張をしている。

 ひときわ黄色い葉 が目についた。5枚の葉が輪状に広がっている・・ シロヤシオ の葉だ。この道は,5月末, シロヤシオ の花が満開になる。


 この 遊歩道 は,いつも良く整備されており,安心して歩くことができる。このコースの最大の難所 だった 赤岩 木製の階段 が設置された。前回5月に来たときに工事していたものが完成していた。


 赤岩以外にも, 階段や手すり が設置され,気軽に歩けるコースとして整備されている。私個人としては,あまり人工 的なものが作られるのは,歓迎しないが,誰でも安全に歩けるようになるのは悪いことではない。
 数年前から,このコースを歩くとき必ず写真を撮る場所がある。それは, トチノキのある浜 という説明板のある入江で,一般に 栃窪 と言われているところだ。そこに湖岸の砂浜に枝を張り出した 桜の木 がある。 オオヤマザクラ だ。ピンクの色が濃く,赤褐色の葉が同時に顔を出す。満開の時期は長くはないので, 満開にうまく出会うのは難しい。

 さすがにこの時期には歩く人は少ないのか, 落ち葉がふかふかに積もっている。 踏みつぶすのが惜しいと思えるほどだ。

 見事に色づいた木を見つけ,写真に納めた


 千手ヶ浜 には「男体丸」と船名の入った遊覧船が停まっていたが,辺りに人影はなく,どうやら 停泊しているらしい。雨の後で空気が澄んでいるせいか, 男体山 がすぐ近くに見える。僅かに色づいて見えるのは山裾だけで,上の方は冬の色をしてい る。

 いつものように 千手の森歩道 を通って 西ノ湖 に向かった。 カラマツ の葉は,一陣の風に合わせて一斉に散るという。ほんの一瞬の出来事で,その瞬間に立 ち会えるのは非常に難しい。今回,運が良ければそれに出会えるかも知れないと思ったが, カラマツ は,もう既に大半の葉を落としており,遊歩道には カラマツの落ち葉 が厚く積もっていた。


 西ノ湖 の水は極端に少なくなっていた。 中禅寺湖 の水位は高かったのに,不思議だ。

 吊り橋 西ノ湖入口のアザミ橋 の間も,私の好きな場所だ。ここのカラマツももう既に葉を落としていた。それでも, 強い風が吹く度に,先端の方に散り残っていた葉が落ちてきて,頭や肩に散りかかった。急いでカ メラのシャッターを押したが,写ってはいなかった


 西ノ湖入口から小田代原 までバスに乗った。西ノ湖入口のバス停まで早く着いてしまったので,お菓子などを食 べながら待っていたが,だんだん寒くなってきた。気がつくと 冷たいものが落ちて来た。  上空に青空はあるのだが,黒い雲の固まりが頭上を通り過ぎていく。どうやらその雲 から落ちてきているらしい。
 バスに乗って 小田代原 に近づくと路面が濡れている。今し方まで降っていたようだ。まだ少し落ちている。ふ と窓の外を見ると 小田代原に虹が架かっている  小田代原には幾度となく訪れているが,虹を見たのは初めてだった。
 小田代原 でバスを降りるのももどかしく,ゲートをくぐって中に入り,カメラのシャッターを押 した。

 この写真は,左右に分けて撮った2枚の写真をつなぎ合わせたものだが, 貴婦人 を包むような虹の輪が幻想的だ。
 一旦ゲートを出て,車道を少し歩き,再びゲートをくぐって 「てくてく歩道」 に入った。ここから歩道を通って 赤沼分岐 から 石楠花橋 へ,さらに 竜頭の滝 へ歩き,駐車場へ戻った。
 平日ではあったが道路は混んでおり,第一いろは坂では渋滞気味だったが,ひどい混 雑というほどではなかった。
 帰路,「やしおの湯」で温まり,自宅に戻った。

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