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雲 龍 の 滝

2006年(平成18年) 2月1日(水)


コース・タイム
 宇都宮発(6:30) ⇒ 滝尾神社 ⇒ ゲート前駐車場(7:25)
  ゲート(7:35) → 展望台(8:35) → 洞門岩(9:10) → 林道終点(9:45) → 雲竜瀑(10:50-11:15) → (昼食11:20-50) → 林道終点(12:10) → 洞門岩(12:35) → 展望台 → ゲート(13:55)
 ゲート前 ⇒ 宇都宮

同行者
 岳々さん,クリちゃん,キクさん

 2年ぶりで 雲龍渓谷 に行ってきた。宇都宮を出発するときは小雨が降っていたが,上では雪になるだろうと 判断して出かけた。同行者は, 岳岳さん,クリちゃん,キクさん の3人。富屋の市民センター駐車場で落ち合い,岳々さんの ハイラックスサーフ に乗り換え,登山口に向かった。
 稲荷川林道のゲート前 には他の車はなかった。さすがに 平日 は入山者が少ない。休日の混雑とは別世界である。

 今日は宇都宮を出るときから天気は良くなく, 「登山口で雨ならば,温泉に直行しよう」 などと言っていたのだが, 霧雨状態 だったので,とにかく出かけることにした。
 ガスと区別が付かないような霧雨で,行く先がモヤっている。 林道は,凍りついた路面の上に, 新しい雪が2〜3cm 積もっており,油断すると足をすくわれる。


 汗をかきたくないので,ゆっくりと歩くはずだったのだが,単調な林道歩きと言うこ とで,つい先を急いでしまい,かなり汗をかいた。
 日向砂防ダムの展望台 からも何も見えなかった。 雨具のフードを被ると暑いので, 手ぬぐいやバンダナを 頭に巻いた


 徐々にみぞれから に変わり, 洞門岩 から河原を歩く頃には完全に雪になった。雨具のフードも被った。

 洞門岩 からアイゼンを付けて歩いたが,今年は雪が少なく,顔を出している流れを渡るのが大 変だった。
 監視カメラのある 林道終点 から,いよいよ 雲龍渓谷 に入る。雪がかなり強くなってきた。遠くはかすんで見えない。

 河原を歩き始めて間もなく,おそろいのヘルメットをかぶった 作業員風のグループ が空身で追いついてきた。何処かの現場に行くのかなと思って道を譲ったが,結局, 滝の見物 に来たのだったと分かった。案の定,彼らは ゲートを開け,洞門岩まで車で入ってきていた  滝の見物のために, 工事関係者の特権 を利用するなんて,やはりそれは ずるい
 友不知(トモシラズ)  雪は降りしきっていたが,氷は神秘的な輝きで私たちを迎えてくれた。ここでも,流 れを渡るのが大変だった。飛び石を渡る際, ダブルストック が役に立った。


 雲龍の滝の滝壺 に行くには,手前にある 二つの滝(F1とF2) を越えていかなければならない。一見,簡単に登れそうなのだが,アイスアックス2本 と,前爪の着いたアイゼンがないとやはり無理だ。
 F1  奥に 雲龍の滝 の上部が見える。F1の右壁に 「雲龍瀑」 という看板が設置された。
 ここで引き返す人のための記念撮影用だ。

 F1登りを諦め,右側(左岸)を 高巻くコース で滝壺に向かった。しかし,このコースも かなり危険なコース だ。自信のない人は行かない方がいい。特に,雪が少ないときは滑落,転落の危険が高 い。
 滝壺まで行ってしまうと,全景は見えなくなってしまう。 この写真は,高巻きコースの途中から撮ったもの。しかし,ここからでも標準レンズで は全体は入らない。2枚に分けて撮影したものを,つないだ。
 雲龍の滝の全景

 滝壺から見上げた 雲龍の滝。  さすがにその迫力はものすごい。


 12本爪アイゼンピッケル で,氷瀑に挑戦する岳々さんとクリちゃん。 雲龍の滝に, わずかながら 足跡を残した。

 奥から眺めた 「友不知」


 雲龍渓谷 を後にして帰途についた。アイゼンを付けたまま,林道を下ってきたが,路面には新た に 10cmほど 新しい雪が積もっていた。水分を含んだ粘っこい雪だ。ここで, アンチスノープレート の性能に歴然とした差が現れた。 シャルレ (岳岳さんと私)のアイゼンでは大丈夫だったが, カジタ (クリちゃんときくさん)のアイゼンではアイゼンの裏に 雪ダンゴ ができ,歩きにくいだけでなく危険だった,
 下ってくるに従い, 雪は雨に変わり  ゲート前に戻った頃には,かなりしっかりした雨になっていた。  車の屋根には雪が積もっており  日中はかなりの降雪があったようだった。


 今回は,気象条件が良くなかったが, 雲龍の滝 はもちろん, 友不知 燕岩の氷柱 も素晴らしかった。自然の造形美に脱帽の一日だった。

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