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天 狗 岳

2006年(平成18年) 3月5日(日)


コース・タイム
3月4日(土) 
 宇都宮 ⇒ 伊勢崎IC ⇒ 佐久IC ⇒ 渋ノ湯(15:00-泊)
3月5日(日) 
 渋ノ湯(7:15) → 八方台分岐(8:13) → 唐沢温泉分岐(8:35) → 黒百合ヒュッテ(9:20-40) → 中山峠(9:51) → 東天狗岳(11:05-10) → 西天狗岳(11:35-45) → 天狗の奥庭分岐(12:16) → 黒百合ヒュッテ(13:05-昼食-14:05) → 渋ノ湯(15:35)
 渋ノ湯 ⇒ 佐久IC ⇒ 伊勢崎IC ⇒ 宇都宮

同行者
 forestさん夫妻と娘さん,妻

 Forestさん とは,2003年に 剣岳 に登ったときに同宿になって以来,おつき合いを続けてもらっている。おつき合いと言 っても,それ以来会ったこともなく,もっぱら ネット上 のおつき合いだが,全てのことに前向きな生き方に感銘することがたくさんある。
 今回,一緒に行けることになり,ワクワクしながらその日を待った。
 天狗岳 へは, 渋ノ湯温泉 唐沢鉱泉 からのピストンが一般的であり,私たちも渋ノ湯温泉から往復することにした。 宇都宮 から登山口の 渋温泉 までは,車で4時間半から5時間かかる。なんとか日帰りができない距離ではないのだ が,チョット贅沢に, 渋御殿湯で前泊 をすることにした。 Forestさん 富士宮市 の近くに住んでおり,早朝出発で日帰りの予定だ。
 途中, 八ヶ岳 がきれいに見える場所があったので,路肩に車を停めて写真を撮った。今日は良い天気 だが,明日も良い天気が続いてくれると良いのだが。


 渋御殿湯 は天下の霊湯として知られ,年間を通じて営業し,定期バスも乗り入れている。小さな 部屋にはコタツがあった。

 東館(本館)の温泉は伝統的な檜造りで三つの湯船がある。 長寿湯は31℃,御殿湯は26℃ で,他に 加温した上がり湯 がある。三つの湯船全部に入ったが,長寿湯,御殿湯とも,入れないほどの温度ではな く,31℃の長寿湯などは,じっとしていれば,ほのかな暖かささえ感じることができる。まさに, 霊湯だ。




 翌朝, 渋御殿湯 の前で,2年半ぶりに Forestさん,奥さん と再会。そして 娘さん には,初めてお会いした。


 装備を調えて出発した。Forestさんの薦めもあり,Forestさんを除く4人はスタート から アイゼン を付けて歩いた。
 登山道 はしっかりと踏み固められており,足が潜るようなことはなかった。 しかし,急傾斜で凍結したところもあり,アイゼン無しで歩くのは厳しい。


 尾根に出て,八方台からの パノラマコース に合流する。


 数日前に降った雪が解けて つらら となって下がっていた。春は,確実に近づいている。


 更に尾根伝いに進んで, 唐沢鉱泉 からの道を合わせる。



 高度が上がってくると,雪を被った遠くの山が見えてきた。  これは 乗鞍山


 これは 御嶽山


 素晴らしい景色に,しばらく 撮影タイム


 黒百合ヒュッテ


 黒百合ヒュッテ の前は,多くの登山者で賑わっていた。休憩を長く取ると寒くなるので,早々に出発し た。

 中山峠


 中山峠 を過ぎて稜線に出ると,途端に風が強くなる。


 雪に覆われたむき出しの斜面を,一歩ずつ,慎重に登る。 風は容赦なく吹き付け, 頬や鼻が凍傷になるのではないかと心配するほどだ。日射があるので,気温はそれほど 低くはないの だが,風があるため, 体感温度 はかなり低い。

 妙高連山 が見えた。左から, 高妻,焼山,火打,妙高


 浅間山 も姿を現した。浅間山は存在感のある,すばらしい山だ。

 蓼科山 北横岳 が見えた。足元には, 黒百合ヒュッテ の屋根が見える。


 東天狗岳 へは, 天狗の鼻 を巻いて登る。雪の下に隠れている岩にアイゼンの爪を引っかけないよう,慎重に歩か なければならない。

 天狗岩 を巻くと, 東天狗岳の山頂 が見える。もう少しだ。

 木の枝に雪が付いて, オブジェ のようだ。

 東天狗岳の山頂 はあまり広くない。


 南アルプスの名峰  左から, 北岳,甲斐駒ヶ岳,千丈ヶ岳

 西天狗岳 へは,一度鞍部に下ってから登り返す。西天狗岳は岩のゴツゴツした東天狗岳と異なり, 穏やかな丸い頂を持つ。


 西天狗岳から 東天狗岳 を望む。

 西天狗岳 記念撮影 。左後ろに見えるのは 阿弥陀岳


 西天狗岳から, 赤岳,阿弥陀岳 を望む。赤岳は八ヶ岳の主峰にふさわしく,厳しさを持って存在している。

 西天狗岳山頂 から 北八ヶ岳 を望む。左端が 蓼科山


 西天狗岳山頂 を後にして, 東天狗岳 に向かう。

 再び鞍部まで下り,登り返す。


 鞍部から 東天狗岳と天狗の鼻 を望む。

 天狗の鼻 は,東天狗岳の荒々しさを象徴する岩峰だ。ここからは, 中山峠 には行かず, 天狗の奥庭 を通って 黒百合平 へ直接下ることにした。

 天狗の奥庭 から 黒百合ヒュッテ に下る斜面は,「シリセード」で遊ぶにはもってこいの斜面だ。でも,今回はお腹がす いていて早く昼食にしたかったので,パスした。

 ヒュッテ前の テン場 に腰を下ろし,遅い昼食にした。 Forestさん が,わざわざ手作りし,持ってきてくれた ビーフシチュー を暖めてごちそうしてくれた。絶妙な味と,口の中でとろけてしまう肉のおいしさを十 分に堪能させていただいた。
 楽しい時間はあっという間に時間は過ぎた。1時間ほど居て,名残は尽きなかったが 下山にかかった。



 風が吹くと,木の枝に乗っていた雪が落ちてくる。雪の粒に太陽の光が当たって,キ ラキラと輝いた。

 下りはあっけないほどに早い。 黒百合ヒュッテ から,ほぼ1時間半で登山口に着いた。 3時30分 を廻っていたが,まだ日は高かった。


 Forestさん たちと,今日一日の山行をねぎらい合い, 再会 を約して分かれた。 forest さんは静岡へ,私たちは栃木へと車を走らせた。

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