閉じる
雲 取 山 テント泊

2006年(平成18年) 5月26日(金)-27日(土)

 コース・タイム
 5月26日(金)
  宇都宮(5:00) ⇒ 三峰神社P(8:30)
  三峰神社(8:50) → 霧藻ヶ峰(10:45-11:00) → お清平(11:20) → 前白岩山(12:40) → 白岩小屋(13:15)  → 白岩山(13:55) → 芋ノ木ドッケ(14:05) →
   → 大ダワ(14:45) → 雲取山荘(15:20-30) → 山頂(16:00-30) → 雲取山荘(16:50)
 5月27日(土)
  雲取山荘(6:05) → 大ダワ(6:17) → 芋ノ木ドッケ(7:16) → 白岩山(7:24) → 白岩小屋(7:48) →  お清平(9:10) → 霧藻ヶ峰(9:50-10:10) → 三峰P(11:35)
  三峰神社P ⇒ 大滝の湯 ⇒ 宇都宮

同行者
   キクさん

 キクさんと,「何処かでテント泊をしたいね 」と相談し,決まったのが雲取山 だった。キクさんは既に何度か行っている。今回は,三峰神社 の駐車場まで車で行って,そこから往復することにした。雲取山荘 には良いテント場があるので,そこに幕営することにした。 三峰神社から雲取山荘までちょうど10km 積算標高差は1200mある。テントを担いで歩くには十分すぎる距離と高度差だ。
 今回はきくさんと二人だが,訓練の意味もあるので,2〜3人用のテントをそれぞれが担いでいくことにした。 当初は,27日,28日で計画していたのだが,この二日はちょうど低気圧が通過し,天気は崩れるというので,日程を一日早めた。 それでも,雨に遭うことは避けられそうにない。この機会に, 雨の中でのテント撤収などを練習するのもいい経験になると考えた。
 ザックの中身もスリム化を図った結果,15kg強 まで軽くすることができた。昨年赤岳鉱泉に行ったときには18kg だったので,それに比べると実感でもかなり軽く感じた。

 三峰神社駐車場 に着いたときはガスの中。歩き出してもしばらくはガスの中。徐々にガスが上がっていったが,山頂も近くの尾根も見えない。 雨は降ってこない。時々,薄雲を通して,薄日が射すこともあった。 雲取山荘までほぼ同じ天気だった。 三峰神社から歩き出してすぐ「 雲取山 10.7km」の標識が目に入る。改めて気持ちを引き締める。
 間もなく,登山カード の提出ポストがあったので,用意してきた登山カードを投函。 すると,ポストの前に面白いものが置かれていた。  カウンターが5つ置かれており,行き先に応じて自分でカウンターを押せというものだ。 尾瀬などでは,赤外線センサーなどを使って自動的に入山者を数えるシステムが導入されているが, この方法は正確さを問題としないならば,安上がりで良い。


 霧藻が峰まではだらだら登り。 登山者が多いためか,途中には立派なベンチがたくさん設置されている。

 足元に,ヒトリシズカが咲いていた。



  霧藻が峰頂上 で一休み。50mほど進んだ所に,トイレと休憩舎があり,土日には売店も開く。「 霧藻(きりも)」とは,地衣類のサルオガセ のこと。

 霧藻が峰からお清平 まで約100m下り,前白岩山まで300m登る。
 上り下りも急なところはあまりなく,重い荷物でも急がなければさほど苦にならない。


 白岩小屋には水場があるが,10分ほど下らなければならない。

 ここから白岩山 までの登りがこのコースで最もきつい登りだ。標高差は150mほどなのだが,そろそろ疲れが出てきて,なかなか足が前に出ない。  白岩山で全コースのほぼ3分の2。まだ先は長い。

 少し下ると芋ノ木ドッケ 芋の木」とは「コシアブラ 」のことだと案内板に書かれてあったが,コシアブラを探す余力はなかった。

 一瞬,霧が晴れ,近くの山が見えた。 ここから「大ダワ 」までだらだらの下り。



 大ダワ ここで,「 大ダワ林道」から登ってくる道と合流する。

 足元にイワウチワの白い花が咲いていた。 ここから最後の一登りで雲取山荘だ。


 雲取山荘到着15:20。休憩を含んで6時間30分かかった。
 明日の天気は悪い予報なので,このまま山頂まで行くことにした。 山荘で受付を済ませ,ザックを預け,水筒とカメラだけ持って山頂に向かった。

 山頂 は見晴らしの良いところなのだが,ガスに包まれ,何も見えない。 ほんの一瞬だけガスが切れ, 飛龍の雄大な姿をチラリと見ることができた。


 足元から雲海 が広がっていたが,雲海の先に期待した富士山の姿は見られなかった。

 山頂から下り,テント を張った。3回目ともなれば少しは慣れ,かなり効率よく作業することができた。寝る準備をしてから,夕食兼宴会に入った。


 雲取山荘では,乾燥室を自炊者やテント泊者の 炊事場 として開放しており,ここを利用させてもらった。水は,湧き水がふんだんに流れ出ており,自由に使える。
 夕食を食べ終わり,7時頃にテントに戻った頃,雨が降り始めた。寝袋に入り,ボーッとしていた。 雨はひとしきり強く降ったが,間もなく上がった。

 異変は突然起こった 。突然全身がガタガタと震えだした。9時頃だった。まだそんなに冷え込む時間ではない。何より,ただの寒さではない。 熱が上がるときの悪寒だ。吐く息が熱い。震えは止まらない。とにかく,この震えを止めなければならない。ズボンをもう一枚はき, 靴下も予備に持ってきたものを重ねて履いた。炊事用に持ってきた軍手も着けた。寝袋に頭まで潜った。震えの来る間隔が少し広がったが, 時々ガタガタと来る。じっとしながらいろいろなことを考えた。このまま熱が上がったとしたら,最悪,自分の脚で下るのは無理かも知れない。 そんなことを考えているうち,少しうとうとした。襟まわりには汗をかいたが,体にはさほどかかなかった。 よかった。汗をかいても着替えるものなどない。でも,熱は下がったようだ。首のまわりの汗だけタオルで拭いてじっとしていた。 時々強い風がテントに吹き付けてくる。遠くの方でゴーッと言う音がすると,だんだんとその音が近づき,最後にテントをバタバタと鳴らし, 遠ざかっていく。何より,大事にならずにすんでホッとした。再び,軽い眠りに落ちた。

 せめて午前中くらいは降らないでくれ という願いもむなしく,朝方,明るくなる頃に再び雨粒がテントをたたき出した。
 「予定」どおり,テントの中で朝食を取り,片付けを始めた。 まずはじめに,シェラフ,シェラフカバー,エアーマット,着替えなどをたたみ,収納袋に押し込んだ。 ザックには,最初に,テントの底に敷いてある銀マットを入れたい。荷物を片方に寄せ,銀マットをたたみ,ザックの背中側に入れた。 あとは持ってきたように詰めた。ザックに全てを詰め込み,ザックカバーを付け,雨具の上下を付けて外に出た。 雨は小雨程度になっており,テントの撤収は,比較的楽だった。 濡れたテントとグランドシートをビニールで包み,(あまり濡れていなかったので)ザックの中に入れた。 かなり時間がかかったが,慣れればもっと時間短縮はできるだろう。良い経験になった。

 下山は小雨が降ったり止んだりだった。暑いので途中で雨具のズボンを脱いだ。上着も,着たり脱いだりを何度か繰り返した。 登山口に近づくほど雨は強くなってきた。
 11時を過ぎ,もうすぐ登山口にたどり着くころになって,これから登っていくグループとすれ違った。 中高年の女性グループだったが,雲取山荘まで行くという。必ずしも健脚揃いというようにも見えなかったので, 雨を考慮するとこれから6時間ぐらいは掛かるだろう。ということは,山荘到着は早くて夕方5時。 私だったらこんな計画は立てられない。

 深田久弥の「日本百名山」には「 一番やさしい普通のコースは,三峰神社までケーブルであががって, それから尾根伝いに,白岩山を経て達するものだろう。 」と書かれているが,かなり歩きでのあるコースである。

 三峰山ロープウェーは5月19日より来年5月31日まで 運休中だ。秩父鉄道運転課では「 設備調査を実施した結果,輸送の安全のため 」休止すると言っているが,設備が更新されない限り,このまま廃止になる可能性もあるようだ。

 ページトップへ