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大 小 山 (足利)

2007年(平成19年) 1月14日(日)


コース・タイム
 宇都宮(8:20) ⇒ 阿夫利神社駐車場(9:30) ⇒ 大山祇神社駐車場(9:50)
  大山祇神社駐車場(10:00) → 大坊山(10:39) →(11:25-昼食-12:15)→ 越床峠(12:20) → 大小山(13:35) → 見晴台(13:55) → 阿夫利神社駐車場(14:25)
 阿夫利神社駐車場 ⇒ 大山祇神社駐車場 ⇒ 岩舟町遊楽々館(入浴) ⇒ 自宅

同行者
 キクさん,妻

 天気も良さそうなので,足利の 大小山 へ行くことにした。JR両毛線の車窓からも,山頂近くに掲げられた 「大小」 の文字が見える有名な山だ。別名を 鷹巣山 また 妙義山 ともいう。
 今回は,キクさんと相談して車2台で行き, 大坊山から大小山まで縦走する ことにした。大坊山の登山口には 大山祇(オオヤマズミ)神社 ,大小山の登山口には 阿夫利(アブリ)神社 があり,それぞれ大きくはないが 駐車場やトイレ もある。
 1台を下山口の 阿夫利神社の駐車場 にデポし,登山口の 大山祇神社 へ向かった。大山祇神社の前には展望台があり,しっかりした駐車場もあるのだが,そ こに行くまでの道がわかりにくかった。下山後に車を取りに行ったときにしっかりと確認してきた。 大きくはないが, 道案内の標識 もあるので注意深く進めば到着できる。
 展望台前の駐車場  展望台には四阿があり,そこからは関東平野が一望できる。この日も,霞んではいた が さいたまや新宿の高層ビル群 が見えた。さらにその奥には,雪を頂いた 富士山 の姿も見られた。


 神社の右脇 から登り始めるとすぐに 木製土留めの階段道 となる。ゆっくりと登っていく。

 道の脇に 「山神道 七丁目」 と刻まれた石碑がある。どこからの七丁なのだろうか?さらに登ったところに 三丁目 と刻まれた石碑があった。??

 階段を登りさらに少し行くと 見晴らしの良い尾根 に出る

 霞んでいるが, 富士山 の姿を見ることができた。富士山の姿が見えると嬉しくなってしまうのはなぜだろう。

 浅間山 も富士山と同じ様な形で,同じくらいの大きさに見える。

  ゆっくり歩いて30分ほどで 大坊山の山頂 に着く。ここにはかつて社殿が建っていたらしく,広場になっており,コンクリート製 の土台も一部残っている。

 浅間山の右には 赤城山 が見えた。今年はまだ雪は少ないようだ。


 大坊山を後にして,まずは, 越床(コシドコ)峠 に向かう。
 正面の,登山道の見えるピークは,地図の Dピーク だ。ピークの北西面は鋭くえぐら れている。 採石採取 のために切り崩された跡だ。もうじきこの登山道も通れなくなるのだろうか。

 Dのピークから崖下を覗くと,大きな採石場が口を開けていた。  国道293号 と, 越床トンネル の入り口が見える。


 ここから見る 男体山 は,いつも見る形とは違って見える。 左から, 男体山,大真名子山,女峰山,赤薙山。


 Dピークから少しくだった,風の当たらない場所で昼食にした。  陽に背を向けて座っていると背中が温められて気持ちが良い。
 Dピークから下った最低鞍部が 「越床峠」 だ。縦走路から外れ,北に少し行くと, 国道293号の旧道 に出る。トンネルができるまではこの道を通っていた。 数十年前 ,私が最初にバイクで通ったときは, すれ違うのがやっとの砂利道 だった。その後バイクが軽自動車になったが,この道は何度も通った。道幅がいくらか 広がり,舗装もされたが,急傾斜と急カーブにはいつも緊張させられた。現在は,峠の地下をトン ネルで通過する。


 暖かな冬の陽を浴びて, 明るい尾根道 をのんびりと歩く。今日は風も穏やかで,暖かかったが,時折北から吹いてくる風はさ すがに冷たかった。
 私はあまり手袋が好きではなく,少し暖かくなると手袋を取ってしまうのだが,この 日は一日中手袋を付けたままだった。


 このコースには適度な岩も顔を出しており,変化を楽しみながら歩くことができる。 私は勝手に 「大小山キレット」 と名付けた。

 国土地理院の25000分の1地形図では, 313.6mの三角点 があるところに 「大小山」 と記載されているが,このピークには 「妙義山山頂 313.6m」 と言う標識が立っている。

 「大小山 282m」 の標識(手作り)が立っているのは,その南にある小ピークだ。 宇都宮ハイキングクラブが著した 「栃木の山140」 によれば,三角点のあるピークには 「大小山(妙義山)」 とあり,その南の小ピークは 「天狗岩の頭(大小山)」 と書かれている。同書によれば,大小山の別名として 「鷹巣山」  や 「妙義山」 が使われていたという。結論として,「大小山」と「妙義山」は同じ山を指していると 思って良いだろう。小ピークの岩壁に「大小」の文字が付けられていたことから,このピークを 「大小山」,高い方の山を「妙義山」と分けて呼ぶようになったものらしい。


 大小山(天狗岩の頭) の岩壁に取り付けられている 大小 の文字。文字1つの1辺が7m余あり,麓を走る両毛線の列車からも,この文字が見え る。この文字の直下に四阿があり,展望台になって いる。この展望台は 初日の出 を見る名所となっており,元旦には大にぎわいになると言う。


 展望台から少し下ると, 男坂 女坂 の分岐になる。男坂は岩場,女坂は坂道。ジェンダーレスの社会になると,こんな表現 もできなくなるのか。

 下山口の 阿夫利神社 の社殿の,薄暗い内部には大きな 天狗の面 が掲げられていた。


 朝,車をデポしたときは満杯だった 駐車場 の車も,まばらになっていた。

 穏やかな冬の1日を,ゆっくりのんびり楽しむことができた。ガイドをしてくれたキ クさん,お世話になりました。またお願いします。
 帰路,岩舟の健康福祉センター 湯楽々館 で汗を流して帰った。天然温泉ではないが,新しい清潔な施設で,何よりも入湯料が 300円 というのが嬉しい。

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