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切 込 ・ 刈 込 湖

2007年(平成19年) 2月3日(土)


コース・タイム
 宇都宮(6:45) ⇒ 三本松駐車場(7:45-集合) ⇒ 光徳駐車場(1台デポ) ⇒ 湯元駐車場(8:20)
  湯元(8:30) → 金精道路(8:50-9:00) → 蓼ノ湖(9:15) → 小峠(10:10) → 刈込湖(11:00-10) → 切込湖(11:45) → 涸沼(12:35-昼食-13:35) → 山王峠(14:35) → 光徳牧場(15:30-40) → 光徳駐車場(15:50)
 光徳 ⇒ 湯元(解散) 湯元 ⇒ 宇都宮

同行者
 柏の中年探偵団さん夫妻,BAKUさん,HIBARIさん

 2週間前(1月20日) に引き続き, 日光湯元 から 刈込湖・切込湖 を通って 光徳 まで歩いた。今回は,ネットで知り合った 「柏の中年探偵団」 さんご夫妻, 「BAKU」 さん 「HIBARI」 さんとご一緒することになった。妻は体調不良で留守番だ。
 戦場ヶ原の 三本松駐車場 で合流, 光徳P に車を1台デポして, 湯元P に向かった。道路は,逆川から光徳までと,湯滝入口付近で凍結していた他は安全に走 れた。
 湯元駐車場 に着いたのは8時を過ぎていた。準備をして出発したのは8時30分。スノーシューは ザックに付けて歩いた。
 左から  BAKU さん, HIBARI さん, 柏の中年探偵団 さんご夫妻

 いつもながら, 金精道路 までの登りがきつい。心してゆっくり登ったが,しっとりと汗ばんでしまった。 気温は−5℃
 金精道路 を越えたところで スノーシュー を履いた。スノーシューを履くのは,慣れていない人にとっては意外と大変だ。

 前回は夏道のトラバース道を通ったのだが,今日は 蓼の湖(タデノウミ) を通るコースを行くことにした。金精道路から急な斜面を降りると小さな窪地に出る。 ここを通り越し,小さな突起を越えると, 蓼ノ湖 だ。まだ全面結氷していない。


 湖面を通ることができないので,湖の 右側を巻いて 進んだ。後で知ったのだが, 正規のルートは湖の左側を通る。
 蓼ノ湖 の北には平坦地がある。ここから,いよいよ 小峠 に向けての登りが始まる。急な斜面でも,雪面が固ければ,かかとを上げて スノーシューの前歯 を効かせて登れるが,雪がさらさらしているときは「歯」が効いてくれない。こんな時 は,スキーのようにつま先を開いて 逆ハの字 型にして登る。スノーシューに取り付けた よこ滑り防止金具 が効いているのか,かなり安定して登れた。 正面の最も低くなっているところが 小峠


 小峠 の積雪は,2週間前より10cmほど増えていた。正面の標識の右側が 三岳の中腹を巻くルート ドビン沢コース は標識の左へ行く。
 今回は,コースの確認の意味もあり, ドビン沢コース を行くことにした。

 急な斜面を少し下ると 平らな場所 に出る。ここは吹き溜まるのか,雪が深い。途中までは,難しいところもなく,楽しく 歩くことができる。
 さらに進み, 両側の斜面 が迫ってくると,様相は一変する。 (地図の×印のところ) 左手には,今にも崩れ落ちそうな岩壁がそびえ立ち,崖の下には崩れ落ちた岩砕が積み 重なっている。
 正直, 危険を感じた 。もし,岩が落ちてきても,逃げる場所がない。かつてここが登山道だった頃,ここが 崩れたという話を幾度か聞いたことがある。ここにあった登山道が廃道になったのも,主な原因は これだった。岩壁から崩れたと見られる 大きな岩 が積み重なったところを下っていく。 岩と岩が重なったところには 隙間 があり,ここに落ちると,一人では脱出できそうにもない。
 さらに都合が悪いことには,この隙間は雪で覆われて隠れている。前の人の足跡を外 すと,突然ズボッと腿まで潜る。
 段差を降りるための足掛けが無く,ジャンプしなければならないところもある。私は ジャンプに失敗し,顔面から雪の中につっこんでしまった。
 やはり, このコースは安易に入り込まない方が良い  所要時間も,前回に夏道を通ったときに比べ 10分ほど多く かかった。

 刈込湖 には動物の足跡も,もちろん人間の足跡もなかった。ただ,真っ白に静まりかえってい た。
 水際まで行って氷の状態を調べたところ,白い雪の下はシャーベット状の雪が10cm 程度,その下に氷があったが,ストックで突くとすぐに穴が開いた。 ここは日当たりの良い湖岸 なので,特別に氷が薄いのだろうが, 安心して湖面を渡れる状態ではない と判断した。

 登山道に戻り,湖岸の 夏道 を進んだ。樹林帯なので,積雪は前回と殆ど変わっていなかった。

 切込湖 を過ぎると道は平坦になる。 楽しく歩ける場所だ。ここまで私がトップを歩いてきたが,ここでトップを BAKUさん に代わってもらった。


 小さな峠状のこぶを越えると, 涸沼 に着く。


 涸沼 では,沼の底を通る。雪のない時には立ち入りが禁止されているところだ。休憩所を目 指して真っ直ぐに進む。


 休憩所で 遅い昼食 にした。柵の丸太に腰を下ろし,湯を沸かして温かな物を口にした。太陽を背中に受け て座っていると,暖かくて,眠くなるほどだ。依然として風は殆ど無く暖かった。
 1時間ほどかけてゆっくりと休憩し,最後の登りにかかった。


 いよいよ,本日の核心部, 山王峠への登り にかかった。経験豊富な BAKUさん に先導をお願いした。先行者はいない。新しいトレースもない。我々とは逆に,峠から 下ってきた人が二人のトレースがあったが,急斜面を シリセード で降りてきており,そのトレースは登りでは使えない。
 まず,初めの トラバースしながらの登り が厳しかった。雪が締まっておらず,谷足が流されてしまう。 キックステップ を繰り返しながら慎重に足場を確認し,一歩ずつ登る。
 木が生えているところまで来るとトラバースの難しさはなくなるが,カーブの所の 傾斜が強く, スノーシュー で登るのは辛い。


 BAKUさん が雪を踏み固めてステップを作ってくれているのだが,雪の粘性が無くなかなか固まら ない。
 それでも,何とか山王峠にたどり着いた。前回も1時間かかったが,今回も 所要時間はちょうど1時間 だった。
 山王峠 から,しばらく林道を歩き, 林道が大きく左に曲がるところ から林の中に入る。ここからは,楽しい雪歩きだ。葉を落とした カラマツ林 は明るく,太陽の光がいっぱいに降り注いでいる。


 ここから 光徳牧場 まで, ピンクのテープ が道案内をしてくれる。


 ピンクのテープを確認しながら,できるだけ足跡のないところを歩く。但し, 迷い込むと,脱出するのに苦労するような深い谷もあるので,テー プを無視して歩くのは控えた方が良い。
 柏の中年探偵団さんご夫妻


 山王峠 から1時間弱で 光徳牧場 へ着いた。名物の ホットミルク を飲んでから,駐車場に向かった。


 駐車場にデポしておいた「柏の中年探偵団」さんの車で 湯元 に向かった。
 湯元駐車場 で,お互いの労をねぎらい,再会を約して解散した。
 二度と無いような好天気に恵まれ,一日を最大限に楽しむことができた。
 柏の中年探偵団さんご夫妻, BAKUさん,HIBARIさん  本当に御世話になりました。特に,先導して頂いたBAKUさんの行動から,メンバーへ の心遣いや適切な助言など,リーダーとしてするべきことなどたくさん学ばせていただきました。 ありがとうございました。

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