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岩 木 山

2007年(平成19年) 10月27日(土)
付録 「秋の奥入瀬」


コース・タイム
10月26日(金)
 宇都宮(18:30) ⇒ 那須SA(夕食) ⇒ 前沢SA(車中泊)
10月27日(土)
 前沢SA(6:30) ⇒ 岩木山SA(朝食) ⇒ 大鰐弘前IC ⇒ 岩木山スカイライン八合目駐車場
  駐車場(11:00) → リフト駅分岐(11:38) → 避難小屋(11:50)  → 山頂(12:15-20) → 駐車場(13:15-昼食)
 駐車場 ⇒ 弘前神社 ⇒ 国民宿舎いわき荘(泊)

同行者
 妻

 10月27日に 弘前 チェスカの会 があり,それに参加することになった。自由になる時間はあまり多くはないので,八合 目まで車で行ける 岩木山 に登ることにした。 岩木山スカイラインは11月初旬まで ,九合目まで行く リフトは10月下旬 で営業を終えるというので,ギリギリのところだ。
 天気予報はあまり良くなかったが,登山が無理ならば観光に切り替えることとして, 前日の夜に宇都宮を出発 した。仕事を終えて,自宅を出発したのは 18:30 。東北道に乗り, 那須高原SAで夕食 ,その後, 前沢SA まで走り,そこでで車中泊。
 宇都宮を出る時から雨が降り続いていたが,福島県に入った頃から雨は上がった。相 変わらず 「雨80km規制」 は続いていたが, 前沢SA まで順調に走れた。
 車の中で寝ていると, 激しい雨 が屋根を叩きだし,強い雨は朝まで降り続いた。登山は諦めて観光に切り替え, 竜飛岬 まで足を伸ばそうかと話し合った。雨は, 夜が明ける頃になって上がった
 6:30 ,再び北に向かって車を走らせた。 岩木山SAで朝食 。SAで天気予報をチェックすると,弘前地方は 今日一日曇り という。これならば登れるかも知れない。とりあえず,スカイラインを登って 登山口 まで行くことにした。
 大鰐弘前IC で高速道を降りて,岩木山に向かった。すると,正面に,大きな裾野を持った山が見え てきた。 岩木山 だ。そして,中腹から上を覆っていた雲も,徐々に動いていき,時折山頂も姿を現すよ うになった。
 県道3号線を右折して 岩木山スカイライン に入る。 通行料1750円 は,かなり高いが仕方ない。


 単純なカーブの連続で, カーブの番号 が目印になると聞いていたが,その番号標識が どこにも見当たらない。
 良く見ると,番号を書いた 鉄柱 が取り外され,側溝の中に横になっている。すでに, 冬支度のために取り外されて しまっていたのだ。
 更に,路肩には杭が打たれ,そこに 長い竹竿が結びつけられていた 。来年春に,除雪するときの目印にするらしい。

 紅葉はきれいだが,陽射しがないので,鮮やかさはない。いくつめかのカーブを曲が ると, 山頂 が見えてきた。 リフト も見える。  この辺りまで来ると,葉は殆ど落ちてしまっている。


 八合目の 大駐車場  でも,停まっている車は5台ほど。なんとも静かだ。今年の営業をおえた リフト は,椅子が取り外され,ワイヤだけが残っている。雪に埋まるのもうじきだ。



 駐車場の一段上の空き地に車を停め,歩き出した。
 溝になった登山道 は風も当たらず, 湿度が高い ので,少し歩くと 汗が出てきた。  今日は,できるだけ汗をかきたくなかったので,ジャンパーを脱いで,シャツになっ たが,汗は止まらない。


 振り返ると,となりの 鳥海山 にガスが湧き出し始めた。


 鞍部にある,リフト駅から来る道との 合流点 に, 「リフト乗場五分」 「岩木山山頂二五分」 と書かれた標柱があるが,ここから山頂まで 25分 で行くのは少し無理。別の資料では 40分 となっているが,この方が実状に近い。

 小さなピークを越えた鞍部に避難小屋がある。 鳳鳴ヒュッテ という小屋で, 秋田県立大館鳳鳴高等学校山岳部の遭難事故 を悼み, 冬季避難小屋 として建てられたものという。

 壁に掲げてある 「鳳鳴ヒュッテ」 の由来


 濃いガスの中を山頂に向かう。 ロープ が張られており,ルートミスは心配しなくて良い。

 山頂には が設置してある。


 山頂の 三角点標石

 岩木山神社の奥宮 は登山道に背を向けて立っている。その前の 絶壁の上 には 鳥居 が立っている。鳥居はそこをくぐって参拝するものなのだが。ここは通ることができな い。なぜこんなところに鳥居が立っているのかは, 翌日分かった 


 駐車場に戻ると, 駐車場も深い霧の中 だった。


 雨には降られなかったが, 霧でも衣服は濡れる。  防水が効かなくなっていたジャンパーは,濡れて色が変わっていた。
 車の中で,遅い昼食をとった。
 その後,登ってきた岩木山スカイラインを降り,岩木山神社にお参りしてから,チェ スカの会の会場である 国民宿舎いわき荘 に向かった。その夜は, チェスカの会 で盛り上がった。
 チェスカの会は,昨年は 私が幹事 を務め, 檜枝岐温泉 に宿泊し,翌日に 尾瀬 を案内し た。

 翌日は朝から良い天気で, 岩木山神社の本宮 から山頂が望めた。 参道の正面 に立つと,拝殿の真後ろに 岩木山 が見える。 岩木山そのものが御神体 なのだ。山頂の奥宮の鳥居は,この方向を向いて立っていたのだ。

 拝殿の脇に 奥宮登拝口 があり, 山頂まで四時間十五分 と書かれた標柱があった。
 岩木山は 最も手軽に登れる『百名山』 と言われている。私は百名山登山には興味はないが, 岩木山 は厳しさと美しさを兼ね備えたいい山だと思った。機会があれば,もう一度登りたい。
 翌々日 奥入瀬渓流を散歩した。 ⇒「秋の奥入瀬」

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