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半 月 山 中退

期日 2008年(平成20年) 2月16日(土)

 国土地理院の2万5千分の1地形図に書かれている,狸窪から半月峠へ登る登山道は, 実際とは随分異なっている。  専門家ではないため,正確さは保証できない。青線で囲んだ部分に雪崩の危険を感じ たので,引き返した。



コース・タイム
 宇都宮(6:45) ⇒ 歌ヶ浜駐車場(7:40-朝食)
  駐車場(8:15) → 狸窪(8:45) →  引き換し点(10:35-45)  → 狸窪(11:35) → 駐車場(12:30-昼食)
 駐車場(14:50) ⇒ 宇都宮(15:40)

同行者
 単独

 今日は,妻と一緒に 戦場ヶ原 でも歩くつもりだったが,妻の体調があまり良くなく,単独で出かけることになった。 そこで,どこに行こうかと考えたのだが,昨年行って素晴らしかった 半月山 を目指すことにした。 半月山 から東の 狸山(ムジナヤマ) へ登り,その 北尾根 を下る計画だ。昨年と同じルートだ。
 宇都宮を7時前に出て, 歌ヶ浜の駐車場 に着いたのは8時になる前だった。さすがにこの時期,停まっている車は殆ど無い。車 に付いている 外気温計は氷点下6℃ を示している。(後日確認したところでは,この日の8時の中宮祠の気温は氷点下8.3 ℃だった。) 今日は風があり,体感温度は更に低い。
 身支度をしている間に数台の車が入ってきて,公衆トイレの前に車を停め,トイレに 入ろうとしたが,施錠されていて入れない。この時期は, このトイレは凍結防止のために閉鎖されている。 トイレを使いたい場合は,もう少し 中宮祠 寄りにある 「県営無料駐車場」のトイレが使用可能 だ。
 昨年は,スノーシューを担いで登ったのだが,下りの急斜面では使うことができなか った。今回は,急斜面の下りを考えて 輪かんじき を持って登ることにした。スノーシューは持ってはきたのだが,車に置いていくことに した。
 今日の装備  一応,急斜面用にピッケルも持った。16mの補助ロープと12本爪のアイゼンはザ ックの中に。


 いつも凍結していてヒヤヒヤものの 道路 も,しっかりと雪で覆われており,安心して歩けた。



 イタリア大使館別荘記念公園 を過ぎると,道は湖岸に沿うようになる。そこから眺めると, 社山 がすっぽりと雪を被って佇んでいる。湖面は波立ち,社山の姿は写らない。


 ザックにつるした温度計は 氷点下4℃ を示しているが,身体は汗ばんでいる。30分で狸窪に着いた。
 陽が当たると暖かい

 除雪車も雪を被り, 民宿 にも人影はない。


 半月峠への分岐標識

 ここからは人の足跡はない。あるのは 鹿の足跡 だけだ。


 夏道に沿って登った。雪面は 軽くクラスト しており,固いところでは,その上に乗ることができた。 しかし,クラストは弱いと ころが多く, 輪カンジキ を履いていても膝くらいまで潜った。慎重にスローペースで登った。

 狸窪から この標識 まで, 0.6km と書かれているが,ここまで 1時間 かかった。

 体力にはまだ余裕があったが,気温が低いのか, 足のつま先 が冷えて痛くなってきた。手袋も2重にしたが, 指先 が冷えて痛い。
 日光でこんな寒さを感じたのは, 2005年正月に前白根山に登ったとき 以来だ。温度計は 氷点下9℃ を示していたが, 5m程度 の風があり,体感温度はもっと低かった。
 立木が途切れたところから 中禅寺湖と男体山 が見えた。



 その左,  温泉岳方面 は吹雪いているのか,霞んでいて見えない。

 高度が上がるに従って 雪が多く なってきた。クラストした古い雪の上に, 新雪 が20〜 30cm積もっている。風が吹き付けると雪が舞い上がり視界が遮られる。

 目の前に 真っ白な斜面 が現れた。夏道はここを横切っている。  真っ白な斜面は左の上部まで続いている。木が生えていないと言うことは, 比較的最近に雪崩が起こった 可能性がある。  強行突破ができないことはないが,単独行でもあり,万が一の場合を考えて,これ以 上進むことを 断念 した。慎重過ぎるとも思うのだが,これが私の 登山スタイル なのだ。


 狸窪 まで下り, 除雪された道 歌ヶ浜 に向かって歩く。日が差すと暖かくなるが,突然に雪が舞ったりする不安定な天気だ。


 古い杭にしぶきが当たり,面白い形の つらら を作っていた。


 駐車場に戻って振り返ると, 社山 の辺りには雪が舞いだしていた。


 今日は寒い一日だった。
  気象庁奥日光観測所 (中宮祠)の観測結果によれば,
  最低気温  −9.1℃(7時)
  最高気温  −5.9℃(11時)
  8時から12時までの 風速 は6m〜7m

 寒かったはずだ。

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