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刈 込 湖

2008年(平成20年) 3月15日(土)

 
コース・タイム
 宇都宮(6:40) ⇒ 湯元駐車場(7:50)
  駐車場(8:00) → 金精道路(8:20-30) → 蓼ノ湖(8:40) → 小峠(9:30) → 刈込湖(10:00-20) → 小峠(11:00) → 駐車場(11:40-昼食)
 午後1:30から奥日光ビジターセンターでパークボランティア講習会  終了後「休暇村日光湯元」に宿泊

同行者
 単独

 今日は,午後から 「日光パークボランティア新会員養成研修会」 が開かれる。 「日光パークボランティア」 については,以前から興味があり,募集があったときには申し込もうと思っていた。こ のたび, 「奥日光の植生モニタリング調査」 を活動の中心としたボランティアの募集があったので,早速申し込んだ。
 研修会は 今日の13:30から明日の13:30分まで 1泊で行われる。せっかく奥日光に行くのだから,研修会に参加するだけではもったい ない。そこで,早めに自宅を出て,受付時刻までに 刈込湖 に行ってみることにした。

 前夜,宇都宮は 大雨 が降った。奥日光にも雪でなく雨が降ったらしい。いろは坂を登るまで路面の凍結はな かったが,明智トンネルを出て,大きく右にカーブするところで,車の尻が振られた。路面が濡れ ているだけかと思ったのが, 凍結していた のだ。濡れているだけなのか,凍結しているのかを見ただけで区別するのは難しい。気 温や日陰かどうかなどで判断するしかない。大きくスリップしたわけではないが油断していたので ドキッとした。以後,スピードを落として慎重に運転した。

 湯元駐車場 はまだ閑散としていた。水たまりが凍っており,スケート場のようだ。 スノーシュー をザックにくくりつけ,歩き出した。旅館街の道路も日陰は凍り付き,滑らないように 慎重に歩いた。
 いつものことだが, 源泉 のところから 金精道路 までの登りがきつい。滑り止めに 軽アイゼン を履き,汗をかかないようにゆっくりと歩いたが,良い天気で気温も高く,汗をかいて しまった。朝のうちなので,雪が締まっており,踏み抜くことはあまりなかったが,帰るときは雪 が弛みスノーシューが必要になるだろう。 金精道路 で,スノーシューに履き替えた。


 金精道路から急斜面を下り, 蓼ノ湖 へのコースをとった。
 蓼ノ湖 は8〜9割が凍結していた。湖面に足跡があったが, もう湖面を歩くことはできそうにない。
 湖畔の右側(正規のルートは左側)を廻って先に進むと,広い場所に出る。おおよそ の方向を決めて, 足跡のない雪原を歩く とても気持ちいいが,日当たりの良いところでは雪が弛んでおり, スノーシューでも20cmほど潜る 所がある。
 小峠 に向かって斜面を登っていくと,左の斜面( 図のA )に 雪崩の跡 がある。比較的新しいものだ。細い雨裂に沿って崩れてきたものだが,かなりの量のデ ブリだ。こんなものに巻き込まれたらひとたまりもない。

 小峠 の標識の埋まり具合から判断して, 積雪量は1m前後 で,昨年の今頃とほぼ同じだ。


 小峠の西側の斜面 が崩れ, デブリの一部が登山道にまで達していた。( 図のB


 小峠の先の登山道を 大きな岩 が塞いでいる。昨年の台風のときに崩れたものだ。右側をすり抜けて先に進む。

 少し進むと,左側( 図のC )に再びデブリが現れた。深さはあまり深くないが,幅が広い。


 雪原 を気持ちよく歩く。  踏み跡を外すと,スノーシューでも,潜ることがある。

 谷幅が狭まり ,その底を歩くようになる。

 突然,上の方で 「サラサラ」 と音が聞こえた。見上げると,右の雨裂を 雪の塊 が転がり落ちてくる。最大でもソフトボール程度の大きさだが,足元まで来て溜まって いく。少しの間に 風呂桶3杯分ほど のデブリができた。 図のD ) 本来ならば逃げるべきだったのだろうが,立ち止まったままで見入ってしまった。


 狭い谷を抜けると 刈込湖 だ。湖面には足跡が残っているが,融けて 変色した部分 もあり,もう,湖面を歩くことはできない。


 湖畔の雪を踏み固め,腰を下ろした。  しばらくの間,誰もいない刈込湖を独り占めにした。
 湖の水位が下がったのだろう,湖畔の 斜面の雪に割れひび が入っている。湖面が開くのももうすぐだ。


 正面奥に 太郎山 の山頂が見える。



 今日は,午後に予定があるので,あまりゆっくりもしていられない。一休みして帰途 に就いた。湖畔から登山道に戻ると標識がある。右側に見える「 進入禁止 」の表示があるところ が,かつての「 ドビン沢コース 」の入口だった。積雪期には歩くことができるが,無雪期には歩くことはできない。


 階段を上り,林道に出たところで,本日初めてハイカーに出会った。夫婦連れで,軽 アイゼンを履いていた。見たところ 普通に歩ける ようなので,私もスノーシューを外して歩き出した。ところが,いざ歩いてみると,か なり潜る。歩きにくいので, 再びスノーシューを履いて 歩いた。結局,湯元の 源泉 に着くまでスノーシューは履いたままだった。

 小峠から先は 夏道に沿ったトラバースコース を歩いた。雪が弛んできて,踏み跡を外すと,スノーシューでも 膝まで潜った。

 小峠からの道で,何組かのハイカーとすれ違った。スノーシューを履いている人は僅 かで,殆どの人が軽アイゼンやアイゼン無しの壺足だった。当然のことながら,膝上まで雪に潜り ながら悪戦苦闘していた。午後になれば更に雪が弛み,ますます潜るようになることは目に見えて いる。帰りには苦労するだろうなあと思いながら見送った。このような雪の状態では,壺足で歩く のは苦しい。

 湯元駐車場で湯を沸かしカップ麺を食べた。一休みして研修のためにビジターセンタ ーに移動した。

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