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鳴 虫 山 NPV清掃パトロール

2008年(平成20年) 5月18日(日)



コース・タイム
 宇都宮(7:30) ⇒ 公民館駐車場(8:10)
  駐車場(9:05) → 天王山(9:20) → 神ノ主山(10:10) → 鳴虫山(11:30-昼食-12:10) → 神ノ主山(13:10) → 駐車場(14:10)
 公民館駐車場 ⇒ 宇都宮

同行者
 日光パークボランティア

 今年度から, 日光パークボランティア の第5期生として活動することになった。第5期生の主な任務は, 植生のモニタリング調査 だが,それ以外の活動にも希望すれば参加できる。私は,初めての活動として 鳴虫山清掃パトロール を選んだ。  公民館駐車場9時集合 と言うことで,7時30分に宇都宮市の自宅を出た。


 鳴虫山 には今までに二度来たことがあるが,いずれも 憾満ヶ淵(含満ヶ淵) の駐車場に車を停めており, 公民館駐車場 に駐車するのは初めてだ。
 ガイドブックでは,鳴虫山に登る場合 公民館駐車場 消防署駐車場 に駐車するように,書かれているが,実際はどうなのか分からなかった。
 公民館駐車場 図書館(公民館と同居) の西側にあり,南面道路から入る。 消防署の駐車場 も駐車が可能だが,消防署の活動に支障を来さないように,指定された場所以外には停 めないように注意が必要だ。
 消防署員はたいへんに親切で,トイレを借りたいと声をかけたら,丁寧に,誠意のこ もった応対をされた。 観光に力を入れている日光市の姿勢 が,職員の隅々まで行き渡っているように感じられた。

 9時には全員が揃い,簡単なミーティングを行ってから 出発 した。

 登山口の 道ばた には, ムラサキケマン が咲いていた。ここは高度も高くないので,平地の野草が見られる。


 同じく,平地の野草, カキドオシ

 マムシグサ


 天王山神社 からは,おむすび形の 外山 が見えるが,その背後に見えるはずの 赤薙山 は,中腹以上が雲に覆われ,見ることができない。

 チゴユリ も,真っ白な,可愛い白い花を付けていた。


 薄い朱色の ヤマツツジ が,登山道の脇で見守ってくれる。


 白い花は ズミ の花だ。


 ギンリョウソウ は葉緑素を持たない寄生植物だ


 鳴虫山 は意外と 急傾斜 だ。むき出しになった木の根の階段を慎重に登る。


 トウゴクミツバツツジ は,おしべの数が10本あるので,おしべが5本の ミツバツツジ と区別できる。


 フモトスミレ は,葉の形と文様が特徴的だ。


 シロヤシオ は,葉の緑色が,白い花の爽やかさを一層引き立てている



 前回春に鳴虫山 を訪れたのは,5月8日で,シロヤシオは全く見られなかった。その年は,アカヤシオ も早く咲いてしまい,僅かに残っていた程度だったので,「花の山」として期待していた割には残 念な思いをした。
 そのため,この山に, こんなにシロヤシオがあるとは思ってもいなかった。 散り始めてはいたが,見事なシロヤシオを見ることができて大満足だった。
 「清掃パトロール」 については,結果的にゴミは少なく,ある意味で手持ちぶさただったが,これは好まし いことだと言える。今までにも,幾度か「清掃登山」という活動に参加したことはあったが,いず れの場合も,登山道のゴミは少なかった。このことは,北アルプスなどを含め,多くの山で感じた ことで,概ね, 登山者のマナーは良くなっていると 感じている。
 ところが,山の中でも,マイカーの入れる道になると突然にゴミが増える。2003 年9月に,当時所属していた「ラリグラスHC」の清掃登山で, 那須朝日岳から隠居倉を経て,三斗小屋温泉,三斗小屋宿跡から深山 ダム まで歩いたことがあった。この時も,登山道ではゴミは殆ど無かったが,深山ダムが近 づき,一般車が入れる道になると, 路肩のゴミ が急激に増えた。もう,拾いきれる量ではなかったので,めぼしいものだけを拾うに留 めた。
 山の中の歩道でも,ロープウエイなどで簡単に来られるところほどゴミの量が多い。 これは,明らかに 「意識」 の違いによるものだ。
 私は,山を歩いている人々を 登山者 ハイカー 観光客 の3つに分類して理解している。それぞれ,個人によって差が大きいのだが, 概ね前者ほどマナーの良い人は多く,後者ほど,マナーの悪い人が多 いようだ
 山歩きのマナーが悪い人は,社会生活全般でのマナーの悪さが山歩きという場面に出 ているのであり,意識を変えさせることはなかなか難しい。しかし,せめて山歩きの場面だけでも, 「山とはこういうものだ!」 と理解させ,マナーを守るように働きかけていく必要があるだろう。まあ,急な改善は 期待できないが,あきらめずに働きかけていくことは大切だと思う。
 今回も, ラジオ をかけながら歩こうとする人がいたり,熊除けの必要がないところで, 周囲の迷惑も考えずに大きな音のする熊鈴をならしながら歩いている 人 がいたりして,マナーとはなかなか難しい問題だ。

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