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剣 が 峰  (矢板市)

2008年(平成20年) 12月6日(土)


コース・タイム
 自宅(7:00) ⇒ 矢板 ⇒ 学校平(8:05)
  学校平(8:20) → 大間々台(9:10) → 八海山小祠(10:20-30) → 剣ヶ峰(11:00) → 大入道(12:10) → 小間々(13:10-昼食-45) → 学校平(14:00)
 学校平 ⇒ 新湯 ⇒ 塩原温泉

同行者
 単独

 12月になると,巷では 忘年会 の話題が出るようになる。今年の我が職場の忘年会は 塩原温泉 で1泊で行われることになった。せっかくの土曜日に宴会をするためにだけ出かけるの はもったいないので,何処かの山に登ってから宿に向かうことにした。昨年は同じ時期に 鬼怒川温泉 で行われたので,奥日光の 社山 に登ってから鬼怒川温泉に向かったのだ。
 さて,今年はどこに登ろうかと考えたのだが,なかなか手頃な山がない。単独行にな るので,あまりきつくない山がいい。結局,矢板の 八方ヶ原から釈迦ヶ岳に登る ことにした。 大間々台 の駐車場から 釈迦ヶ岳山頂 まで片道3時間程度で,ルート経験もあり,いい山なのだが,一つ心配があった。それ は,学校平から大間々台の駐車場へ登る道が, 冬季閉鎖 されるので,もしかしたら既に閉鎖されているかも知れないことだ。となると,更に片 道1時間ほど多く掛かる。
 心配通り,大間々台へ行く道の ゲートは閉じられていた。 登山道の雪の状態では,もっと時間が掛かるかも知れない。
 学校平の駐車場 に車を置き,行動を開始した。


 できれば 山頂 まで行きたいので,ピッチを上げて歩き始めた。歩き始めて直ぐに, 急斜面を一気に100mほど登る と,あとはだらだら登りとなる


 明るい登山道 には陽が当たり気持ちが良いが,気温はまだ氷点下だ。


 日陰の道には雪が残り,足跡は ガチガチに凍っている。 滑らないように注意深く歩いた。

 大間々台 の遊歩道は 石畳 になっている。


 大間々台の駐車場 まで 50分 かかった。この駐車場にはトイレがあるのだが, 施錠 されていた。このトイレは,夏場でも,水不足のために使用できないことが多い。
 林道 を先に進む。

 登山道(見晴らしコース)の入口


 少し登ると登山道が雪で覆われるようになった,ここで,持参した 6本爪のアイゼンを付けた。 久しぶりにアノ感覚を思い出した。

 少し登ると尾根に出て,見晴らしが良くなる。だが, 上空には怪しい雲 出始めた。


 釈迦ヶ岳の山頂 が望めた。山頂周辺は雪と霧氷?で白くなっている。この辺りまでは快調に進んできて おり,まだ,ピークハントの望みは捨てていなかった。ここでアイゼンを外した。


 南方を見ると 土上平放牧場 の草地が広がり,ゴルフ場のようだ。


 1539mのピークには 八海山神社の小祠 がある。

 さらに少し登ると 矢板市最高点 の標識がある。ここを剣ヶ峰と呼んでいたこともあったようであるが,今は地形図の通 り,この先の1540mのピークを「剣ヶ峰」と呼んでいる。

 最高点のピークから北北東方向を見る。遠く,黒い雲の下が 那須岳  手前の,陽の当たっている尾根を右に進んだ先に 大入道 (オオニュウドウ)がある。

 タイムリミットを剣が峰11:00 と決めていた。この調子ならば,何とかクリアできそうだから,ピークへ向かうことも 可能だが,問題は路面の雪と今後の天候だ。
 日なたでは雪は殆ど融けてしまっているが,日陰にはまだかなりの雪が残っており, 足跡が凍結して滑りやすい。夏時間では歩けそうにない。
 剣が峰 へは,最高地点のピークから 一度下って登り返す。 北斜面の下りは 凍結していて歩きにくい。 ここで再びアイゼンを付けた。

 ここから見る 釈迦岳 の姿は雄大だ。何とかあそこまで行きたいのだが・・雲が山頂を覆い始めた。


 正面の 前黒山 にだけ陽が差し,霧氷が光っている。


 剣ヶ峰 の頂上はこの分岐を右に数十メートル進んだところだ。


 剣が峰 の頂上付近は雪が深い。


 なんとか 釈迦ヶ岳 の山頂を目指したいのだが,問題なのは 天候 だ。黒い雲が上空を覆い 始め, 白いもの が舞ってきた。先ほどまで見えていた釈迦ヶ岳の頂上も見えなくなった。
 やむを得ず ピークハントを断念 することにした。来た道を戻るのもおもしろくないので, 大入道(オオニュウドウ) を廻って降りることにした。
 風と共に雪が吹き付けてきた。 こうなるとさすがに12月だ。頬に当たる風が刺すように痛い。 あっという間に,地面がうっすらと白くなった。ピークハントを断念したのは正解だっ た。


 剣が峰から大入道まで は,いくつかの小ピークを越えていく。思ったより時間がかかった。空腹を感じてはい たのだが,天候が心配なことと,適当な場所がなかったため,大入道で昼食にしようと先に進んだ。  大入道 には簡単な標識と三角点標石があった。 標石には「三等三角点」と書かれてある。


 依然として雪は舞っており,寒い。 ここで昼食にするはずだったが,もう少し降りて,暖かな場所で食べることにして,先 に進んだ。
 大入道 シロヤシオ の名所だ。開花時期には 小間々台 から往復するハイカーが多く,登山道も良く整備されている。足元の笹もきれいに刈払 われている。

 水場 があり,きれいな水が湧き出していた。


 植林されたものらしいが,きれいな カラマツ林 があった。

 結局, 小間々台のベンチ まで降りてきてしまい, そこで昼食 にした。依然として雪を含んだ風は吹き付けており,寒い。即席麺を作って食べた。即 席麺は温かくて美味しかったが,直ぐに冷めてしまった。
 学校平の駐車場 に戻ったのは午後2時。


 この後,塩原温泉に向かうのだが, 学校平から塩原に向かう道路は12月1日から冬季閉鎖 になっている。この道が通れれば30分もかからずに塩原温泉に着くのだが,一度,矢 板に降りてから関谷経由で塩原に向かえば1時間近くかかる。
 学校平入口の所に通行止めの表示はあるのだが, ゲートは開いたまま だ。先行する車もあったのでここを通ってみることにした。途中で,塩の湯方面と新湯 方面に別れるのだが, 塩の湯方面の道路はゲートが閉じており,完全に通行止め になっていた。新湯方面への道は道幅も広く,何の問題もなく通行できた。ただ,日陰 では 溶け残った雪が凍結 しており,注意しながら走らなければならなかった。

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