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水晶岳・雲ノ平 2
2009年(平成21年) 7月21日(月)-25日(土)
第2日 7月22日(水) 太郎平〜黒部五郎小舎

第1日 出発-太郎平小屋 へ
第3日 黒部五郎小舎-水晶 へ

○ 第2日 7月22日(水)


コース・タイム (休憩を含んで)
 太郎平小屋(6:45) → 北ノ俣岳(9:00-10) → 赤木岳(10:05) → 中俣乗越(10:35) → 五郎小舎分岐(12:40) → 黒部五郎岳山頂(12:55-13:10) → 黒部五郎小舎(15:40-泊)

 一晩中降った雨 も明け方には弱くなり,明るくなる頃には上がった。予定通り, 黒部五郎小舎 まで行くことにした。
 朝食の時刻は 5時30分  下界では早い時間だが,山小屋としては遅い方だ。

 お茶200円,お湯100円  飲用水は無料。


 6時45分出発 山の上部には雲がかかっているが,すぐに雨が降ってくるような空模様ではない。

 きれいな 公衆トイレ ができている。(チップ制トイレ)


 コバイケイソウ

 少し登ったところから, 太郎平小屋 を振り返る。

 太郎山頂  ガスさえなければ見晴らしは良いところだ。

 北ノ俣岳 に向かう。 木道 が良く整備されている。

 ヨツバシオガマ  透明感のある色がきれいだ。

 麓では綿毛になっていた チングルマ もここでは満開だ。


 ムシトリスミレ  丸まった葉に粘液があり,小さな コンチュウ を捉える。

 アオノツガザクラ  今回の山行では大変に多く目にした花だ。


 イワカガミ も多かった。

 ハイマツ の真っ赤な 雄花 がきれいだ。


 これは ツガザクラ

 ハクサンイチゲ は太い茎でたくましい。


 北ノ俣岳の頂上 が見えた。

 ショウジョウバカマ は雪解け直後に咲く

 ハクサンイチゲの大群落 これほどの大群落を見たのは初めてだ。


 北ノ俣岳 ハクサンイチゲ

 キバナシャクナゲ は背丈も低い。花は ハクサンシャクナゲ に似ているが,葉の付き方が異なる。

 これは ハクサンシャクナゲ

 北ノ俣岳 山頂標識  文字は読めない。

 黒部五郎岳 を目指して先に進む。


 赤木岳

 目指す 黒部五郎岳 には時折ガスが通り過ぎる。



 ミヤマダイコンソウ


 振り返ると,昨年登った 薬師岳 と,明日目指す予定の 水晶岳 が望めた。

 中俣乗越 の向こうに 黒部五郎岳


 ミヤマリンドウ


 中俣乗越 から少し登ったところに ライチョウ がいた。

 雌

 お腹がすいたので, 弁当 を半分食べた。竹の皮に包まれた 押し寿司 で,酢飯がとても美味しかった。


 山頂 が少しずつ近づいてきた。


 名前の由来ともなった ゴーロ を登る。


 コケモモ の花は小さいくて可愛い。



 振り返ると 歩いてきた道 が見える。

 小屋への分岐  ここに荷物をデポして 山頂 に向かった。

 山頂への道 は,今までより歩きやすい。

 ミネズオウ

 キバナシャクナゲ

 ツガザクラ


 黒部五郎岳山頂  奥の山は 赤牛岳  南方向はガスに覆われ,展望はない。 残念ながら 槍ヶ岳 も見えない。 水晶岳 にもガスがかかっている。

 カールに向かって降りていく道 が見える。


 遠くの 雲の平 には, 雲の平山荘 が見える。


 分岐まで降りると,昨日夕食で一緒になった 女性3人パーティ が休んでいた。私たちも一休みして出発しようとしたら,3人のうちの1人が山頂へ行 かず このまま小屋に 向かいたいと言うので, 小屋まで一緒に行くことにした 。残りの2人の女性は山頂をピストンしてから小屋に向かうという。
 カール の底に向かう道の両側は お花畑 だ。たくさんの花が競演している中を,ジグザグにカール内側の急な斜面を下った。


 急な斜面を下り終えると,あとは 大きな石のごろごろした緩斜面 だ。


 この大きな石は,かつてあった 氷河 によって運ばれたものだ。氷河がここで解け 置き去りにされた ものだ。 迷子石 という。


 ベニバナイチゴ


 エンレイソウ
 イワイチョウ の花は,花びらの縁のフリルがかわいい。


 水晶岳 にかかっていたガスが晴れ,山頂が姿を現した。

 シナノキンバイ と三俣蓮華岳

 クロマメノキ は花の形がかわいい。黒い果実ができる。

 ナナカマド も花を咲かせていた。

 麓では実になっていた タケシマラン もここでは花が咲いていた。



 今日のゴールの 黒部五郎小舎 が近づいた。

 山頂からは近くに見えた 黒部五郎小舎 だが,意外と時間がかかった。 三角屋根 が冬季小屋



 黒部五郎小舎 も混雑はなく,布団1人1枚で,ゆったりだった。早速外のベンチで乾杯。 ちぃにぃさんご推奨 クラシック があったと思ったら,これは キリンのクラシック 。ちぃにぃさんご推薦は サッポロのクラシック でしたね。残念!

 夕食  天ぷらが美味しかった。途中で一緒になった女性3人のパーティーから, お酒を差し入れて もらった。とても幸せ!

 この小舎 は,夕食,朝食とも 4時30分  夕食後の時間が長い。
 外に出てみた。小舎の周囲には コバイケイソウ が満開だった。とても素晴らしい光景だったが,小屋の人の話ではこれでもまだ「中く らい」の美しさだそうだ。
 笠ヶ岳から抜戸岳 への稜線が姿を現し始めた。


 明日の天気は良さそうなので,予定通り 水晶小屋を目指す ことにして布団に入った。

第1日 出発-太郎平小屋 へ
第3日 黒部五郎小舎-水晶 へ