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戦 場 ヶ 原 NPV特定種開花調査

2009年(平成21年) 8月23日(日),9月5日(土)

8月23日(日)
 この日は, 日光パークボランティア 主催の 早朝散策 があったので,それにも参加した。湯元の旅館に宿泊した一般の方に参加してもらうの を主にした行事で,湯元のビジターセンター前に集合し,付近を約1時間かけて散策した。コース 上の植物や,地形の特徴などを先輩のボランティアが中心になってなって説明するのを,勉強させ てもらった。
 湯の湖 の南岸コースに入って直ぐのところに ヒカリゴケ がある。ヒカリゴケは自分で光を出しているのではなく,苔の表面にあるレンズ状の器 官が光を集めて反射し,光って見えるのだ。

 特定種開花調査 では, ウメバチソウ,アキノキリンソウ,アケボノソウ の3種が対象で,赤沼橋から青木橋までの 戦場ヶ原自然研究路 光徳2個所 で調査を実施した。 光徳沼 では, バイカモ がまたたくさん咲いていた。


 バイカモ


 ワレモコウ(吾亦紅) は私の好きな花の一つ。 すぎもとまさと ♪吾亦紅 も好きだ。


 ニッコウナツグミ が実を付けていた。

 ツルコケモモ の実が赤くなり始めていた。


 アケボノソウ は,花びらの斑点が特徴

 青木橋 の近くに トリカブト が咲いていた。もしかして奥日光固有種の ナンタイブシ(男体附子) かもしれない。


 湯川沿いに, ニッコウアザミ の独立した株があった。 葉の重なり がきれいだ。


 ヨシ?(ヌマガヤ?) が大きく育ち,草原の状態になっている。



9月5日(土)
 今日の調査も,前回(8月23日)と同じ場所で同じ種類について調査した。
 光徳 で見つけた アキノキリンソウ には シジミチョウ(ツバメジジミ?) がたくさん集まっていた。かわいらしいチョウだ。


 これは ハナイカリ  錨に似た花の形からその名前が付いた。


 ウメバチソウ の花は純白。白すぎるためか,私の安いデジカメでは,オートで撮ると,いつも露出オ ーバーになってしまう。(ポイント測光にしているんだけど)


 アケボノソウ  アケボノソウはもう終盤 


 アケボノソウ


 ヤマノコギリソウ  葉の鋸歯が二重鋸歯ならば,セイヨウノコギリソウだ

 ミヤマイボタノキ がたくさんの実を付けていた。もう少し経つと黒熟する。

 イボタノキ は,その昔イボ取りに使ったことから イボトリノキ から転化したと言われている。この木に着く 「イボタロウカイガラムシ」 (イボタ蝋貝殻虫)のオスが分泌する を集めてイボ取りに使ったという。
 戦場ヶ原も 草紅葉 が始まっている。


 戦場ヶ原を歩いてみて,シカの駆除後, 植物の種類が増えてきた ことを実感する。
 今回は,特に, リンドウ,エゾリンドウ が増えたことに気がついた。 ホザキシモツケ は殆ど花期は終わったが,まだ咲き残っているものもあった。 ホザキシモツケ の大群落は戦場ヶ原では珍しくないが,全国的に見れは貴重なのだ。しかし,戦場ヶ原 では,そろそろこの辺で 広がりをストップ させた方が良いのではと思っている。 湿原の乾燥化 に伴う現象で,やむを得ない事なのだろうが,ホザキシモツケが群生してしまうと, 他の植物 が生きられない。
 戦場ヶ原は特別保護区なので, 自然のままに! が原則なのだろうが,なんとか手を打てないものだろうか。
 今日は,中禅寺湖で 「スワンボートレース大会」 なども行われ,奥日光は大変な賑わいだった。

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