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尾  瀬

2009年(平成21年) 10月10日(土)-11日(日)


コース・タイム
10月10日(土)
 宇都宮(5:00) ⇒ 御池駐車場(7:45) 御池(8:00) ⇒(シャトルバス)⇒ 沼山峠(8:20)
  沼山峠(8:30) → 長蔵小屋(9:50-10:15) → 沼尻(11:15-昼食-55) → 見晴檜枝岐小屋(13:50-泊)
10月11日(日)
  檜枝岐小屋(7:25) → 赤田代(8:00-10) → 裏燧橋(10:10-35) → 横田代(11:35-45) → 御池(12:30)
 御池駐車場 ⇒ 燧の湯 ⇒ (今市・小佐越付近から渋滞30分) ⇒ 宇都宮

同行者
 キクさん,Tさん,妻

 昨年も 晩秋の尾瀬 を訪れた。昨年は10月18-19日だったので,文字通り晩秋だったが,今年は 昨年より1週間早い ので,混雑も多少は覚悟して出かけた。
10月10日(土)
 いつものように, キクさん に我が家まで出てきてもらい,キクさんの運転で出かけた。朝が早かったこともあって, 御池駐車場 まで行くことができたが,御池駐車場が満車になると,途中の 七入駐車場 に停めさせられ,そこからシャトルバスになる。
 地面は濡れているが, 青空 が広がり,爽やかな良い天気だ。これからの山歩きに期待が深まる。

 御池発 8:00 のバスに乗ることができた。 沼山峠 では,同じバスに乗ってきた人を先に行かせ,最後からゆっくりとスタートした。


 バス停から峠まで少し登りになる。 木道階段 が整備され,歩きやすいが,意外と滑りやすい。

 マイヅルソウ が,透き通るような赤色の実を付けている。この時期は,色々な植物の果実が観察でき, 面白い。


 ゴゼンタチバナ の実は不透明な朱色。

 シラタマノキ は文字通り白い球形で,指で潰すとメントールの匂いがする。

 大江湿原の草紅葉

 ダケカンバ は落葉し始まった。

 大江湿原の シンボルツリー

 長蔵小屋の売店前のベンチ で休憩した。隣にある公衆トイレの壁面に取り付けてある ライブカメラ が,毎時11分に撮影した画像をネットに載せているので,それに写ろうと,11分ま で居て,沼尻に向かった。 ビジターセンター前に設置してある望遠鏡 を覗いたら,燧ヶ岳山頂の登山者が見えた。その山頂もガスに隠れ勝ちなってきた。私 たちの上空にも雲が広がり始め,陽射しが遮られるようになってきた。
 浅海(アザミ)湿原 からは燧ヶ岳の山頂が望める。


 木道 が新しく整備されている。間伐材を使用しているのか,角材を4本並べた構造だ。取り 外した古い角材が,まとめられ,ヘリでつり上げるためにワイヤーがかけられている。


 沼尻(ヌジリ)の休憩所 で,少し早いが昼食にした。気温が低く,じっとしていると寒い。
 沼尻から少し歩くと 白砂田代 だ。大きな池塘がある。 池塘に映った紅葉 がきれいだ。ここから 白砂乗越 まで少し登る。


 黄色に色づいた 黄葉

 ナナカマド の実が,黒く熟していた。 熟した実は食べられる と聞いていたので,口に入れてみた。美味しいと言うほどのものではないが,食べられ ないことはない。

 これは赤く色づいた 紅葉

 ツリバナ は,実がつり下がった姿が面白い。



 見晴 には7軒の山小屋が集中している。


 今日宿泊する 檜枝岐小屋 は,原に向かって左側の,手前から3軒目だ。昨年宿泊して,部屋や寝具がきれいだっ たこと,食事が美味しかったことなどから,今年もここにお世話になることにした。
 まだ時間があるので,部屋に荷物を置いた後,散歩にでも出かけようとしたのだが, 雨が降ってきた ので止めた。天気予報では,午後にわか雨と言っていたのだが,かなりしっかりと降っ てきた。
 出かけないとなると,することはひとつ。早速飲み始めた。今回は,ペットボトルに 焼酎 を詰めて持ってきたので,お湯割りにして飲んだ。荷物が多少重くなるのが欠点だが, これは経済的だ。  雨は,強くなったり弱くなったりしながら,翌朝まで続いた。

 これが 夕食のメニュー  宿泊客が多かったせいか,昨年よりはチョット質素?

 部屋は,予約の時に 相部屋になるかもしれません と言われていたが, 6畳間に4人 と言うことで,十分快適に過ごせた。



10月11日(日)
 昨夜から降っている は,なかなか止まない。朝食後もしばらく様子を見ていたのだが,仕方なく, 雨具を付けて出発 した。


 草紅葉 もまだまだきれいだし,周囲の 樹林の紅葉 もきれいだ。

 雨が止み日が差してきた。  ダケカンバ


 温泉小屋


 やはり, 紅葉 は,陽が当たるときれいだ。


 至仏山 に架かっていた雲が取れたら, 頂上付近が雪で白くなっていた 山の上はもう冬なのだ。今朝早く小屋を出て行ったツアーの人たちは,至仏山に登る予 定だと聞いたが,安全に登れるのだろうか。


  木道の上には 落ち葉が敷き詰められている  きれいなのだが,これが木道を滑りやすくしている一因だ。
 赤田代の休憩所 で一休みして出発した。雨も上がったようなので,雨具を脱いだのだが,また途中で降 られ,雨具を着けた。

 今日は, 三条の滝 はパスして右側へ。 段吉新道 を通って 御池 に向かった。


 この 燧裏林道 は森林の美しい道だ。木道の痛みが激しく,歩きにくいが,これが返って 昔の尾瀬 を思い出させてくれる。

 シボ沢 に架かる吊り橋は 裏燧橋 という。ここで軽く食べて先に進んだ。雨は依然として降ったり止んだりで,雨具を着 たり脱いだ等が大変だった。


 ウリハダカエデ の黄色が目立った。

 横田代 では木道が新しくなっていた。


 ガスが出てきた。  幻想的な姿 だ。


 これは コマユミ だ。 マユミより全体的に小型だ。


 昨年とほぼ同じ時刻に 御池駐車場 に着いた。

 今回の尾瀬は,天候が不安定で,雨に降られたこともあり,濡れた木道に苦労した。 初日は,日当たりの良いところでは木道も乾いていたのだが,日陰では濡れて 滑りやすく ,何度かヒヤリとした。
 そんなこともあり,小屋で 「滑り止め」 を売っていたので購入して使ってみた。小屋の御主人は「過信は禁物だよ」と言ってい たが,かなり効いた。靴底にかぶせるゴム製のもので,金属のスパイクが埋め込んであるものだ。 木道を痛めてしまう のではないかと気になったが, 滑り止めの効果はかなりあった。 歩き方の問題もあるのだが,私のものだけ,埋め込んである金属のピンが2個取れてし まった。まあ,その程度のものなのかも知れない。
 秋の尾瀬は, 2005年,2006年,2008年,2009年 と4回目なのだが,何度来ても良い。今年は,雨のために 尾瀬ヶ原の夜明け を体験できなかったから,また来年来たくなった。

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