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高  山

2010年(平成22年) 1月3日(日)


コース・タイム
 宇都宮 ⇒ 竜頭の滝上駐車場
  駐車場(8:15) → 尾根東端(8:55) → 頂上(11:10-昼食-40) → 無名峠(11:55) → 高山入口(13:15) → 駐車場(13:50)
 竜頭の滝上駐車場 ⇒ 宇都宮

同行者
 クリちゃん,デイダラボッチさん
 ヤッホー宇都宮 では, 1月3日 登り初め をするのが恒例になっているが,私は, 2005年の前白根山 の他は参加していなかった。ところが,先日の忘年会の折に「どこかに行こう」と話し 合われ,色々な案はあったのだが,結局 高山 に行くことになった。高山ならば,私も経験があり,参加させてもらうことにした。
 高山 の夏道では,何年か前に雪崩事故があり,犠牲者も出ている。そこで,今回も夏道を避 け, 東に延びた尾根に直登 し,尾根伝いに頂上に向かうことにした。
 竜頭の滝上駐車場集合が8時 なので,宇都宮の自宅を6時30分に出発した。いつものように日光バイパスを走りな がらデジカメで写真を撮ったら, ピッ,ピィ,ピィ と変な音がする。運転中なので確認することもできず,駐車場まで来てデジカメの電源 を入れると, メモリーカードが入っていません というメッセージが!。先日,デジカメのデータをパソコンにコピーしたとき,カード を戻さなかったのだ。予備の電池まで用意し,万全を期したのだが,とんだ失敗だった。携帯電話 を持ってきたので,それで何枚かの写真を撮ることができたが,あまり使ったことが無く,何枚撮 れるのかも分からない。ということで, このレポは,写真がほとんど無い。 同行した デイダラボッチさんのブログにたくさんの写真と詳しい記事が載っているので,ぜひそれをご 覧下さい。
 いろは坂は,12月20日朝と同じ様な状態で,圧雪の所と,凍結した所とが混じっ ており,スピードを抑えて慎重に運転した。車の数は少ない。
 竜頭の滝上駐車場 には,我々の車3台のみ。結局,参加者は, クリちゃん,デイダラボッチさんと私 の3人になった。


 車の中で朝食を食べていると, デイダラボッチさん が到着し,間もなく クリちゃん も到着した。

 [後日追記 2021.08.31]
 デイダラボッチ さんは,2015年3月17日,福島県南会津の 旭岳 頂上手前で滑落事故に遭い亡くなられました。私がデイダラボッチさんに最後にお会い したのは2011年1月3日の高山登山でした。
 デイダラボッチさんは,自分が主宰する 「益子いくべえ会」 の会員とともに, 雨巻山 の登山道整備に当たるほか,要請があれば自らガイドし,多くの人を案内してきました。
 「益子いくべえ会」 は,デイダラボッチさんの遺志を継いで,現在も活動を続けています。デイダラボッチ さんの奥さんも,行くべえ会の一員として,積極的に活動されています。
 遭難した翌年の3月17日には,「益子いくべえ会」による 慰霊登山 が行われました。 上記 「デイダラボッチの山日記」 は,この慰霊登山の記述を最後に休止しています。(アクセスは可能です)

 それぞれに準備をし,出発した。デイダラボッチさんと私は ピッケル を持ったが,クリちゃんは,その必要はないと判断し 代わりにストック を持った。
 私は,早めに アイゼン を付けようと,手に持って歩き出した。スノーシューと輪カンジキを車に積んできたの だが, 輪カンだけをザックに取り付けた
 高山への登山口が変更になっていた。 営業を止めた 竜頭山の家 に向かう車道が右にカーブするところに案内標識が立ち,そこから左に入っていくよう になった。以前は,もう少し進んで,山の家の直前が登山口になっていたのだが。
 登山口から入ると直ぐに 鹿よけネット があり,ドアが設置してある。登山道は,20m程先で右に折り返し,尾根を越えて旧 道に繋がっている。我々は,この尾根で登山道から別れ, 尾根を直登した。  この辺りは,サラサラ雪が10〜15cm程で,とても歩きやすい。私はここでアイ ゼンを付けた。デイダラボッチさんとクリちゃんは最後までアイゼンは付けなかった。この辺りに, 歩行技術の差が出ている。
 登山口から尾根の東端まで 約40分  まあまあのペースだった。 私が道案内をします なんて大きな事を言ったが,先導できたのはぎりぎりここまで。あとはずっと二人の後 に付いていくだけだった。それさえ,満足にできず,遅れてしまった。
 このコース最大のアルバイトは, 山頂直下の急斜面 だ。雪の高山は今回で5回目だが,ここは,いつも雪がたっぷりとあって,毎回苦労さ せられる。開けていてしかも風が当たりにくいので雪が積もりやすい。おまけに,東斜面で日当た りも良いため残雪期でも雪は柔らかい。今回も,サラサラ雪がたっぷりとあって,ラッセルに苦労 させられた。といっても,私はいつも最後尾で,クリちゃんとデイダラボッチさんが交代でラッセ ルしてくれた。 この二人の後を歩くだけでも,かなり苦労しながら進んだ。 輪カンを着ければ,多少浮力が付き,潜らないで済むかと思い,途中で輪カンを着けた が,意外と歩きづらく,結局,途中で再び外してしまった。
 膝上の雪をラッセルするクリちゃん


 登山口から 約3時間 で山頂に着いた。雪の上に腰を下ろし,昼食休憩としたところで,後続の男性が1人, しばらくして夫婦とおぼしき2人連れが到着した。私たちのトレースを辿ってきたようだ。他のグ ループのトレースを辿るのは楽ではあるが,全く足跡のない雪面に自分の足跡を付けていく快感も また堪えられない。
 30分ほどいて下山にかかった。中禅寺湖方面に下山したかったのだが,この雪の状 態では時間的に無理と判断し, 戦場ヶ原方面に下ることにした。 夏道を辿ることは止めにして,山頂から 直接に無名峠に下る ことにした。雪の量も丁度良く,快適に下ることができた。適当な斜面を見つけては, シリセードも楽しんだ。約15分で無名峠まで下れたが,これは,夏期に夏道を下る時間よりも早 い。
 無名峠から,直接に 鹿よけゲート に向かったが,この斜面は予想以上に雪が深く,文字通り 泳ぎながら 下った。
 下りきった白樺林から振り返った 高山山頂


 デイダラボッチさん  良い写真が撮れたかな。


 ゲートから車道へ出るまでが,距離もあり,雪もたっぷりとあってかなり時間がかか った。夏時間では20分程度なのだが, 1時間20分 もかかってしまった。その原因のひとつが私で,私が足を引っぱってしまった。雪は膝 程度で,二人が交代でラッセルしてくれているのだが,その後を付いていくことが出来ず,どうし ても遅れてしまう。腿の筋肉が悲鳴を上げ,膝の関節も油が切れ始めた。
 一般車の通行を禁止している 県道1002号線 は,管理のため除雪は行われており,歩きやすい。今日一日の余韻に浸りながら,黙々 と歩を進める。


 石楠花橋から遊歩道に入り,一歩きすると 竜頭の滝上駐車場 に戻れる。
 駐車場の車は少し増え,子ども達が雪投げを楽しんでいた。  今日一日の無事に感謝し握手して山行を終了した。
 クリちゃん,デイダラボッチさん,お世話になりました。お陰様で何の不安もなく, 雪を堪能することが出来ました。
 また,何処かの山に同行させてください。

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