月  山

期日 2010年(平成22年) 8月8日(日)〜9日(月)
 


コース・タイム

8月8日(日)
 宇都宮(5:00)⇒出羽神社(9:40-10:20)⇒
  ⇒三山神社(10:42-11:20)⇒蕎麦屋(昼食)⇒
  ⇒月山八合目駐車場(13:23)⇒
  駐車場(13:30) → 遊歩道一周 →
            → 御田原参籠所(14:50)

8月9日(月)
 御田原参籠所(6:50) → 仏生池小屋(8:35-40) →
  → 山頂(10:10-50) → 仏生池小屋(12:00-10) →
  → 御田原参籠所(13:20-35) → 駐車場(13:40)
 駐車場(14:00) ⇒ ゆぽか(14:50-15:40) ⇒
      ⇒ 庄内あさひIC ⇒ 宇都宮(20:00)



同行者
  キクさん,チコ

  プロローグ (羽黒山神社,出羽三山神社)はこちら   

 月山八合目駐車場に着いたのは13時20分頃だった。 駐車場にはたくさんの車が停まっており,入りきれない車が手前の路肩にまで停まっていた。しかし,途中で,帰る車にも何台かすれ違ったので,空きスペースができているかも知れないと考え,駐車場の一番奥まで車を進めた。案の定,最も奥に近いところに空きスペースがあったので,そこに車を停めた。
 車でいっぱいの
駐車場
 駐車場の直ぐ上にはレストハウスがあり,飲み物や土産物などを売っていた。


 今日は,弥陀ヶ原にある,「御田原参籠所(ミダハラサンロウショ)」に泊まることになっている。チェックインタイムは特別に聞いてはいないが,あまり早く着いても仕方ないので,弥陀ヶ原を一周する遊歩道を歩くことにした。
 
ハクサンフウロ
 トウウチソウ(赤)
 トウウチソウ(白)


 イワショウブ
 ウメバチソウ
 エゾシオガマ



 ホタルイ

  ホタルイが密生した池塘

 赤色が目立つ モウセンゴケ




 モウセンゴケの花は終わり実ができていた。

 コバギボウシ


            遊歩道には木道が整備されている。

 斜面の黄色は,ニッコウキスゲ


 弥陀ヶ原の東端にある池塘には,オゼコウホネが生育している。オゼコウホネは,尾瀬以外では,ここ月山の弥陀ヶ原にしか生育していない貴重な植物だ。
 平地にある
コウホネは,水面に葉を広げるだけでなく,更に伸びて空中に葉を広げるが,オゼコウホネでは水面に葉を広げるだけである。

 オゼコウホネ
      オゼコウホネの生育する池塘

 ウゴアザミ

 ウゴアザミウゴとは「羽後」のことで,山形県北部から秋田県南部にかけての地域名

 月山神社の中の宮
 中の宮に隣接した「御田原参籠所」。窓の見える2階(屋根裏)が寝所。

 チェックインして着替えたら,することは一つしかない。早速,休憩所に腰を下ろし,生ビールで乾杯。今日は,山歩きはしなかったのだが,気温が高く,汗をたくさんかいたから,生ビールがひときわ美味しかった。
 生ビールを2杯飲んでも,まだ時間があった。そこで散歩がてら駐車場の車の所まで行くことにした。参籠所の自販機では,水が300円だったのが,駐車場の自販機では200円だったので,3本買ってきた。


 夕食の時間は6時。夕食に集まったのは4グループ11人。これが今夜の同宿者。神戸大学大学院植生学研究室の先生と学生さん5人夫婦連れが1組単独者が1人,それに,私たち3人

 夕食は,豪華とは言えないが,心のこもったもので美味しかった。

 食事をしながら飲んだ2杯のワンカップが心地よく効いてきて,神戸大学大学院の学生さんとも仲良くなり,そろそろお開きにしようかと思っていたところに,参籠所の神官の方が二人,一升瓶を持参して仲間入り

 昨年のことなどを話したり,色々な話を聞いているうちに,一升瓶も空になった。名残は惜しかったが,寝所に引き上げた。



 翌朝は,屋根を打つ強い雨音に目を覚ましましたが,気がつくと東側の窓に朝日が差し込んでいる。確認のために外に出てみると,雨は完全に上がり,東方の雲が光っている
 雨は上がったが,上空には厚い雲が覆い被さっている。

 昨夜の宴会の時,「昨年来たときに,しちりきの練習をしている神官がいた」という話をしたら,「それは自分です」と。聴きたいと言ったら,「音が大きいので,夜は吹けないので,明日朝吹いてみます」と約束してくれた。約束通り演奏して聴かせてくれた。

 朝食も豪華ではないが,十分美味しかった。昨夜の飲み過ぎで完調ではなかったが,お代わりをして食べ,登山に備えた。


 鳥居をくぐって山頂に向かう。
 まず最初は,「弥陀ヶ原湿原」の中を進む。木道が終わると石のごろごろした道になる。


 今回の山行ではカメラはEOS 50Dを持ってきていた。このカメラは重く,首から提げるのは苦しいし,ぶらぶらして危険だ。そこで,ザックの左右の肩紐にリングを付け,そこに吊るようにした。両肩から提げるようにすることで,ぶらぶらすることを防げるし,そのまま手持ちで撮影することができる。ただ,ザックを降ろすときに,先にカメラをはずさなければならないので,ちょっと不自由。
 アカモノは,白い実をつけるシラタマノキという植物に対比してつけられた名前で,果実が赤く熟し,甘みがありおいしい。岩地などに生えることから,イワハゼの別名もある。花は白い。
 ミヤマダイモンジソウは字を書くのが下手で,ダイモンジソウより「」の字が崩れている。

 見晴らしの良い場所で休憩

 イワシャジンツリガネニンジンの高山型

 驚くほどに良く整備された石畳道。ガスが出てきた。

 石畳道の両側にロープが張られている。ロープが無くても植物を踏み荒らす人がいない状態が理想なのだが,ロープが張られている状態を不自然と感じなくなってしまったことが寂しい。

 ミヤマウツボグサ 平地にあるウツボグサとの違いは,根元に,枝のように別れて伸びていく「走出枝」が無いこと。

 ヒナウスユキソウ(ミヤマウスユキソウ)は,秋田駒ヶ岳から鳥海山,月山,飯豊山などの日本海側の高山に生育している。

 アオノツガザクラ


雪渓が消えて間もないところでは イワカガミが咲いていた。

 タテヤマリンドウは,日が高くならないと花を開かない。この写真は帰路に撮ったもの。

 チングルマが群落を作っていた。期待していなかっただけに嬉しかった。




 最も喜んだのはヒナザクラの群生が見られたことだ。群生の写真を何枚か撮ったのだが,被写体が小さく,何が写っているのか分からなかった。花茎が途中で2本(あるいは3本,まれにそれ以上)に別れて花を着けるのが可愛い。
                  キバナノコマノツメ

 ナンブタカネアザミ ウゴアザミより葉の切れ込みが大きく,触れると痛い。

 月山神社本宮 他ではあまりしないのだが,一人500円を納めてお祓いを受けた。

 本宮から少しくだった平坦地にある頂上小屋。トイレも整備されている。

 神社本宮の参拝を終え,腰を下ろして一休みした。時々ガスが巻いてきたりして,天気は不安定だ。持ってきたパンを食べて下山することにした。
時々,ぱらついていた雨が,雨具を着けようかどうか迷っている内に,ザーッと降ってきた。暑いのでなるたけカッパは着たくなかったので,傘を差して歩いた。幸い,風が殆ど吹かなかったので,傘でも十分に雨を凌ぐことができた。
カメラを肩から提げて歩いていたのだが,雨に濡れるのは嫌なので,ザックの中にしまった。
そんな事情で,この後の写真はない。一時,夕立並みに強く降った雨も,徐々に弱まり,御田原参籠所が見える頃には,ほぼ上がった。
 
御田原参籠所に寄って挨拶をして休んでいると,西瓜をごちそうしてくれた。昨夜のことと言い,なぜかとても歓待された。もちろん御田原参籠所だけでなく,予想以上の花に迎えられた月山そのものも一段と好きになってしまい,また来年も来たくなってしまった。
 駐車場から,昨日登った細い車道を,対向車を気にしながら降り,羽黒町の公営温泉「
やまぶし温泉ゆぽか」で汗を流し,帰途に就いた。温泉発16時少し前,宇都宮着20時。
自宅からはやや遠くにあるのが欠点だが,良い山だった。

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