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切 込・刈 込 湖

2010年(平成22年) 9月11日(土)



コース・タイム
 宇都宮(6:00) ⇒ 湯元駐車場(7:25)  湯元(8:26) ⇒(バス)⇒ 光徳温泉(8:35)
  光徳(8:50) → 山王峠(10:25) → 涸沼(11:05-20) → 切込湖(11:45-昼食-12:40) → 小峠(13:35-14:15) → 湯元(14:55)
 湯元駐車場(15:05) ⇒ やしおの湯(15:40-14:20) ⇒ 宇都宮(15:10)

同行者
 妻

 8月29日の日曜日 にはパークボランティアの活動で奥日光に行ってきたが,奥日光は多くの人と車で 大混雑 だった。特別な行事や珍しい花が無くても,奥日光はそれだけで人を寄せ付ける魅力があ る。
 天気予報でも好天を告げているので,学校も2学期が始まり,幾分静かになったと思わ れる奥日光に行くことにした。今回は,久しぶりに 切込湖・刈込湖 を巡ることにした。
 湯元駐車場 に車を置き, 路線バス で光徳まで行き, 光徳 から 切込湖・刈込湖 を廻って 湯元 に抜けることにした。このコースは,最初の 山王峠 までの登りが大変だが,そこを乗り切ればあとはなだらかな歩きで,楽しみながら歩くこ とができる。
 湯元発の路線バスで,光徳に行く最も早いバスは 8時26分発 なので,それに間に合うように自宅を出たのだが,少し早すぎてしまい,7時半には湯元 駐車場に着いてしまった。
 湯元駐車場 には大型バスがたくさん停まっていた。 小学校の修学旅行 で湯元の旅館に泊まっているらしい。

 朝食 を食べ,身支度を調えても時間が余ったので,付近を散策することにした。 湯の湖の水面にはたくさんのボートが浮かび,釣り糸を垂れていた。
 これは ハンゴンソウ (キク科キオン属)という在来種。 ハンゴンソウ 「反魂草」 と書き,葉の形が人が手招きする手に見え, 死者の魂を呼び戻す 意味の 「反魂」 に重ねたという。 なお, 有害外来植物 に指定されている オオハンゴンソウ は,葉の形はハンゴンソウに似ているが, 花の大きさが大きい ので区別できる。

 これは キオン で,花はよく似ているが,ハンゴンソウとは 葉の形が違う ので区別できる。


 8時26分発の路線バスで光徳に向かった。バス代は1人400円。チョット高いが山 岳料金なので仕方ない。
 光徳駐車場 にはキャンピングカーや夜明かしの車がたくさん停まっており,テーブルなどを広げてく つろいでいる人がたくさんいた。この駐車場は,原則,キャンプ行為は禁止になっているのだが,最近,キャンピングカーの数が増えてきた。今まで大 目に見ていたが,いささか増えすぎて,問題になっている。

 登山道入口 の標識には 「湯元7.7km」 と表示してある。ゆっくり歩く一日コースとしてはちょうど良い距離だ。


 歩き始めは,木漏れ日を浴びながら歩く 樹間の道 だ。明るい日の光と爽やかな空気が心地良い。

 白樺林 の中を歩く。


 シラカンバの幼樹 も,随分と大きく育った。 私が若い頃 に時には,樹皮も褐色で,2〜3cmほどの太さしかなかった。 「白樺は女性と同じで,年頃になると色白になり美しくなる」 と聞いたことを思い出す。

 土留めの階段道 が歩き辛い。一つの段の高さが高く,乗り越えるのが大変だ。全く,歩く人のことなど考 えずに作ったからだと文句を言いたくなる。でも,この階段は,斜面の崩壊を防ぐ土留めが第一の目 的で,登山者のためではないので仕方ない。

 最後の急な階段道をフウフウいいながら登り切ると 山王峠 に着く。今日は休みながら登ったので1時間30分ほどかかった。


 山王峠のベンチで休憩した。青空には 秋の雲 が浮かんでいる。今年は, ズミの実 は少なめだ。まだ色も付いていない。


 山王林道から涸沼に下る 石段道 が補修されていた。振り返って上方を見た。

 山王林道から少し下ると, ジオラマ のような 涸沼 が見渡せる。


 涸沼の底にこんな看板があった。一般には 標高が高いほど気温が低くなる ため,山腹の 紅葉は上から下に 降りてくる。ところがここでは,紅葉は 下から上に上がっていく のだ。 奥白根山と白根隠山の間にある大凹地 ではこの現象がもっと大規模に見られる。


 ズミの実 が色づき始めた。


 ウメバチソウ は,良く見ると花弁に葉脈のような模様が見られる。自動露出で写真に撮るとどうしても 露出オーバーになってしまい,模様が分からない。これは手動で露出を絞ったものだが,これでもま だ露出オーバーだ。

 ノアザミ は花の下が長い。


 アキノキリンソウ はたくさん咲いていたが,なかなか良い被写体に出会わない。


 この ウメバチソウ も露出オーバーだ。


 シロヨメナ はまとまって咲くときれいだ。


 切込湖の湖畔 に降りて昼食タイムとした。正面奥に見える山は 温泉ヶ岳


 無題


 昼食休憩に1時間ほどかけ, 刈込湖 に向かった。  刈込湖 の正面奥には 太郎山の山頂 が見える。


 刈込湖 からは急斜面に掛けられたいくつかの 木製階段 を登って廃林道に出る。ここを進むと間もなく 小峠 だ。ここで湯を沸かし,コーヒータイムとした。天気の心配もないから,安心してのんび りできる。こんなハイキングも良い。

 小峠 から緩やかに下る道を40分も歩くと 湯元 の駐車場だ。
 今日も下界は猛暑だったようだが, 奥日光は別天地  さすがに太陽の直射は強烈だが,日陰にはいると涼しい。汗が冷えると寒いくらいだ。
 自宅から間近の所にこんなに素晴らしい場所がある幸せを,改めて感 じた。

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