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雨 巻 山

2010年(平成22年)12月18日(土)


コース・タイム
 宇都宮市(7:30) ⇒ 大川戸駐車場(8:40)
  大川戸駐車場(8:55) → 御岳山(9:50-55) → 猪転げ坂(10:55) → 山頂(11:30-昼食-12:20) → 三戸谷山(13:15-20) → 大川戸駐車場(13:55)
 大川戸駐車場(14:10) ⇒ 井頭温泉(14:40-15:30) ⇒ 宇都宮市(17:00)

同行者
 デイダラボッチさん,上戸小ハイキング同好会

 今日は,元の職場の仲間と 雨巻山 にハイキングだ。職場を退職して7年目になるのに,このように声をかけてもらえるのは とても嬉しい。昨年まで3年ほどブランクがあったが,今年再開した。今までに, 西ノ湖,庚申山,高山,八方ヶ原,太平山,備前楯山,古賀志山,久 慈男体山,大小山 などに出かけている。今まで10人前後の参加者があったが,今回の参加者は私を含めて 6人。他にも希望者はいたのだが,体調不良などで参加できなくなった人もいてこの人数になった。
 宇都宮市内の某所で落ち合い,2台の車に分乗し, 大川戸 の駐車場に向かった。駐車場に着いたときは,既にマイクロバスや乗用車など10台以上 が着いており,マイクロバスから降りたハイカーが,輪になって準備運動をしていた。この団体は, 日光から来たハイキングクラブだという。
 今回のハイキングには,地元に住んでいる デイダラボッチ さんにガイドをお願いした。デイダラボッチさんは,雨巻山を愛し,登山道整備などを個 人の力で行っている人だ。雨巻山に関する情報も,ご自身のブログ」 デイダラボッチの山日記」で発信している。

 [後日追記 2021.08.31]
 デイダラボッチ さんは,2015年3月17日,福島県南会津の 旭岳 頂上手前で滑落事故に遭い亡くなられました。私がデイダラボッチさんに最後にお会いし たのは2011年1月3日の高山登山でした。
 デイダラボッチさんは,自分が主宰する 「益子いくべえ会」 の会員とともに, 雨巻山 の登山道整備に当たるほか, 要請があれば自らガイドし,多くの人を案内してきました。
 「益子いくべえ会」 は,デイダラボッチさんの遺志を継いで,現在も活動を続けています。デイダラボッチさ んの奥さんも,行くべえ会の一員として,積極的に活動されています。
 遭難した翌年の3月17日には,「益子いくべえ会」による 慰霊登山 が行われました。 上記 「デイダラボッチの山日記」 は,この慰霊登山の記述を最後に休止しています。(アクセスは可能です)

 大川戸 の駐車場を出発。

 「足尾山 御岳山」 と書かれた標識に従って山道に入る。辺り一面は霜で真っ白だ。宇都宮よりは南に位置し ているが,気温は低い。

 元は 田圃 だったという湿地を回り込み,登っていく。

 ひと登りすると峠に着く。反対側に降りると, 「沢コース」 となり,沢を詰めて足尾山に登るコースになる。私たちは,ここで右に折れ, 尾根コース 御岳山 に向かう。デイダラボッチさんは,ポイントごとに歴史的なことや,動物,植物など色々 な話をしてくれた。

 坂道には, ヒノキの丸太をジグザグに並べ,歩きやすいようにコースづくりがされ ていた 。このジグザグコースは,歩きやすいだけでなく, 雨水を左右に排水する ことで,登山道が掘れることを防止する役目もしている。

 ミヤマシキミ の真っ赤な実がきれいだった。 シキミ は有毒なので 「悪しき実」 から転化した名前だという。

 御岳山 からは北方の見晴らしが良い。左に見える富士山方のきれいな山は,その名の通り 「芳賀富士」 ,中央やや右奥のなだらかなピークを持つ山は 八溝山

 御岳山 にはかつて立派なお社があった。その証拠に,大きな 手水鉢 が残されていた。

 石積み も残っている。



 御岳山 から少し戻ったところで,ダイダラボッチさんが,「珍しいところがあるけど行きますか」 と聞いてきた。もちろんお願いしてルートから外れ,左に少し下ると 男体山神社 があった。この神社はこの麓の 深沢地区 の人たちの信仰を集めている神社で,今も大切に守られている。その佇まいからも,信仰 の厚さを感じることができた。

 縦走路に戻り,先に進んだ。文字通りの,木漏れ日を浴びながらの 日溜まりハイキング だ。

 このコース唯一の急登 「猪転げ坂」  猪でも転んだという急登だが,今はきちんと整備され,知らぬうちに登り切ってしまっ た。前を歩くのは,登山口で出会った,日光から来たという団体さん。

 雨巻山山頂  山頂の見晴は必ずしも良くはない。5分ほど南に行くと展望所があるのだが,今日は見 晴らしは良くないと言うことなのでパスした。

 山頂 は多くのハイカーで賑わっていた。 デイダラボッチさんの奥さん ウララさん も友人たちと来ており,美味しい珈琲をごちそうになった。ウララさんと一緒に来た友人 という人が,私がかつてメンバーだった ラリグラスHC の会員と言うことで,私を知っていると言うことにびっくり。世の中は狭い。

 記念写真  後列左端が私。後列右端がデイダラボッチさん。

 昼食に1時間ほどかけてから下山にかかった。 のんびりと歩くにはもってこいの山道

  コースにはこんな 岩場? もあります。


 三登谷山 の頂上から眺めた 日光連山 。今日は霞んでいてよく見えない。

 今日歩いたコースが見渡せる。今日最初に登った 御岳山(尾根の左端,木の枝に重なったピーク)


 やっと 駐車場 に戻ってきた。

 今日は,穏やかな天気で,日溜まりハイキングにはもってこいの一日だった。その分, 霞勝ちで見通しは良くなかったが,それは次回への楽しみにしよう。
 このハイキングにはたくさんの人に参加してもらいたいが,たとえ,参加者が少なくて も,できるだけ続けていきたい。また,期日と目的地を慎重に選び,計画を立てたい。
 デイダラボッチさん。お世話になりました。ウララさん,おいしいコ ーヒーをありがとうございました。

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