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戦 場 ヶ 原 NPV雪上パトロール

2010年(平成22年) 12月23日(木/祝)

 今日は久しぶりに 日光パークボランティア の活動で,奥日光に行く。奥日光には度々行っていたのだが,今年はパークボランティア の活動にはあまり参加していなかったので,今日は久しぶりの活動だ。 宇都宮 を発った時には青空が広がり,良い天気だったが, 日光バイパス から見る 日光連山 には雲がかかっていた。奥日光はあまり良い天気ではないらしい。

 いろは坂 の途中から雪が舞いだし, 中禅寺湖畔 では雪景色に変わった。
 ここではまだ路面に落ちた雪は直ぐに融けていたが,日陰では,路面に雪が残り始めた。


 菖蒲ヶ浜 まで来ると,路面の雪が多くなり,轍も凍っていた。

 戦場ヶ原 では,路面は真っ白になった。私の車は,4輪駆動でスタッドレスを履いているが,スリ ップに注意し,速度を抑え,慎重に運転した。


 湯滝入口 の近くで 除雪車 とすれ違った。除雪車は,場所を変えながら一日中動いていた。

 ボランティアハウス に着いたが,さすがに時間が早く,まだ誰も来ていなかった。


 湯の湖畔 に出てみた。夏の喧噪が嘘のように静まりかえった 湖畔のベンチ には,雪が積もっていた。太陽の姿が,降りしきる雪を通して滲んで見えた。

 湖畔のレストハウス にも人はいない。


 ボランティアハウス にもどり,作業の打合せをして,作業に出発した。今日の参加者は4人。二手に分かれて, 作業を分担した。
 私たちが分担したのは, 小田代原のポールの追加と南戦場ヶ原展望台周辺のロープ張り。 そして 赤沼から小田代原間のリボン付け だ。
 小田代原 では,東側の歩道から湿原に入り込む人がいるので, ロープを張って 注意を促している。そのロープを,風で折れた木の枝が潰していた。枝を取り除き,ロー プの張りを戻した。

 かつて小田代原では, 貴婦人 目指して湿原に入り込む人がたくさんいた。最近では少なくなったが,まだ入り込む人が いる。積雪が1m以上もあれば,その上を歩いても雪の下の植物に与えるダメージは少なくて済むが, 数十センチ程度の積雪では,かなり深刻な影響を与えてしまう。私たちボランティアはそのことを訴 えて協力を求めている。
 カラマツ林の中で,南を見た景色と北を見た景色が全く違うのに驚いた。この写真は, 同じ場所から,南方を見たものと,北方を見たものだ。カラマツの幹の北側には 吹き付けた雪が付着している が, 南面では全く雪が見られない。
 南方を見た写真

 北方を見た写真



 南戦場ヶ原 の展望台でのロープ張りを終え,リボンを付けながら小田代原に向かった。 小田代バス停の四阿で,別のグループと合流して昼食にした。 動いているときにはあまり感じなかったが,じっとしていると寒さが身に浸みる。テルモ スの珈琲を飲みながら,パンをかじった。冬の昼食は,時間があればバーナーで湯を沸かし即席麺な どを作るのだが,通常はパンを食べることが多い。ほんとうはおむすびを食べたいのだが,凍ってし まったおむすびは食べられたものではない。

 食事を終え,再び,リボンを付けながら赤沼に向かった。  コースを示すリボン は,できるだけ通路の真上に伸びた枝に付けるようにした。このリボンは,雪が融けて不 要になれば,再び私たちパークボランティアが取り外す。
 地元関係者とパークボランティアで構成した「冬期活動に関する情 報交換会 では,戦場ヶ原の周囲の何カ所かに 冬季のルートを示す地図 を掲げている。戦場ヶ原は, 原則として周囲を歩き, 湯川沿いの 「自然研究路」 は通らないように協力を求めている。 自然研究路は大半が木道になっているため,木道に雪が積もると歩きに くくなり,どうしても湿原に降りて歩く人が多くなってしまうのだ。 通行禁止にはなっていないが,できるだけ通らないようにしたい。もし自然研究路を歩く のならば,木道から降りないように歩いて欲しい。

 活動中も降雪は徐々に激しくなり, 赤沼茶屋の駐車場 に停めておいた車の屋根の上には20cm以上の雪が積もっていた。再びボランティアハウ スにもどって道具や材料を片付け,活動記録をつけてから帰途に就いた。
 湯元 では相変わらず雪が降り続いていたが, 戦場ヶ原 では雪は小降りになり, 中禅寺湖畔 まで来ると雪は降っていなかった。更に, いろは坂 では路面の雪も消え, 清滝 まで降りてくると周囲の雪も消えた。 山の天気と,平地の天気はこんなにも違うのかと,改めて驚かされ た。

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