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男 体 山

2011年(平成23年) 7月9日(土)



コース・タイム
 宇都宮(4:40) ⇒ 二荒山神社中宮駐車場(5:25)
  駐車場(5:50) → 社務所(5:55-58) → 1合目(6:03) → 2合目(6:16) → 3合目(6:31) → 4合目(6:53) → 5合目(7:16) → 6合目(7:35) → 7合目(8:03) → 8合目(8:37) → 奥宮(9:28) → 頂上(剣が峰)(9:30-45) → 8合目(10:19-昼食-31) → 4合目(11:53) → 駐車場(12:35)
 駐車場(12:55) ⇒ 自宅(14:00)

同行者
 単独

 下山してから知ったのだが, この日,関東地方に梅雨明け宣言がなされた。 数日前の天気予報では, 降水確率50%以上 で,好天は望めなかったのだが, トレーニング のために 男体山 に登ることにした。コースは良く承知しているし,危険個所もないので,多少天気が崩れ ても登ることにしていたのだが,直前になって天気予報も変化し,暑くなるという予報を出した。日 光といえども直射が照りつけると暑い。熱中症対策として, ハイドレーションシステム に,スポーツ飲料を 1.5リットル 詰め,その他に 真水を1リットル 持った。ザックは,先日購入した deuter futura 26 を背負った。初出陣だ。

 男体山の, 登山者用駐車場 は, 宝物館の裏 にある。いろは坂の方から車を進めてきて,信号機のある交差点を直進し 大鳥居 の中に入ると,案内表示があるのでそれに従って右折すると30〜40台は収容できるか なり大きな駐車場がある。ここが満車の時はこの先に第2駐車場があるので,登拝祭の時以外ならば, 停められないということはないだろう。

 社務所 で登拝の受付をしてから登り始める。 男体山は,全山が二荒山神社の所有 で,登山道の整備なども全て二荒山神社が行っていると言う。 登拝料500円 は登山道の整備などに当てられると言うから,文句を言わずに納めた。

 登拝門 をくぐると直ぐに 石段 が続く。神社が用意したパンフレットによると,登拝門をくぐると,まず 11段 の石段があり,その先に 81段 の石段,更にその先に 81段 の木段がある。
 石段,木段を登り切ったところに 奥宮の遙拝所 がある。山頂まで行けない人はここまで来て山頂を遙拝して帰ったのだ。

 一合目 の標石は,遙拝所の直ぐ裏にある。標石の後には大きな 鳥居 もある。

 一合目を過ぎると普通の山道になる。斜面の傾斜はあまり急ではないのだが,直線的に 登っていくので,決して楽ではない。 二合目 の標石

 先が長いので,先を急がずにスローペースで登ったが,しっかりと汗をかいた。
 間もなく林道に出る 。ここが 三合目 だ。一息入れる。



 途中で追い抜いていった 若い人たちのグループ が休んでいた。最近,山で若い人を見ることが多くなったような気がする。「山ガール」 のブームなのか,若い女性の姿も多い。

 三合目からしばらくの間 林道歩き になる。太陽の直射がきつく,日陰を選んで歩いた。20分ほど歩くと,林道から別れ, 再び山道になる。
 カーブの正面にある大きな鳥居をくぐって山道に入ると直ぐに 四合目 の標石がある。ここには立派な社務所が出来ていた。

 四合目 の標石

 登山道は良く整備されている。 歩きやすいかどうかは評価の分かれるところだが, 鉄パイプの手摺り が付けられているところもある。

 高度が上がってくると, 中禅寺湖 が見えるようになる。対岸のピラミダルな山は 社山

 男体山 は花は少ない。ピークは過ぎたが, ニシキウツギ (二色空木)がきれいに咲いていた。

 五合目 この辺りまでは若者達のグループに付いていくことが出来たが,若者のパワーにはかなわ なかった。徐々に距離が開いていった。

 登山道は, ガレた斜面をジグザグに登っていく  昔に比べて,足場は安定し,日陰も多くなり,登りやすくなった。

 六合目 の標石は大きな岩の上に立っているので,下を向いて歩いていると気づかずに通り過ぎて しまう。

 登山道には 大きな石が積み重なり ,両手を使ってよじ登るところもある。

 思った以上に 日陰 があり,太陽の直射を遮ってくれた。

 いろは坂の方向から ガスが湧き出し てきた。もうじき,湖面も見えなくなるだろう。

 七合目


 7合目と8合目の間に 鳥居 がある。安定して立っている立派な鳥居だ。

 八合目 には 滝尾神社 が祀ってある。

 数少ない花の中で,一際可愛く咲いていた コケモモ

 ヒカリゴケ は自ら発光しているわけではない。細胞の表面にあるレンズ状の器官で光を集め反射して 光っているように見えるのだ

 登山道の崩壊 を食い止めるため色々な工夫がなされている。これは,中央に水路を通し,その両側に土 嚢を積んで土砂の流出を防止しているところだ。

 ここでは,崩壊防止に 丸太で土留め をしている。登山者のための階段のようにも見えるが,第一義は土留めだ。この辺りに 9合目 の標石があるはずなのだが,気づかずに通り過ぎてしまった。帰路でも確認できなかった。

 さすがにここまで登ってくると日陰はない。 太陽の陽射しが痛い ほどに照りつける。

 足尾の方からも雲が湧いてきた。 好天は長くは持たないだろう。

 山頂の北西に 「太郎山神社」 がある。先ほどの若者のグループはもうあそこまで行っている。



 土留めの丸太はあるのだが,足の下の 砂が崩れて歩きにくい。 もうすぐ頂上だ。

 奥宮 の前には,参拝者のために屋根がかけてある。雨天の時などにはとても助かる。

 岩の間に白い花をみつけた。 イワハタザオ だ。

 剣が峰の大剣  男体山のシンボルだ。これは私。胴回りの贅肉がトレーニング不足を物語っている。

 大きな剣が立ててある 剣が峰 から東の足下を見ると 三角点 がある。この三角点の標高は 2484.2m (古い地図では 2484.5m )で,従来はこの標高を 「男体山の高さ」 としていた。ところが,登山者などから, 「大剣の立っている岩盤の方が高い」 という指摘が続いたため, 国土地理院 で調査した結果,大剣の立っている岩盤の方が 約2m高い 事が確認され, 男体山の標高 2486m に訂正された。(2003年10月7日)詳しいことは  国土地理院のホームページに載っている


 山の高さは, 三角点の高さ を用いている場合には,「○○○.○m」と言うように, 小数点第一位 まで表示するが,そうで無い場合には,「○○○m」と 小数点以下は表示しない。
 もう少し東に進んでみると,かつて 気象観測所 だったという古い建物の跡などがあり,面白いのだが,今日はここまでで戻ることにした。 急激な天気の変化はない様子だが,下り坂であることは間違いない。少しでも早く下山しようと思い, 山頂を後にした。 8合目の滝尾神社 で腰を下ろし,コンビニで買ってきたおむすびを食べて昼食とした。

 時々ガスが巻いてきたが,雨にはならず, 降られずに 登山口まで降りてこられた。登りでは快調だった足も,さすがに痛みが出てきた。左膝の 裏側に軽い痛みを感じるようになり,爪先にも痛みが出てきた。山頂でもほとんど休憩せずに降り始 めたのだから,多少の痛みは仕方なかった。

 男体山は,比較的身近にありながら, あまり登っていない山 だ。その理由は,標高差があって簡単に登れない山である上に,登山自体が単調で変化が 少なく,高山植物などの楽しみもあまり無い。そのため,どうしても興味が他の山の方に向いてしま うのだ。しかし, トレーニングとして登る山 としては最適な山かも知れない。今度は積雪期に登ってみたいと思うのだが,そう簡単で はないようだ。

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