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栗 駒 山

2011年(平成23年) 8月12日(金)


コース・タイム
8月11日(木)
 自宅(3:30) ⇒ 鹿沼IC ⇒菅生PA(朝食)⇒ 若柳金成IC ⇒ イワカガミ平(9:50)  高速道は断続的に渋滞   金成ICからイワカガミ平までは,回り道 
 *悪天候のため登山を断念 ハイルザーム栗駒へ(14:18-泊)
8月12日(金)
 ハイルザーム栗駒 ⇒ イワカガミ平(8:33)
  イワカガミ平(8:40) → 1408 引き返し点(9:48-54)  → イワカガミ平(10:51)
 イワカガミ平(11:05) ⇒ 若柳金成IC ⇒ 大和IC ⇒ 松島(14:10)  遊覧船(14:30-15:20) 大松荘(15:30-泊)
8月13日(土)
 大松荘 ⇒ 仙台 ⇒ 仙台宮城IC ⇒ 宇都宮IC ⇒ 自宅

同行者
 妻

 今年の夏山のメインと考えていた 飯豊山 を中止にしたので。大きな山登りの計画は無くなった。 8月8日 に仕事が入っていたので,その後に何処かに行こうと計画を立てていたのだが, 10日に日光パークボランティアの活動 が飛び入りで入ったため,出発は 11日 になった。
 妻がきつい登山ができないので, 栗駒山 イワカガミ平 から登ることにした。このコースならば,1時間30分程度で山頂に立てるので,妻も登 れるだろう。初日に,栗駒山に登り,麓で1泊,翌日は松島に出て美味しい魚でも食べる計画だ。

8月11日(木)
 高速道の深夜割引を利用する狙いもあって, 3:30に自宅を出発  4時前には鹿沼ICから東北道に乗った。今日はまだ11日, お盆の帰省ラッシュ は始まらないだろうと思っていたのだが,車は多い。案の定,案内板に 渋滞情報 が出始まった。郡山辺りから仙台を過ぎる辺りまで, 断続的に渋滞 した。 安達太良SA 国見SA などの大きなサービスエリアでは,入ろうとする車が,行列をつくっている。そこで,行 列を作っていない 菅生PA に入った。ここは,PAだが,レストランもある大きなPA。駐車場には 誘導員 がいて駐車場所を指示してくれていたので,スムーズに駐車できた。ここで,朝食として, かき揚げうどんを食べた。 若柳金成IC で高速道を降りるのだが,その直前の 志波姫PA で最後の休憩をした。
 ICを出て,R4にぶつかったところを左折するのだが, その角にあるコンビニ に,今日の昼食を買うために寄った。午前8時を過ぎた時刻だったため,おむすびの棚は 殆ど空だったが,何とかおむすびを2人分4個買うことができ,登山口の イワカガミ平 に向かった。
 途中に, 「栗駒山方面,途中通行止め,迂回路有り」 の看板が出ていた。 栗駒小学校の少し先で, 「←栗駒山」 と書いた大きなカードを首からかけた人が立っていて左折するように促された。ここから かなり回り道をさせられた。山の中の林道で,すれ違いにも苦労するような狭い道だったが,何とか 通り過ぎ,本道に出た。本道に合流してすぐのところに, 「ハイルザーム栗駒」 という, 温泉,プール付きの宿泊施設 がある。下山後にはここで汗を流そうと思っていたのだが,もし空室があれば宿泊を申し 込んでおこうと,聞いてみた。交通事情の問題もあって,利用客は多くはなく, 空室があったので,宿泊の予約ができた。 もし,泊まるところがなければ 車中泊 をしようと,一応その用意はしてきていたが,宿に泊まれればそれに越したことはない。
 再び車に戻って イワカガミ平 を目指した。つづれ織りの道路を登って行くに従い, 小雨交じりのガス に包まれた。路面も濡れている。ガスが途切れると少し明るくなるのだが,すぐにまたガ スが周囲を包み込む。10時少し前に イワカガミ平 に着いたが,広い駐車場に停まっている車は僅か数台。 強風 が吹き付ける。一応,登山に出かけるつもりで靴を履き替えたのだが, 雨粒混じりの強風 はいっこうに弱まらない。そのうちに, 夕立のような強い雨 が降ってきた。ここから山頂までは1時間30分くらいだから,天気さえ回復すれば,出 発が遅くなっても問題は無かったので,車内で待機し,様子を見ることにした。


 雨が小やみになったので駐車場の端まで行って, 登ってきた方を眺めた。 比較的見通しは良かったが,雲が高速で流れ,荒れ模様の天気を示していた。

 登山道の入口に 登山道についての案内看板 があった。ガイドブックに掲載されているコースについても,通行止めの個所が何カ所か あった。

 しばらく車中で待機していたが,天候の回復は望めず,無理して登っても楽しくないの で,今日の登山は 中止 することにした。
 今日の宿泊を予約した 「ハイルザーム栗駒」 に向かって山を下った。少し下ると,ガスは晴れ,雨も降っていない。山頂付近だけがガ スに包まれていたのだ。
 ハイルザーム栗駒 は,大きな施設で清潔で,感じが良かったが,利用客は多くはなかった。チェックインが 15時なので,休憩室で時間になるのを待った。

 ハイルザーム栗駒 は,3年前の 岩手・宮城内陸地震 と今回の 東日本大震災 の2度とも,大きな被害を受けている。3年前の地震では, 建物 が大きな被害を受けただけでなく,ここに来る 道路 が大規模に崩落し,営業再開にはかなりの時間がかかったという。今回の地震では, 建物被害 が主だったようだが,この 7月16日に営業再開 したばかりだった。
 夕食 は,山奥とは思えないごちそうで,十分に満足した。

 お造り は,砕いた氷を盛った器の底に LEDライト を仕込んだもので,演出効果が抜群だった。 もちろん美味しかった。

 温泉は単純泉に近い 弱アルカリ泉 で,肌がつるつるする感覚が気持ちよかった。私としてはめずらしく,翌朝も温泉に入っ た。


8月12日(金)
 天候は昨日と同じようだが, 山頂に雲がかからずに見えている。 風は相変わらず強いが,この状態ならば登山はできそうだ。 朝食が7時30分から と言うことなので,身支度をして,食事が済んだらすぐに出発できるようにし食堂に行っ た。
 朝食も,質・量ともに十分だった。食事を終えて, イワカガミ平 に向かった。

 イワカガミ平 の上空は黒い雲が覆い,強い風が吹いていたが,昨日と違って,雨は落ちてこなかった。 昨日よりは車の数が多かった。身支度を調え,登山を開始した。ところが,歩き出した途端, 雨が吹き付けて きた。駐車場の少し上にある レストハウス の軒下に避難し, ザックカバー をつけた。雨具をつけるか迷ったのだが,もう少し雨が強くなってから着けることにして, 再び歩き出した

 登山道 はよく整備されている。その殆どが 石畳 で,真っ直ぐに伸びている。

 ツリガネニンジン

 コキンレイカ は別名 ハクサンオミナエシ  黄色の花がきれいだ。

 石畳道 が真っ直ぐに続いている。風は身体には当たらないから, 蒸し暑い

 ノリウツギ

 山頂 が見渡せる場所に来たが, 山頂はガスの中 で見えない。


 登山道の先 が見えているが,依然として山頂は見えない。

 このアザミは, ナンブタカネアザミ  限られたところにしか分布しないめずらしいアザミだ。

 小高い見晴らしの良い場所に出た。地形図に 1408 と表示してある地点の手前のピークだ。遮るものがないので,風がものすごい勢いで吹き 付けてくる。山頂には依然としてガスがかかっている。

 僅かの間,山頂のガスが風で飛ばされ, 山頂が顔を出した  カメラの望遠レンズを通して覗くと, 山頂標識 らしいものが見えた。


 雨さえ 降らなければ, 山頂 まで行くことはできるだろうが,いつ降ってきてもおかしくない天気だし,こんな強風の 中登っても 楽しくない から,山頂まで行くのをやめにして, ここで引き返す ことにした。
 私は,山登りの目的を山頂に立つことだけとは考えていないので, 山頂に立つことに全くこだわっていない。 楽しく登れなければ,それこそ意味がないと思っている。
 帰路では,往路で撮り忘れた花の写真などを撮りながら,登り同様にゆっくりと下った。
 マイヅルソウ の実


 イワオトギリ

 ツルリンドウ

 駐車場 に戻ったときには,日が差していた。昨日と同じに, 山頂近くほど天気が悪い 状態だった。

 栗駒山 は, イワカガミ平 から往復するのが最も簡単だが,花を観察したり,変化のある景色を楽しむのならば, 須川温泉からのルート が良い。次回はそのコースにしよう。
 駐車場で身支度を解き,今晩の宿のある 松島 を目指して出発した。

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