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戦 場 ヶ 原 NPV特定種開花調査

2011年(平成23年) 8月28日(日)・9月3日(土)

8月28日(日)
 今日は, パークボランティア の活動として,朝 6:30から 早朝散策 のガイドをし,9:00から 特定種の開花調査 を行った。午後になって雲が出てきたが,午前中は良い天気で,晩夏の奥日光を楽しんだ。

 早朝散策 では,湯元の湯の湖畔を案内した。
 トネアザミ (利根薊・・別名タイアザミ)は花の盛りを過ぎていた。


 トネアザミ は,葉の縁が鋭い棘になっているだけでなく,葉の表面にも鋭い棘が立っている。


 フランスギク は,ヨ−ロッパ原産で江戸末期に観賞用として持ち込まれたものだが,寒さに強くその強 い繁殖力で野生化し,暑い地方を除いて日本中に広がっている。

 フランスギク は,花がマーガレットによく似ており,混同されていた時代もあったが,葉の形が違うの で区別できる。
 フランスギクの葉 

 道ばたに オオハンゴンソウ が咲いていた。黄色の大きな花で綺麗なのだが,その繁殖力の強さの故に有害外来植物に 指定されている。

 オオハンゴンソウ は,葉の形が ハンゴンソウ に似ていて,花が大きいのでその名が付いた。


 ナナカマド の実も色づき始めた。


 葉の全体に鋸歯がある のでこれは ナナカマド  ウラジロナナカマド では,葉の先の半分ほどに鋸歯がある。


 シロヨメナ

 メマツヨイグサ も繁殖力の強い帰化植物


 キオン  花は ハンゴンソウ (オオハンゴンソウではない)とよく似ているが,葉の形で区別できる。

 ハンゴンソウ は日本在来種


 光徳沼の バイカモ 昨年よりずっと少ない。


 戦場ヶ原 ウツボグサ 戦場ヶ原には ミヤマウツボグサ が多いと言われているので,これは,ミヤマウツボグサかも知れない。ミヤマウツボグサ には走出枝が無いことで区別されるが,確認できなかった。


 リンドウ の同定も難しい。 エゾリンドウ オヤマリンドウ の主な違いは,オヤマリンドウは茎頂にまとまって花をつけ,エゾリンドウでは茎の途中 にも花をつけると言うことだが,実際には例外も多く,決定的な違いではない。





 アキノキリンソウ シジミチョウ


 ツルコケモモ の実が色づき始めた。


 シオガマギク


 アケボノソウ


 アケボノソウ は,花びらの先の斑点を,明け方の星空に見立て, 曙草 の名前がついた。


9月3日(土)

 台風12号 が関東地方直撃の予報が出ていたが,進路が西に逸れ,暴風雨は免れたので,計画通り, 特定種開花調査と,エンクロージャ内外の開花調査を実施した。まず, エンクロージャ のネットを開き,花をつけている植物の種類と草丈を測定して記録した。

 エンクロージャ の外に設置した 方形区 でも,同様に調査した。風は強くなかったが,かなり強い雨が断続的に降っていた。


 普段は殆ど水の流れていない 御沢 も,水かさが増し,砂防突堤いっぱいに水が流れていた。こんな姿を見たのは初めて。

 光徳の エンクロージャ でも同じ調査をした。


 赤沼駐車場に移動して車を置き, 自然研究路 から開花調査を行った。途中の橋が水没していた。


 湯川 が増水し,木道の直ぐ近くまで迫っていた。

 小田代原 が水没したという話を聞いたので,行ってみたかったのだが,低公害バスは 運休 で,歩くと往復2時間近くかかる。大雨によるいろは坂の通行止めが心配だったので,諦 めて帰宅した。金精道路は既に大雨のために閉鎖されていた。

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