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尾 瀬 沼

2012年(平成24年) 4月21日(土)



コース・タイム
 自宅(4:25) ⇒ 大清水(6:30-朝食)
  大清水(8:01) → 一ノ瀬(9:42-55) → 岩清水(11:00-06) → 三平峠(12:30) → 尾瀬沼(12:53-昼食-13:35) → 三平峠(14:01-05) → 岩清水(14:47-50) → 一ノ瀬(15:19-24) → 大清水(16:34)
 大清水(16:50) ⇒ 自宅(19:25)

同行者
 BAKUさん,HIBARIさん,キレンジャクさん,kikiさん達のグループ(全部で9人)

 しばらく山歩きから遠ざかっていたが,先週末に奥日光の 社山 に行って来て,なんとか歩けることが分かったので,今週は, 残雪の尾瀬 に行くことにした。残雪の尾瀬に行くのは, 2004年,2006年,2010年 に続いて4回目だ。
 尾瀬沼 に入るには, 大清水 まで車で入るのだが,大清水までの道路が開通する時期と前後して,尾瀬沼の氷が弛み, 上を歩けなくなる。どちらが先になるかは,その年の積雪量や気温の変化によって変わってくる。こ こ数年は地球温暖化の影響か,暖冬のために,氷の弛みが早く, GWには渡れなくなることが多かった。
 私が初めて残雪期の尾瀬沼に行った 2004年 は,5月1日。沼の表面には,雪が解けた水たまりがたくさんできており,危険な状態だ った。
 そこで,2回目の 2006年 は, 大清水までの道路が開通したのが 4月21日(金) で,金精道路が開通したのが 4月25日(火) だった。我が家のある宇都宮から大清水に行くには,金精道路が通れないと,関越道経由 で遠回りになる。そこで,平日だが仕事を休み,金精道路開通の翌日の 4月26日 に実行した。

 今年は ,戸倉−大清水館の開通が 4月13日 ,金精道路開通が 4月27日 だ。前回に同行させてもらった, 常陸野トレッキング倶楽部 が, 4月21日 に尾瀬沼行きを計画していると言うことをネットで知り,同行させてもらうことにした。 金精道路が未だ開通していないので, 関越道経由 になるが, 北関東道が全線開通 したのでそれほど大変ではないはずだ。
 予想通り,自宅から 大清水 まで結局2時間強で着くことが出来た。金精道路経由でも2時間程度かかるから,大きな 差ではない。
 大清水の駐車場 は,除雪は完了しているが,停まっている車は僅かだった。

 大清水の休憩所 も雨戸をはめ込んだままで,まだ冬眠中だ。多分,来週末からの営業となるのだろう。お かげで,駐車料金もまだ取られなかった。

 今まで気づかなかったが,興味ある 標識 を見つけた。なんと, 鬼怒沼までの距離が6.0km,尾瀬沼までの7.5kmより少ないのだ。 いつか歩いてみたいと思った。

 間もなく, BAKUさんとHIBARIさん,キレンジャクさん が到着し,続いて kikiさん達のグループ も到着した。 おたがいに挨拶を交わし 準備を進めた。
 今回は, スノーシュー 輪かんじき を車に積んできたのだが,今日はより軽量な 輪カンジキ を持っていくことにした。
 私の服装は, 先週の社山 と同じく,ファイントラックの フラッドラッシュ アクティブスキン の上に,モンベルの クリマブロック ロッシュジャケット 。 暑くなることが予想されたので,Tシャツを1枚ザックの中に入れた。下は, CWX の上に防水加工をした 冬用のズボン を履き,頭にはバンダナの鉢巻きをした。 輪カンジキ をザックにくくりつけ, 6本爪のアイゼン を持った。ピッケルは持たずに, ストックを2本 ザックにくくりつけて歩き始めた。

 一ノ瀬までの林道 には概ね50cmほどの積雪があった。気温が高いので,雪が弛んで柔らかく歩きにくい。

 ヤナギ が花芽を膨らませていた。 「ヤマネコヤナギ」 という別名のある 「バッコヤナギ」 だろうか。

 一ノ瀬の休憩所 はまだ冬ごもり中だった。屋根から落ちた雪が屋根まで届いていた。

 一ノ瀬 からは本格的な山道になる。 冬路沢に沿って登っていく。  足を踏み外せば,冷たい流れまで一直線だ。緊張させられる。

 暖かな春の陽射しの中を, 沢の上流を目指す。 私は,ロッシュジャケットをぬいで, Tシャツ になった。しかし,紫外線が強く,むき出しの腕がジリジリと日に焼けて痛い。

 コース唯一の, 冬路沢に架かった小さな橋  雪が乗ってスノーブリッジを作っている。

 私たちの30分前に,男性のソロが出発し,私たちは本日の2パーティー目。ルートを 作りながらの前進には時間と体力がいる。 先頭はBAKUさんに任せっきり で,申し訳なかった。
 岩清水 はまだ雪の下で,小さな穴が開いているだけだった。水の補給は,出来なかった。


 岩清水 から急斜面を30分ほど登ると,尾根の上に出る。木々の間から真っ白な 燧ヶ岳 が見えた。

 三平峠の看板 は,上部が僅かに顔を出しているだけだった。確かに,前回より雪が多い。

 三平峠 から真っ直ぐに沼まで下ると,真っ白な  尾瀬沼 の向こうに 燧ヶ岳 の勇姿が望める。

 燧ヶ岳の山頂  カメラの望遠で写すとすぐ近くに見える。いつかは残雪の燧ヶ岳に登ってみたい。


 沼畔で,燧ヶ岳を眺めながら思い思いに昼食を摂った。  時間も過ぎていたので, 名残を惜しみながら帰途に就いた。


 三平峠 から少し進んだ尾根から, 至仏山の山頂 が望める。このコースで,至仏山を見られるポイントは少ない。

 一ノ瀬橋 まで戻ってきた。日陰の気温は下がってきた。


 さすがに下りは早いが,一ノ瀬から 大清水 まで70分かかった。


 好天も終わりに近づいたようで,空一面に薄雲が広がってきた。
 氷結した尾瀬沼を訪ねるのは今回で3回目だが,期待を裏切らない素晴らしいものだっ た。できれば 沼の横断 をしてみたいと思うのだが,そのためには日帰りでは時間が足りない。 長蔵小屋 は営業中というので,何時かは長蔵小屋に泊まって沼の横断をやってみたい。
 常陸野トレッキング倶楽部 には,BAKUさんのご厚意で,何度か同行させてもらっている。山行では,メンバーの皆さ んとの楽しい交流とともに, BAKUさん から, リーダーとしてやるべきこと を勉強させてもらっている。
 BAKUさん,HIBARIさん,キレンジャクさん,kikiさんほかのメンバーの方,お世話にな りました。

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