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戦 場 ヶ 原 NPV特定種開花調査

2012年(平成24年) 6月17日(日)

 今回の調査対象種 レンゲツツジ  いつものように,早めにボランティアハウスに着いたので付近の花を撮影。
 ハウスの前の ナナカマド  白い花が満開だ。


 駐車場の近くに咲いていた シロバナヘビイチゴ  ヘビイチゴという名前だが,食用になるオランダイチゴの仲間で十分に美味しい。とい ってもここのものは食べたことはない。


 光徳の御沢橋 の近くに咲いていた ミヤマザクラ  長い雄しべが特徴だ。


 これは ズミ  白い花はミヤマザクラと似ているが,おしべの長さが違う。


 光徳 に,珍しい ベニバナイチヤクソウ が咲いていた。目に付きやすいところなので,採集されてしまわないかと心配だ。


 光徳には ハルカラマツ の群生地がある。ここの個体はまだ蕾の状態だ。


 葉に着いた黒い物質の正体は 胞子嚢 だ。これは オニゼンマイ 子供の頃から,オニゼンマイは食べられないと教えられてきたが,芽を出して直ぐは,ゼ ンマイと同じく食用になる。苦みが少なく,ゼンマイより美味しいとも言う。もちろん,このように 胞子嚢が着いた状態では食用にはならない。

 ウマノアシガタ  いつも思うのだが,異様な名前だ。 キンボウゲ という名前もあるのだが,ウマノアシガタという名前も残っている



 羽化して間もないのか, エゾハルゼミ がじっとして動かない。天気が良くなって, エゾハルゼミ が一斉に鳴きだした。

 これは平地にもある ムラサキケマン  花の形は, ヤマエンゴサク に似ているが,葉の形が違うので区別できる。


 戦場ヶ原 に場所を移した。満開の ズミ がちょうど見頃だった。ズミは,個体によって花の早いものと遅いものがあり,全体とし ては花を長期間楽しむことができる。

 アヤメ も咲き始めた。一時期殆ど見られないくらいまで個体数を減少させたが,また少しずつ増 えてきた。


 ワタスゲ が白い穂をたなびかせ始めた。今週末くらいが最高の状態になるだろう。


 ズミ の中に,明らかに他の個体とは異なるものがある。確定はできないが, オオズミ ではないかと思う。ズミが コリンゴ というのに対し,オオズミは エゾノコリンゴ と言う。ズミとオオズミの見分けは難しいが,およそ次のような相違点があるという。
 1 ズミは葉が出るときに2つに折りたたまれたようになって出るが、 オオズミは葉が丸まってでる。
 2 ズミは成葉が3〜5に切れ込むものがあるが、オオズミは切れ込 まない。
 3 オオズミの方が花が大きく、花柄(果柄)が長い。

 湯川の川縁の杭に ニューナイスズメ がとまった。口に何かをくわえている。ヒナに餌を運ぶ途中なのか。


 2週間ぶりの戦場ヶ原なのだが,自然の移り変わりは早い。そして,何時訪れても新鮮 な驚きを与えてくれる。やっぱり,奥日光はすばらしい。

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