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高  山

2013年(平成25年) 6月1日(土)


コース・タイム
 宇都宮(5:50) ⇒ 竜頭の滝駐車場(6:55)
  駐車場(7:15) → 滝上(7:30) → 登山口(7:35) → 尾根上(8:20) → 頂上(9:45-50) → 無名峠(10:25) → 熊窪(11:10) → 栃窪(11:45-昼食-12:20) → 赤岩(12:45) → 駐車場(13:25)
 竜頭の滝駐車場(13:35) ⇒ やしおの湯(14:05-15:00) ⇒ 宇都宮(16:00)

同行者
 妻

 先週は,日光パークボランティアの活動で戦場ヶ原を歩いてきた。今週は,妻も一緒に 行くというので, 高山 へ花を見に行くことにした。 石楠花 は盛りを過ぎたが,中禅寺湖畔へ降りれば, シロヤシオ がまだ残っているはずだ。
 竜頭の滝駐車場 は,まだ朝早いので,数台しか停まっていなかった。身支度を調え,滝に沿って登る遊歩 道へ出た。

 滝に沿って登る 遊歩道 は,かつての 車道 を利用したもので, 昔の面影 が残っている。若い頃にバスに乗って上り下りした記憶が蘇る。燃えるような色で咲く満 開の ヤマツツジ があった。

 竜頭の滝の トウゴクミツバツツジ は有名だが,このくらいしか残っていない。

 足元には タチツボスミレ



 滝の対岸にも トウゴクミツバツツジ の赤紫色が見える。

 滝上の国道橋から 下流 を望む。竜頭の滝は,大きな一枚岩を流れ下る急流なのだ

 高山登山口 から入るとすぐに鹿除けのゲートがあり,そこを通過すると, バイケイソウ の群落がある。

 数年前に新しく付けられた道は, 小さな尾根を超えて ,再び下って旧道に合流する。私は最近,高山に登るときには,積雪期でも無雪期でも この尾根 を登ることが多い。もちろん道はなく,傾斜の急なところもあるが,比較的登りやすい尾 根だ。

 この尾根は, 明るい尾根で,ブッシュは無く 登りやすい。

 主尾根の東端 に登り着いた。妻は,事故以来初めての 「登山」 になる。脚力も降ち,スローペースの登りになったが,約45分で登ることが出来た。事 故前の2010年5月に登ったときは30分で登っていた。ここからの尾根歩きは,小さなアップダ ウンがあるが,楽しい山歩きができる

 ハウチワカエデ の花を見た。赤色で目立つ。

 根に近くの 樹皮がかじられている。  これは, ニホンザル の仕業。野生の動物は,冬の食糧難を乗り切らない限り,子孫繁栄はない。

 もう遅いだろうと思っていた, アズマシャクナゲ も,かなり残っていた。花の数が少ないのは,咲き終わってしまったからではなく,もと もと蕾の数が少なかったからのようだ。

 枯木と思っていたら,幹の遙か上の方で,幹の途中から葉が出ていた。 ちょっと異様な光景 だ。

 やはり, 陽の当たっている花 は,輝いていてきれいだ。

 尾根筋では, シロヤシオ が満開だった。

 石楠花を撮る妻。

 シロヤシオ  ここの花は,やや小さめだ。

 高い木の上の方に白い花が咲いていた。 アオダモ の花だ。

 山頂 への最後の登りで振り返ると, 男体山 が雄大な姿を見せていた。

 妻 にとっては2010年5月以来3年ぶり,私は今年1月4日以来5ヶ月ぶりの 山頂 だ。


 山頂の 三角点標柱 (三等三角点)



 山頂には もう一つの三角点標柱 がある。正規の標柱の左斜め後ろ5mほどのところにある。大きさは同じくらいだが,こ ちらの方が古い。

 記念写真 を撮り少し休んで山頂を後にした。 山頂の西斜面では, トウゴクミツバツツジ が咲き残っていた。

 山頂 から 無名峠 に下る道は, 新緑 が鮮やかだ。


 鎖場 があったので驚いた。実はこの場所は最近通ったことがなかったのだ。いつもはショート カットしてしまうのだが,今日は妻の足への負担を考え,正規のルートを通った。

 高山から下りて,中禅寺湖方面と戦場ヶ原方面との分岐点が, 「無名峠」 と呼んでいる峠だ。無名峠という名前があるのならば無名ではないはずだが?
 ここで左に折れ, 中禅寺湖 を目指した。

 真っ直ぐに伸びた カラマツ の行列が美しい。きちんと列をなして立っているところもあるので, 植林 であることが分かる。

 白い花の小さなスミレは ツボスミレ だ。

 クワガタソウ は,ピンと伸びた2本のおしべが,兜の鍬形を想起させることからこの名が付いた。

 無名峠 から下ってきた道は,真っ直ぐに 中禅寺湖岸 まで進み, 熊窪 で中禅寺湖周回の遊歩道に出る。今日の中禅寺湖は波が無く穏やかだ。

 ここの ヤマツツジ はまだ蕾だ。

 ここの シロヤシオ は満開を過ぎ,散り始めていた。4週間前にここを通った時には,蕾があまり確認できず, これほど立派に咲くとは思わなかった。

 ここの ヤマツツジ は八分咲きというところか。

 栃窪の オオヤマザクラ は,樹勢が衰えてきたように感じていたが,元気にたくさんの葉を茂らせていて,安心し た。今年も,この花の満開には会えなかった。


 栃窪 の湖岸に腰を下ろし,湯を沸かしてコーヒーを入れた。 エゾハルゼミ のうるさい鳴き声も,何時しか気にならなくなり,自然の静けさの中に溶け込んだひとと きを過ごした。
 ここは,心が休まる,ほんとうに良いところだ。
 35分ほどいて,空に薄雲が増えてきたので,帰途に就くことにした。
 妻 は,2011年12月に,路地から出てきた車に足首を轢かれ,骨折した。それ以来,山 歩きが出来ない状態だった。 1年2ヶ月 かけて治療したが,完治しないまま, 状況固定 ということで 治療を終了 した。怪我をした足に全体重をかけるのは不安だし,実際の所 痛み もある。今年の5月には,竜頭の滝から千手が浜,西ノ湖,小田代原,戦場ヶ原,竜頭の 滝と,一部バスを利用したが, 約14kmを歩き 通し,平地を歩くのならば何とか歩ける自信がついた。そこで,今回の 高山登山 となった。駐車場から高山山頂までの高度差は約470m。コース全体での累積高度では 620m程になる。足慣らしの登山としては丁度良いコースだ。
 やはり, 段差のある降り では,足に負担が集中するので,足に 痛み が出た。痛い方の足をかばって歩くと,今度は反対側の足が痛くなってしまった。しかし, それほどはひどくならなかったので,この程度の山歩きを繰り返すことで,徐々に慣れて行ければい いと思っている。

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