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尾 瀬 ヶ 原

2013年(平成25年) 6月9日(日)


コース・タイム
 宇都宮(自宅) ⇒ 金精峠 ⇒ 戸倉駐車場  戸倉(6:15) ⇒(乗り合いタクシー)⇒ 鳩待峠(6:35-朝食)
  鳩待峠(6:55) → 山ノ鼻(8:00-15) → 牛首分岐(8:50-9:00) → 竜宮小屋(9:35-45) → 山ノ鼻(11:00-昼食-12:00) → 鳩待峠(13:25)
 鳩待峠(13:40) ⇒(シャトルバス)⇒ 戸倉(14:10)  戸倉駐車場 ⇒ 金精峠 ⇒ 宇都宮(自宅)

同行者
 職場の仲間(Kさん,Mさん夫妻,Tさん)

 職場の仲間と 尾瀬 に行くことになった。どのコースにしようか考えたのだが,メンバーの体力も考え, 鳩待から竜宮までの往復 にした。時期的には, ミズバショウ の最盛期なので,かなりの 混雑 が予想されるが,あえてこのコースを選んだ。その代わり,混雑を少しでも避けるために, 早く行って早く帰る ことにした。
 今日は5人なので,私の車で行くことにした。日光市 大沢 のKさんの家に4時半に集合して 戸倉 を目指した。戸倉の 第1駐車場 まで,2時間かからずに着くことができた。しかし,驚いたことに, 第1駐車場は満杯に近く,残っているスペースは僅かだった。


 急いで身支度をして, タクシー乗り場 に移動。タクシー乗り場には,ジャンボタクシーが待機していて,満杯になり次第に出発 していった。私たちは,メンバー5人と,他の2人の合計7人で出発した。
 戸倉第1駐車場から 鳩待峠 までは約20分, 鳩待峠に着いたのは6時35分。
 さっそくベンチに腰を下ろして,朝食とした。ベンチは 霜で真っ白 だった。

 駐車場の片隅には,除雪で積み上げられた が解けずに残っていた。

 さわやかな朝の涼気の中楽しく歩き出した。

 ムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅) は尾瀬ではよく見られるが,私がよく行く奥日光ではほとんど見られない。

 ムラサキヤシオツツジ

 ショウジョウバカマ(猩々袴) は,雪が解けたところに一番乗りで咲く花だ。

 ユキザサ(雪笹) は,茎の先端に蕾をつけている。もうじき,小さな白い花をつける。

 オオバキスミレ(大葉黄菫) は珍しい黄色のスミレだ。大きな葉も特徴。

 サンカヨウ(山荷葉) は中部以北の本州と北海道に分布し,山地から亜高山帯の林縁や林内に生育する。集まっ て咲く白い花がさわやかだ。

 山ノ鼻に近づくと小さな湿原が現れた。今日初めて出会う ミズバショウ(水芭蕉) の群生だ。

 ヒメイチゲ(姫一華) 湿原の中より,その周辺部を好む。小さなかわいい花だ。

 シロバナエンレイソウ は,白い花びらを持つエンレイソウで,珍しい。

 こちらの シロバナエンレイソウ は葉の緑色も薄く,弱々しい。

 この時期に咲くサクラは, ミネザクラ(峰桜) だろう。

 川上川 は,年々川幅が広がっている。50年前に来たときには,この半分以下の川幅だった。当 時は,この川に接してテント場があり,そこにテントを張った。

 イチリンソウ(一輪草) は葉に特徴がある。

 山ノ鼻 で小休止して 尾瀬ヶ原 に向かった。 振り返ると, 至仏山 が雄大に横たわっていた。

 湿原が尽きる辺りに ミズバショウの群落 がある。遠くから見るのもまたきれいだ。

 ここから,長い 木道歩き のスタートだ。この時間では,さすがに対向者は少ない。たくさんのハイカーが 燧ヶ岳 に向かって歩いていく。


 この時期に黄色い花で湿原に彩りを添えるのは リュウキンカ(立金花) だ。リュウキンカは,流れの縁を好んで生える。

 池塘に 燧ヶ岳 が写ってきれいだ。風で水面が波立つと見られなくなる。こんなにきれいに見えるのは珍 しい。

 牛首三叉路 にはたくさんのベンチが設置してあるが,既に満員状態だった。

 下ノ大堀川 が蛇行するところは,有名な 絶景ポイント だ。数多くのポスターやカレンダー,絵はがきにこの景色が使われている。今年は,水芭 蕉の数が少ないようだ。

 正面右奥の岩山は 景鶴山  下ノ大堀川は,あの景鶴山の下で,山ノ鼻の方から流れてきた ヨッピ川 に流れ込む。ヨッピ川は,ヨッピ橋の少し下流で, 沼尻川 に流れ込み, 只見川 となって 三条の滝 を落下する。

 竜宮小屋 は,尾瀬ヶ原の中央部を横断して流れる沼尻川の側に立っている山小屋で, 尾瀬ヶ原のほぼ中央部 に位置する。ここで昼食の予定だったが,まだ時間が早いので, 山ノ鼻 まで戻って昼食にすることにした。少し休憩して,来た道を戻り始めた。

 私は, ここから見る至仏山が一番美しい と思っている。至仏山の山肌に残雪の残るこの時期も素晴らしいが,一面が草紅葉に燃え る秋もまた捨てがたい。今度はみんなを,ぜひ秋の尾瀬に案内したい。

 ヒメシャクナゲ(姫石楠花) は,花も小さいが,蕾はもっと小さく可愛い。

 ミズハショウ の白い部分は 「包」 と言って葉が代わったもの。中央の棒状のものがたくさんの花が集まったものだ。


 私たち とすれ違って歩く団体がたくさんあって,休憩所のベンチはどこも 満杯 だ。やっとのことで座れる場所を探して休憩することができた。
 2列 になって歩いてくるハイカーもいて,私たちが立ち止まらざるを得ない場面も幾度かあっ た。それにしても凄いハイカーの数だ。(われわれもその一部なのだが。) 
 山ノ鼻 でたっぷり時間をかけ,昼食休憩にした。 至仏山荘 の前にはたくさんのベンチがあるのだが,混雑するのでそこを避け, 尾瀬ロッジ 前のベンチに腰を下ろした。
 1時間ほど居て,帰途についた。  サンカヨウ が咲いていた。

 正午を過ぎた時間 なのに,峠から尾瀬ヶ原を目指すハイカーの行列は延々と続いている。中には,大きな荷 物を担いだ人もいて,今日は尾瀬ヶ原に泊まるのだなと想像できたが,多くのハイカーは,また 鳩待峠まで戻る のだろう。尾瀬ヶ原にいられる時間はどのくらいあるのだろうか。他人事ながら,それで 尾瀬の良さがどのくらい分かるのか心配になった。
 来るときには気づかなかったが, シラネアオイ(白根葵) が数株咲いていた。あるいは植えられたものかな?


 4枚の葉が輪生しているのは, ツクバネソウ(衝羽根草) だ。 エンレイソウ と同じく,花びらはない。葉が6〜8枚付くのは クルマバツクバネソウ という。

 鳩待峠 「花豆ソフト」 を食べた。帰路にここでこれを食べるのは欠かせない。以前は 「花豆ジェラート」 と言っていたが,私はそのころからのファンだ。


 鳩待峠 シャトルバス に乗った。鳩待峠の100mほど下に,大きな駐車場がある。今はマイカー規制中なので一 般車はないが,その代わりに, 中型バス が20〜30台も停まっていた。これが全部団体客を乗せてきたのだ。
 シャトルバス は,第一駐車場に着く前に,スキー場駐車場,第二駐車場を回る。第二駐車場は,第1駐 車場が満車になったときに使われ,さらに第二駐車場も満杯になったときにはスキー場駐車場に誘導 される。今日は,スキー場の駐車場にもたくさんの乗用車が停められていたから,人出の多さも納得 できる。
 戸倉駐車場 で自分の車に乗り,帰途についた。金精峠から戦場ヶ原を抜け,いろは坂を下ったが,ま だ時間が早いこともあって,ひどい混雑には遭わずに済んだ。この時期は, 千手ヶ浜のクリンソウ が満開になる時期で,それを目当ての観光客が殺到する。この日,戦場ヶ原の 赤沼駐車場 は,午前7時半には満車となり, 三本松駐車場 も10時ころには満車になったというから,もう少し遅くなったら渋滞に巻き込まれたか も知れない。
 今日は,梅雨の合間の好天に恵まれ,楽しいハイキングができた。職場のみんなとも楽 しい時間が持てて幸せだった。また明日から仕事がんばるぞ・・・?

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