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戦 場 ヶ 原 NPV特定種開花調査

2013年(平成25年) 7月7日(日)

 今日は, 日光パークボランティア 特定種開花調査 で, 戦場ヶ原 に行ってきた。今回の調査対象は アヤメ でも,戦場ヶ原では,殆どが咲き終わっていた。
 湯元 にある ボランティアハウス の前に, ナナカマド の木がある。前回来たときには白い花を付けていたのだが,今日は,緑色の小さな実をた くさん付けていた。この実は,秋になると真っ赤に色づく。

 ボランティアハウスで打合せをしてから, 赤沼駐車場 に移動した。7月になると,ひところの クリンソウ狂想 は終わったが,車の数は多く,駐車スペースの残りは僅かだった。奥に見える 男体山 の山頂には薄いガスのベールが架かっていた。


 赤沼の遊歩道入口の脇に バイカウツギ(梅花空木) が咲いていた。

 団体写真の撮影用ひな壇 が新しくなっていた。以前のものは向きが悪く, 男体山 を背景にして写真を撮ることが難しかったので,今度作るときには,向きを変えて欲しい という声があったのだが,結局 元の位置 に作られた。どうやら,男体山を背景にするように向きを変えても,手前の木が伸びすぎ て,男体山がよく写らないことが理由のようだ。


 湯川の対岸で ホザキシモツケ(穂咲下野) が咲き始めた。

 レンゲツツジ (蓮華躑躅) の朱色は,湿原の中でもよく目立つが,最盛期は終わった。


 ネバリノギラン(粘芒蘭) は,文字通り,花穂をつまむと粘る。

 ニガナ(苦菜)  花びらが7枚以上あるものを ハナニガナ(花苦菜) として区別している。


 ハクサンフウロ(白山風露)

 ツルコケモモ(蔓苔桃)  秋になると,身体の割には大きな赤い実を付ける。アメリカでは,この仲間を大規模に 栽培して,その実を クランベリー としてジュースなどに加工している。

 ウマノアシガタ (馬足型)

 カンボク(肝木)

 戦場ヶ原では,ズミ(酢実)の中に エゾノコリンゴ(蝦夷小林檎) が数本混じっている。両者は,葉に切れ込みがあるかどうかで,区別できる。 切れ込みのあるもの がズミで 切れ込みのないもの がエゾノコリンゴだ

 ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽) の実が美味しそうに熟していた。

 ミズチドリ(水千鳥)

 イブキトラノオ(伊吹虎尾)  昨年まで,調査対象種だったのだが,十分に増えてきており,調査の必要が無くなった として,今年から調査対象から外された。

 ミヤマウツボグサ(深山靫草)  ウツボグサとの見分けは,花の後に走出枝を出さないことで区別すると言うが,花はよ く似ており,区別は難しい。

 ワレモコウ(吾亦紅)  確かに,良く見ると赤い花だ。

 バイケイソウ(梅ケイ草)  コバイケイソウとよく似ていて,花穂がでないと区別が難しい。奥日光地区では,コバ イケイソウは殆ど無く,ほとんどがバイケイソウだ。 コバイケイソウ は湿地を好み, バイケイソウ は林間を好む。

 イチモンジチョウ(一文字蝶) が飛んできて,私の足首に止まった。戦場ヶ原には蝶は多いが,不勉強なので,その名前 は殆ど分からない。

 ミヤマイボタノキ(深山水蝋樹)  イボタノキ と同じに イボタロウムシ が寄生し,イボタ蝋が採取できる。

 戦場ヶ原 にはトンボも多い。これは, シオヤトンボ(♂)   シオカラトンボ によく似ているが,尾の先端近くまで白くなっているのが特徴だ。シオカラトンボでは尾 の先端2分の1くらいが黒くなる。


 タカトウダイ(高燈台)  トウダイグサ科の多年草で,秋には紅葉する。尾瀬にある オゼタイゲキ(尾瀬大戟) と同じ仲間。

 タチツボスミレ には仲間が多いが,これは,葉脈の近くが赤く染まった アカフタチツボスミレ(赤斑立坪菫)



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