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尾 瀬 学校キャンプ

2013年(平成25年) 7月23日(火)-25日(木)



コース・タイム
7月23日(火)
 宇都宮(7:00) ⇒(貸切バス)⇒ 御池(10:20-35) ⇒(シャトルバス)⇒ 沼山峠休憩所(10:50)
  沼山峠休憩所(11:00) → 大江湿原入口(11:40) → 長蔵小屋(12:15-昼食-13:15) → 沼尻休憩所(14:12-28) → 見晴弥四郎小屋(16:13-泊)
7月24日(水)
  弥四郎小屋(8:12) → 元湯山荘休憩所(8:38-48) → 平滑ノ滝(9:01-05) → 元湯山荘休憩所(9:22-34) → 弥四郎小屋(10:05-29) → 竜宮小屋(11:00-昼食-12:43) → 牛首(13:26) → 山の鼻小屋(14:09-泊)
7月25日(木)
  山の鼻小屋(7:30) → 山の鼻ビジターセンター(7:35-レクチャー-8:20) → 研究見本園(8:25-40) → 山の鼻小屋(9:00) → 鳩待峠(10:20)
 鳩待山荘(10:50-昼食-11:20) → 鳩待峠駐車場(11:30) ⇒(シャトルバス)⇒ 戸倉駐車場(11:55-12:05) ⇒(貸し切りバス)⇒ (15:35)宇都宮

 今年の 尾瀬キャンプ は,前日まで天気が安定せず,大雨が降っていた。実行が危ぶまれる状態だったが,天気 の回復が見込まれたので,予定通り実行することになった。しかし,案の定天気は安定せず,3日間 とも雨具が手放せない状況だった。

第1日 7月23日(火)
 宇都宮 の学校からバス2台で出発し,東北道を通って,西那須野ICから塩原経由で 尾瀬御池 に。 御池 でシャトルバスに乗換え, 沼山峠 に向かった。


 これだけの高度での ブナの自然林 は珍しいのだそうだ。上からブナ林を眺めると,大きなブロッコリーを並べたようで面白 い。


 沼山峠 でバスを降り,身支度して出発した。ここには,休憩所と売店,トイレなどがある。

 歩き出すと間もなく が降り始めた。雨具を付けるタイミングにはいつも迷うのだが, 木道上で雨具を着ける ように指示を出した。

 大江湿原 まで来ても,細かい雨が降っている。

 ニッコウキスゲ が満開だった。尾瀬ヶ原の方では, シカ による食害のために大きな被害を受けているのだが,ここ 大江湿原 ではまだその影響は少ない。


 ニッコウキスゲとハイカー  昔からの尾瀬らしい光景だ。

 長蔵小屋 で昼食を食べた。このキャンプでは,荷物を少なくすることから,3日間とも昼食は山小 屋で出してもらうことにしている。オーナーの 平野太郎 さんと話をすることができた。

 食事を終え, 沼尻 に向かって歩き始めた。

 雨も上がり,薄日も差し始めたので, 雨具を脱ぐ ように指示を出した。この後は,小屋に着くまで雨具は必要なかった。

 沼尻の休憩所

 ハイシーズンだが今日は平日。 屋根の下で 休むことができた。

 見晴 までの道は短くはない。これまでの雨でぬかるんでいて歩きづらい。生徒は靴を泥だらけ にして歩いた。

 今日の宿は見晴の 「弥四郎小屋」 尾瀬キャンプを始めて今年で2年目だが,昨年もお世話になった小屋だ。


 生徒の濡れた靴を乾かすために, 乾燥室 を動かしてくれた。おかげで,翌日の朝までに濡れた靴を乾かすことができた。個人の山 行では,雨の時には乾燥室で衣類や靴を乾燥させるのは常識のようになっているが,団体では,お願 いしないと動かしてもらえないことを昨年知った。


第2日 7月24日(水)

 この景色を見るためにここに泊まるのだ と言っても良いくらいすばらしい景色に巡り会える。今日は,雲が多かったが,それはそ れで素晴らしい夜明けだった。
 至仏山が,低く垂れ込めた朝靄から顔を出して聳えている。

 生徒たちも起きだして散歩に出始まった。朝靄が上昇していき, 至仏山 の半分くらいまで隠してしまった。

 朝靄 が至仏山をすっかり隠してしまった。

 ギボウシ  高山植物の コバギボウシ にしては花が大きいので,ふつうのギボウシかと思う。

 今日は, 三条の滝 まで行ってから山の鼻に向かう予定だったのだが,途中の橋が流されていて,三条の滝ま で行けないということが分かった。仕方ないので,途中の 平滑ノ滝 まで行って戻ることにした。

 カエデの実 はプロペラ型で,実が熟すと,回転しながら落ちていく。これも,種子をできるだけ広範 囲に散布するための知恵なのだ。

 オオウバユリ

 クルマユリ

 オニシモツケ の花は白色だ。

 キンコウカ は金光花と書く。

 トキソウ

 ミズチドリ


 カラマツソウ


 小屋に戻って荷物を持ち, 山ノ鼻に向けて 出発
 ボッカさん とすれ違った。ボッカさんには声をかけないのがルール


 トモエソウ

 ギョウジャニンニク

 竜宮小屋 で昼食を食べ, 山ノ鼻小屋 に向かった。午前中は雨も止んでいたが,昼頃から 降り出して,しっかりと雨具を着けて 出発した。
 未の刻 (午後2時)ころに開花するという ヒツジグサ

 雨が降っているので,どうしても急ぎ足になってしまう。1時間半ほどで,今日の宿舎 「山ノ鼻小屋」 に着いた。


 山ノ鼻小屋 では,生徒たちの靴を 乾燥室 に入れるように指示されたので,翌日までには 靴を乾燥してもらえるものと思っていたの だが,残念ながら乾燥室に火を入れてもらえなかった。せめて,乾いた靴を履かせてやりたかった。
 食事の質は良い  ここは鳩待峠に近く食材の輸送がしやすい。併せて,ここには商用電源が来ている。


 降り続いていた雨も食事の間に上がった。外に出て 夕焼け を見た。まさに焼けるような夕焼けだった


 明日は雨具を着ずに歩けることを祈りながら床についた。


7月25日(木)

 朝には雨は上がっていた。 でも,雲は低く垂れ込め,いつ降り出しても不思議ではない様子だった。 今日は,鳩待峠まで登って,バスで帰校するだけだ。
 まず, 山ノ鼻ビジターセンター で尾瀬の成り立ちなどの説明を受けた。スクリーンを使ったプレゼンでだったが,殆どの 内容は,私が事前学習で説明したものとダブっていた。

 その後,雨が降っていたら割愛する予定だった, 研究見本園の見学 をして,山ノ鼻小屋に戻った。預けておいた 荷物を持って身支度をし, 鳩待峠に向けて出発した。
 1時間20分ほどで 鳩待峠 に着いた。雨は上がっていた。


 鳩待山荘 で昼食を食べ,シャトルバスに乗り込んだ。
 戸倉スキー場 で,迎えの大型バスに乗換え,学校に向かった。

 この時期の尾瀬 では雨はつきものだが,三日間とも雨具が手放せなかった経験は,私にはまだ無かった。 私でさえ 「雨を楽しむ」 心境にはなかなかなれないのたから,これで生徒たちが 「尾瀬は嫌い」 という事になってしまわないか心配なところだ。

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