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燕 岳 途中下山

2013年(平成25年) 11月22日(金)


コース・タイム
11月21日(木)
 宇都宮(自宅)(12:00) ⇒ 有明荘(15:45-泊)
11月22日(金)
 有明荘(7:40) ⇒ 駐車場(7:45)
  登山者用駐車場(8:05) → 登山口(8:15-25) → 第1ベンチ(9:05-10) → 第2ベンチ(9:45) → 第3ベンチ(10:30-40) → 富士見ベンチ(11:20-35) → 第3ベンチ(12:05) → 第2ベンチ(12:30-昼食-45) → 第1ベンチ(13:05) → 登山口(13:35-40) → 駐車場(13:45)
 駐車場(14:02) ⇒ 宇都宮(自宅)(18:36)

同行者
 forest さん Hさん

 forest さん と,昨年11月末に 燕岳 に登ったとき, また来年も来ようね と約束した。私にとって,けっして楽な登山ではないが,それを目標にして,体調を管理 し,体力を維持しようと心がけてきた。心がけてはいたのだが,もともと怠け者の私は,日常のトレ ーニングはやらずに,時々里山に登ることをトレーニングとしてごまかしてきた。どうやら,そのこ とが原因の一つで,残念な結果になってしまった。

 11月21日

 今回は, forestさん とその友人の Hさん が同行する。疲労を考え, forestさん たちと一緒に, 有明荘に前泊 することにして,宇都宮の自宅を12時に出発した。壬生ICから北関東道に入り,都賀JCT で東北道に,岩舟JCTで再び北関東道に入り, 西に向かう。雲は多めだが,天気は良い。 高崎JCTで関越道に入り,藤岡JCTで上信越道に入った。 上信越道 に入ると,紅葉は山の麓まで降りてきて,周囲の山腹が色づいているのが見えた。


 上信越道 を通るときに,いつも「素敵な橋だなあ」と思いながら通る この橋 は,通称 「碓氷ハープ橋」 正しくは 「上信越自動車道碓氷橋」 という。緩やかにカーブする橋のセンターラインを,逆Y字型の塔から伸びる多くのワイヤ ーで吊る姿は,とても優雅で美しい。

 浅間山 がきれいに見えた。浅間山の頂上付近は 火山活動 のため,樹木が生えていない。そのため,少しの降雪でも真っ白になる。でも,そのかわ り解けるのも早く,朝真っ白だった山が昼過ぎには黒く戻ってしまうこともある。

 安曇野IC で高速道を降り,中房に向かう。 沿道の紅葉 がきれいだった。

 中房 に近づくと,車道は山沿いになり,すれ違いにも苦労するようになる。

 高度が上がると, 日陰の雪が融けずに残っている  4WDにスタッドレスを履いているが,スピードを落として慎重に通過する。

 有明荘 には,16時少し前に着いた。有明荘は,かつて,「中房温泉・有明荘」と言っていたが, 中房温泉の名前を使うことについて中房温泉と裁判で争い,負けたため,中房温泉を冠することがで きなくなった。

 部屋は広くはないが,清潔で気持ちがいい。料理も美味しく,大満足だった。


 11月22日

 夜中に雪が舞って,地面が薄く白くなったが, 青空が広がり山復には朝の陽射しが差し込んで眩しい。先行者のトレースを盗ませてもら おうと,敢えて出発を遅らせ, 宿の朝食を食べてから宿を後にした。

 駐車場 に停まっている車は10台ほど。雪を被っている車は殆ど無く,朝到着したようだ。

 駐車場で身支度をし, 登山口 に向かう。足元は凍結している。

 一昨年もここで ホシガラス を見たが,今年もいた。盛んにマツボックリをつついている。

 登山口から少し歩くと,雪の上の歩行になる。

 第1ベンチ まで40分だった。昨年は60分かかったのだから私としては少し オーバーペース だったのかも知れない。

 第2ベンチ手前で, 荷上げ用の索道 をくぐる。 第一ベンチから第二ベンチまで35分。昨年は40分だった。

 第3ベンチ まで45分。昨年は50分。ここでアイゼンを着けた。

 富士見ベンチ まで40分。ベンチ手前で急に 足が上がらなくなった。 足の疲労が溜まって痙攣が起きそうになった。富士見ベンチまでやっとたどり着いた。今 まで,自分でも信じられないくらい快調に歩いてこられたが,どうやら オーバーペース のツケが回ったらしい。

 この時期は 日没が早くなる ので,一日の行動時間は制限される。このまま私がブレーキになると,日没までに 燕山荘 に着けなくなることも考えられる。 合戦小屋 の上は雪も深いというから,かなり時間がかかることは覚悟しなければならない。何より, 疲れてしまって山頂まで行く自信が無くなってしまった。
 そこで, 私だけここから下る ことにして,forestさんたち 2人にはこのまま登ってもらう ことを提案した。forestさんからは,一緒に行動しようと言われたが,敢えて私のわがま まを聞いてもらった。
 forestさん たちと別れて, 下山に かかった。

 第1ベンチ を過ぎて少し下ると, 中房温泉の赤い屋根 が見えてくる。しかし,いつもながら,なかなかたどり着けない。

 白い物が舞ってきたので,上を見上げると, 舞っている で山頂方向が霞んでいる。

 下りは速い。富士見ベンチから2時間と少しで 駐車場 まで下ってこられた。

 駐車場で身支度を解き,帰途に就いた。
 今回の私の途中下山では,同行者の forestさんやHさん に迷惑をかけ てしまい,お詫びしなければならない。今考えれば,あのまま進んでも, 燕山荘まで 行けたかも知れないが,それは仮定の話なので何とも言えない。確かに,下山後に車を運 転して自宅に帰る体力・気力があったのだから,あるいは可能だったかの知れない。しかし, 「余力を残して撤退」 は山の原則であり,あの時点での私の判断は,あれで良かったと思っている。ただ, 「苦しさから逃れたい」 という気持ちがあったことは間違いなく,このままだと,どんな山にも登れなくなってし まいそうだ。
 もう一つ, 反省 しなければならないことがある。無事だったから良かったが,危うく命に関わるところだ った。車の ハブボルト が破損したのである。原因は,私が,冬タイヤに交換した際に, ボルトの締め付けが甘く,走っているうちに緩んでしまったことだ。 冬タイヤ は, 11月3日 に交換し,その後は普通に走行しており,異常は感じなかった。今回,有明荘に行く時, 山道のカーブで, 異音 がし出した。特に気になるほどではなかったが,帰路,異音がだんだん大きくなってきた。 ハブボルトの緩みを疑い, 車を路肩に停め, 車体を揺すってみた のだが,異状は分からなかった。このとき, ハブボルトレンチ を取り出し, 増し締め をすれば良かったのだが,そこまではしなかった。異音は,直進走行でも出るようになっ たが,ハブボルトの緩みではないと 思いこん でいた ので,そのまま高速道を速度を抑えて走り,自宅まで戻った。翌日デイラーのサービスに 電話し,至急みてもらいたいとお願しデイラーに車を持っていく前に,念のためボルトを増し締めし て, 緩んでいること が分かった。5本あるボルトのうち1本は,折れてなくなっていた。今思っても冷や 汗 が出る 大問題 だった。くれぐれも,事故にならなくて良かった。

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