スイス４

スイスの旅　第４日
　２０１３年　８月３日(土)
サンモリッツ ⇒ アンデルマット ⇒ フルカ峠 ⇒ グロスシャイデッグ ⇒ グリンデルワルド

コース及び時間 　アンデルマットまでは，氷河特急の列車の旅。アンデルマットからグリンデルワルドまではバスの旅
　ホテル(8:35) ⇒ サンモリッツ駅(8:50-9:15)⇒ クール(11:27) ⇒ ディセンティス(12:40) ⇒ アンデルマット駅着(13:45)
　アンデルマット発(14:10) ⇒ フルカ峠(14:50-15:30) ⇒ グレチ(15:40) ⇒ トーテ湖(15:50-55) ⇒ マイリンゲン(16:30) ⇒ グロスシャイデック(17:15) ⇒ グリンデルワルド(ホテル)(17:40)
　夕食(19:15-20:40)
　散歩(21:15-21:40)

　サンモリッツ のホテルの部屋は 山側。 斜面に建つたくさんの ホテル が見える。

　氷河特急 に乗るために，昨日下車した サンモリッツ駅 に再びやってきた。僅かな距離だが，トランクを運ぶ必要もあるのでバスで移動した。駅には，氷河特急の高低差を表した ディスプレイ が展示してある。標高差はかなりある。この標高差を，一部を除きラックレールでない一般の電気機関車で引っぱるのだ。

　０９：１５発　ツェルマット行き　GLACIER　EXPRESS

　まず， UNESCOのペイントのあるこの機関車 が牽引する。私たちが乗る車両は最後尾なのだが，わざわざ先頭まで行って写真を撮ってきた。

　氷河特急は， レーテッシュ鉄道 と マッターホルンゴッタルト鉄道 の共同運行で，サンモリッツまたはダボスからツェルマットまで走っている。私たちは， サンモリッツ から，途中の アンデルマット まで乗車した。
　GLACIER　EXPRESS　「氷河特急」

　１等車の新型車両 で窓は大きく展望は素晴らしい。折りたたみ式のテーブルを広げると広い食卓になり，昼食はここにサービスされる。

　「レーティッシュ鉄道アルブラ/ベルニナ線と周辺の景観」 が２００８年に 世界文化遺産 に登録された。その中心がこの ランドバッサー橋 だ。トンネルを出て直ぐに橋になる。最後尾の車両なので，列車の先頭部分が見渡すことができ，素晴らしい写真になった。

　最後尾の車両 なので，列車の後部窓から，後の線路が見渡せる。面白いものを発見した。 通常は平行に敷設される枕木が，ハの字形になっている。 これは，カーブのところだけなので，多分，線路に掛かる横向きの力に耐えるためなのかと思った。

　クール(Chur) で機関車を交代。 RTR は Radioterevisiun　Svizra　Rumantscha　の略。この機関車は， Ge4/4Ⅲ と呼ばれる 主力機関車 だそうだ。

　明るい車内で昼食のサービスを待っているところ。

　前菜はサラダ 生野菜に飢えていたので，嬉しかった。

　メインは， ビーフシチュー とにんじんの茹でたものに， 御飯？ が付く。これは御飯と言うにはほど遠いものだ。「茹で米」とか「蒸し米」と言った方が適切だ。けっしてまずくはないのだが，御飯と思って食べると失望する。

　ディセンティス で再び機関車交代。この機関車とはここでお別れ。

　この先，急傾斜を登り降りするため，胴体の中央に歯車を持つ ラックレール式の機関車 に交代。 マッターホルンゴッタルト鉄道 と書かれている。

　日本語でも書かれている注意書き。それだけ，日本人観光客が多いのだ。

　急斜面の下に， アンデルマット の駅が見える。この斜面を， ラックレール式 の歯車でブレーキをかけながら，歩くくらいの速さで下っていく。

　アンデルマット駅 　ここで氷河特急にはお別れしてバスの旅になる。

　この列車に乗っていれば， 14:18 に アンデルマットを発車 して， ツェルマット まで運んでくれる。私たちがツェルマットに行くのは３日後だ。

　フルカ峠 に向かって つづら折りの道路 を上っていく。

　フルカ峠の少し先に ローヌ氷河 の展望所があり，ここで休憩。ホテルもあり，氷河の中に掘ったトンネルも体験できる。この氷河は，急速に溶けて後退しつつある。
　氷河特急の旧線がこの下流を通っており，列車から氷河が見えることから 氷河特急 の名前が付いた。ローヌ氷河が後退してしまったため，列車からは見えなくなってしまった。もっとも，現在の氷河特急は，この地下に掘られた 新フルカトンネル を通過するので，氷河が後退しなくても見えないことには変わりはないのだが。

　氷河の先端には，氷河の溶けた水が溜まった 氷河湖 ができている。

　時間はあったのだが，ゆっくりしたかったので， 氷河見学 のトンネルに行くのは止めにして，近くの花を見て写真を撮った。これは， ノコギリソウ　

　これは日本名で ミヤマツリガネソウ という。こちらでは　 カンパヌラ・バルバタ と言う。カンパヌラは鐘，やはり釣り鐘のイメージだ。

　これは ハクサンチドリ の仲間で， ダクティロリザ・マクラタ 　という。

　これは， ベンケイソウ科 で　 センペルビウム・モンタヌム 　という。日本では見られない花だ。

　これは， イワブクロ に似たゴマノハグサ科の バルトシア・アルピナ　

　これは， イワギキョウ の仲間だが，日本のイワギキョウとは花の形が違う。

　これは，フウロソウ科の ゲラニウム・シルバティクム　ハクサンフウロに似ている。

　フルカ峠 から一旦下り， グリムゼル峠 を目指して，反対側の斜面を登る。バスの窓から，振り返ってフルカ峠を望んだ。

　グリムゼル峠 から下り， マイリンゲン の手前から，再び山道へ。 この道がとにかく狭い。 大型バスは通れないのではないかと思うくらいに狭い。

　そのため，この道を通れる大型車は， グリンデルワルド交通 のバスと 郵便バス だけに限定されているという。
　お互いに無線で連絡し合いながら，決められたすれ違い場所ですれ違うようにしている。
　しかし，普通車は遠慮容赦もなく突っ込んでくる。何度もはっとさせられた。バスの運転手は，そんな状況にも拘わらず，かなりのスピードで車をとばす。
　スイスの山道には基本的にガードレールはない。急なカーブでは，運転席は完全に道路からはみ出している。乗客の中には車に酔う人も出た。

　牛の群れが前方をゆっくりと歩いている。通り過ぎるのを待つしかない。

　峠の グロスシャイデッグ では激しい雨。だれもバスから出たくないというので，休憩を切り上げ，先に進むことにした。

　ホテル に到着した。ホテルに着く頃には雨は小降りになった。

　四つ☆ホテル の認定票が入口に掲げてあった。

　夕食は ２種のフォンジュ体験
　始めに チーズフォンジュ が出された。絡めるものはパンだけ。これが本場のチーズフォンジュなのだ。純粋にチーズを楽しんで食べる料理なのだ。
　最後のお焦げを食べたかったのだが，次ぎに ミートフォンジュ が待っていたので，途中で諦めた。

　食事の終わる頃には雨も止んだので，街に散歩に出て，駅前まで行って戻ってきた。
　部屋は アイガー側指定 ということで，どの部屋からも アイガーが見えた。 暗くなったアイガー北壁の真ん中で 照明の明かりが見えた。 アイガーバンド の窓から漏れてくる明かりだ。あす，登山電車であそこに行く。

　ホテルの部屋は良いのだが， とても狭い。 トランクを２個広げるスペースを作るのが一苦労だ。サンモリッツのホテルも広くはなかったが，ここはもっと狭い。それに比べると，チューリッヒのホテルは良かった。まあ，観光地であるか無いかの違いなのだろうが。

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