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社  山

2014年(平成26年) 12月3日(水)


コース・タイム
 宇都宮(6:57) ⇒ 歌ヶ浜駐車場(8:03)
  駐車場(8:40) → 狸窪(9:21-26) → 阿世潟(9:47-57) → 阿世潟峠(10:20) → 雨量観測所(10:49-58) → 山頂(11:52-昼食-12:07) → 阿世潟峠(12:54-13:03) → 阿世潟(13:16-31) → 狸窪(13:51) → 駐車場(14:23)
 歌ヶ浜P(14:31) ⇒ 宇都宮(15:28)

同行者
 単独

 先月に 燕岳 に登ってみて,日頃のトレーニングが大切なことを痛感した。山に行く間隔が開いてしま うと,山に行きたいという感情とともに,面倒だと思う気持ちも大きくなる。面倒だという気持ちが 大きくならないうちに山を歩いてこようと考えた。手頃な山としては, 古賀志山 もいいのだが,登った後の満足感がいまいちなのだ。そこで,奥日光の 社山 に行くことにした。登山口まで自宅から1時間ほどで着けるし,1日の行程も7時間程度 と手頃だ。展望はすばらしく,危険な箇所も少ない。私は,この山が大変に気に入っていて, 2004年からの11年間で13回登っている。 そのうち 8回は雪のある時期 だ。今回も,山頂付近には雪が付いているだろうと考えて, 軽アイゼン をザックに入れてきたのだったが,今回は空振りだった。
 今日は急ぐ必要もないので,少し遅く,朝7時に宇都宮の自宅を発った。 日光バイパス の両側の木はほどよく色づいている。青空とのコントラストがきれいだ。

 日光 に近づくと雨裂に雪を付けた 男体山 の姿が見えてくる。男体山の姿は,日光から遠いほどよく見える。日光に近づくと,手前 の山が邪魔になって見えなくなってしまう。


 第二いろは坂 明智第二トンネル を出たところから, 奥白根山 の頂上がよく見える。山頂は強風が吹き荒れているのか,雲がかかっている。

 自宅から1時間ほどで, 歌が浜 の駐車場に着いた。外気温時計は 氷点下1℃ を示していた。車の外に出ると風が強く,ほほが痛い。

 奥白根山 の頂には雲がかかっている。

 今日登る 社山 がきれいな姿を見せている。今日は,今吹いている風さえ収まってくれれば,楽しい山歩 きができそうだ。

 今日は,寒いので厚着でスタート
 今日の服装は,ボトムは CWX 冬用のズボン(防水加工) ,トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ にモンベルの クリマブロックロッシュジャケット  その上にラテラの DUALUXジャケット を着た。頭にはニット帽を被った。ザックの中に 6本爪軽アイゼン を入れ, ストック をザックに取り付けてスタートした。

 今日は平日だ。  歌が浜駐車場 には,車がほとんど停まっていない。

 駐車場から見た 男体山  きれいな姿だ。

 イタリア大使館別荘跡公園 の手前で, 旧英国大使館別荘の施設 を栃木県が譲り受けて,公園として公開することになったので,そのための工事が行われ ていた。

 あの 社山 の左手前の 阿世潟 まで,中禅寺湖の南岸を歩く。

 白根山の山頂 に懸かっていた雲もとれ,純白の山頂が姿を見せた。もう本格的な冬山で,私の体力では 登ることは無理だ。

 男体山の山頂 にも霧氷が着いている。

 狸窪 に新しく建った建物。 宿泊施設 のようだが,看板などが無いのでよくわからない。

 歩道に陽が差してきた。 阿世潟に 向かう。

 日陰 はひんやりとしている。太陽の恩恵の偉大さを感じる。

 ほぼ1時間で 阿世潟 に着いた。ここから 阿世潟峠 に向かう。

 陽の当たる緩やかな斜面を 峠に 向かう。

 雪は見えないが,見事な 霜柱 を見つけた。

 阿世潟峠 は陽が当たって暖かい。風はあまり強くはないが痛いほどに冷たい。ここまで,汗をかか ないようにゆっくりと登ってきたが,やはり汗をかいてしまった。ここで上着を脱いだ。

 峠 から尾根に沿って少し登ると, 山頂方向 が見渡せる。この社山は, 本当の山頂 をなかなか見せない,「あそこが山頂かな」と思って登っても,その先に尾根が続いてい るようなことを幾度か繰り返してやっと本物の山頂に着く。

 富士山 の姿を見ることができた。今日はよく見えた方だが,写真に写すと微かにしか写らない。

 私が勝手に名前をつけて呼んでいる 社山キレット  このコース唯一の危険箇所だが,強風でも吹かない限り危険ではない。

 山頂に続く斜面


 奥白根山 の奥の方から雲が湧き始まり,西の空を覆い始めた。 奥白根山 にも雲が懸かってきた。午後は天気が崩れるかもしれない。

 まさに 天上の散歩道  風が弱まると,汗ばむほどだ。

 数日前には,奥日光で雪が降ったはずだから,山頂付近には雪が積もっているだろうと 予想して,ザックには軽アイゼンを入れてきた。しかし,予想に反して, 雪には会えなかった。 かろうじて,日陰に残っていたのは この程度。

 駐車場を出て 約3時間 山頂 に着いた。ほぼ無雪期の標準タイムだ。


 山頂 から西に少し進むと,西方が開けた場所がある。ここから, 黒檜岳 を望む。右奥のピークは 錫ヶ岳 
 再び山頂を経由して下山に懸かろうとすると,山頂に若い男性が一人登ってきていた。 お互いに写真を取り合ってから,下山を開始した。

 半月峠 第二駐車場 が見える。かつての計画では,この道路はここから更に伸びて 足尾 につながる予定だった。

 下山路 

 下山路

 奥白根山 にも雪が吹きかけている ようだ。ここにも,風に乗って 白いもの が飛んできている。天気が崩れる前に下山しよう と先を急いだ。


 男体山にも雪雲 が懸かってきた。

 阿世潟の近くまで下ってきた。頭上の雲が通り過ぎ,また,陽が差してきた。 自分の影法師 が長く伸びてきた。

 歌ヶ浜の駐車場 まで戻ってきた。 白根山 の雲もとれて,白く輝いている。

 社山 も,端麗なシルエットを見せている。

 駐車場 に停まっている車の数も,朝の出発時と変わらない。

 今日は,天気も大きく崩れることなく,楽しい山歩きができた。今日は, CWX を履いていたおかげか,足の痛みも出なかった。
 汗をかかないように歩くのが,冬の登山の鉄則 なのだが,汗っかきの私にはとうてい無理な話だ。でも,衣服などを調節することで汗を かきすぎないように気をつけた。
 ラテラのジャケットは 阿世潟峠 で脱ぎ,薄手のウインドブレーカーに変えた。その他は,前のファスナーを開閉すること と, 手袋 の着脱で体温の調節をした。私の場合, はラジエータの役割をしており,暑くなって汗をかき始めたとき,手袋を脱ぐことで汗の かき方を押さえることができ る。

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