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高  山

2015年(平成27年) 1月5日(月)


コース・タイム
 宇都宮(6:50) ⇒ 竜頭の滝上駐車場(7:55-朝食)
  駐車場(8:35) → 山頂(11:20-昼食-50) → 駐車場(13:35)
 駐車場(13:47) ⇒ 宇都宮(14:55)

同行者
 単独

 新年の登り初めとして 高山 に登った。この時期に高山に登るのは今回で4回目だ。高山は,危険なところも少なく, 手軽に雪山が体験できる場所だ。今年は,先行者のトレースを利用させてもらおうというずるい考え で,年末年始の休日が終わった 1月5日 に登ることにした。運良く,天候も絶好となり,楽しい登山ができた。
 宇都宮 の自宅を出るときの外気温は マイナス1℃  晴れた割にはあまり冷え込んでいない。
 日光バイパス からは,朝日を受けて輝く 赤薙山 が見えた。


 更に進んでいくと,たっぷりと雪を蓄えた 女峰山 が見えた。私の技術と体力では,この時期の女峰山には登れない。


 中禅寺湖畔 からは,ピラミダルな 社山 の姿が美しい。今年も雪のある時期に登りたい。


 湖岸道路 の路面にはうっすらと雪が残り, 凍結している  緊張させられる。

 竜頭の滝上駐車場 に到着。停まっている車は無いが,気温は マイナス1℃ と,宇都宮と同じだ。
 準備をしていると,1台の車がやってきた。乗ってきた人がスノーシューを履いていた ので,どこに行くのか訪ねたら, 戦場ヶ原 を歩くという。どうやら高山は一人歩きになりそうだ。


今日の服装は,
 ボトムは CWX にモンベルの インスレイションパンツ  トップは,ファイントラックの フラッドスキンメッシュシャツ にモンベルの クリマブロックロッシュジャケット  その上にラテラの DUALUXジャケット を着,頭には ニット帽 を被った。
 靴は冬用の ZAMBELON PERMO アイゼンは charlet moser s12 を登山口で装着した。 ストック はザックに取り付け, ピッケル を手に持ってスタートした。
 正面に見えるのが,高山の 東尾根のピーク で,今日は直接ここに登る。夏道は,このピークの右を廻ってその先の鞍部に出るのだが, 途中に雪崩の危険個所があるので,積雪期は通らない方が良い。


 正月休み の間にたくさんの人が登ったらしく,予想通り トレースがしっかりと付いている  車に積んできたスノーシューは,そのまま車に置いてきたが,正解だった。


 トレースは,途中で左に折れ, 谷を詰めて尾根に達するように 付いていた。私はそのトレースは辿らずに,いつものように夏道を真っ直ぐに進んで 尾根を越えるところで尾根に取り付いた  この尾根にはトレースは無かった。この尾根は,少し痩せたところもあって,初心者に は向かないかも知れない。まもなく谷を登ってきたトレースと合流する。

 この尾根で私が最も気に入っている ツインツリー  ミズナラ ブナ が根を絡ませあって立っている姿がとても可愛い。

 ツインツリー を,根元から見上げた。


 駐車場から50分弱で 尾根の東端 に登り付いた。前回(2013年1月4日)は約40分で登ったのだが,今回は雪が多かったの で時間がかかった。


 尾根から 中禅寺湖 が見える。今日は風もなく穏やかで,水面が陽光を反射してキラキラ輝いている。


 シャクナゲ の蕾も大きく膨らんで春の訪れを待っている。でも,蕾の数が少ないような気がした。


 頂上手前の 案内看板  示している時間は,当然ながら夏(無雪期)時間

 頂上手前の急斜面  純白の雪面が美しい。


 しっかりと トレース が付いているので,ずいぶん楽に登れた。


 山頂に到着  駐車場から2時間45分かかった。雪が深かったので前回より時間がかかった。

 山頂 で湯を沸かしてカップ麺とコンビニで買ってきたおむすびを食べた。風もなく,日向にい ると眠くなるほど温かい。
 帰路 をどうしようかと考えた。無名峠に下って 戦場ヶ原方面 に行くか, 中禅寺湖方面 に行くかが一般的だが,山を下りた後が長くてつまらない。そこで今日は,敢えて 来た道を戻る ことにした。積雪期にこの尾根を逆方向に歩いたことはなかったので,興味があった。 同じ道 でも往きと帰りでは景色が違うので楽しみだ。何より,長い時間雪を楽しむことができる。


 戦場ヶ原 も,今年は雪が多いのだろうか。


 戦場ヶ原の対岸に 太郎山 が見える。

 男体山


 夏道は,この鞍部から 左に 別れていく。私は尾根伝いに直進する。


 「ピーッ」という鋭い鳴き声が聞こえたので前方を見ると シカ が数頭走り去っていった。ここは シカ除けネットの外 になる。暖冬の影響なのか,山を降りずに奥日光で冬を過ごす 「越冬鹿」 が増えた。


 登山口の シカゲート まで降りてきた。尾根の途中からトレースに沿って 谷を下ってきた が,急傾斜の斜面は,落ち葉の上に積もった雪が滑りやすく,思ったより大変だった。


 登山口から見た 男体山


 駐車場の車が3台に増えていた。観光客で賑わう奥日光も,冬は人が少ない。

 高山 は,春夏秋冬いつ登っても楽しめる山だ。中でも, シャクナゲ の開花時期には,大賑わいを呈する。紅葉時期にも奥日光は大賑わいだが,高山は比較的 静かな山歩きを楽しむことができる。
 私は,静かに山を感じるような山歩きが好きだから, 今の時期 が大好きなのだ。ところが,奥日光の真冬は天候が安定しない。日本海側の雪雲が山を越 えてやってくることが多く,平野部で晴れていても,奥日光は雪雲に覆われることが少なくない。
 そんな中,今日は本当に良い天気だった。気持ちを残しながら帰途に就いた。

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