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石楠花平 雪上探検ツアー

2015年(平成27年) 2月15日(日)


コース・タイム
 宇都宮(6:25) ⇒ 日光湯元駐車場(7:35)
  湖畔レストハウス(9:40) → 金精の森コース分岐(11:15) → 石楠花平(12:00-05) → 湖畔レストハウス(12:45-昼食)
 湯元駐車場(13:50) ⇒ 宇都宮(15:15)

同行者
 奥日光湯元温泉雪まつり第14回雪上探検ツアー石楠花平コース  第1班(参加者15人,リーダー1人)

 奥日光湯元温泉 では,毎年冬に 「雪まつり」 を開催しており,その一環で 「雪上探検ツアー」 」を実施している。今年で 14回目 の開催となり,湯元温泉の宿泊客を中心に,湯元付近をスノーシューを履いて「探検」し ている。昨年は,例の「バレンタイン豪雪」のためやむなく中止になってしまい,今年は2年ぶりの 開催だ。ところが,今年も天気予報は良くない。予報では,前夜から降っている雪が日中には雨にな ると言う。
 宇都宮の自宅を出たときの外気温は 氷点下2℃
 日光バイパス を走行中,サイドミラーに 朝日 が昇った。この付近はまだ晴れている。

 日光付近 まで進んでくると,辺りの様子が変わった。昨夜まで降った雪が木の枝についてきれいだ。 正面の山肌に朝日が当たって薄いピンクになっている。

 清滝 を過ぎた頃から雪が舞いだした。正面の 男体山 も途中までしか見えない。

 いろは坂 には除雪車が出ていた。

 途中で除雪車の前に出た。路面は 完全に凍結 しており,カーブでは徐行しないと尻が流れる。

 戦場ヶ原 は雪のため,山は見えない。


 湯滝入り口の手前  路面は凍結した上に新雪が乗り,とても滑りやすい。


 やっと湯元の駐車場に到着。外気温は 氷点下7℃

 湖畔レストハウス の前に集合して 開会式

 試し履きした スノーシュー も,いったん脱いで手に持って スタート  風が弱いので良かったが,雪は依然として降っている。参加者はフードを被ってスター トした。
 温泉街を抜け, 山道の入り口 まで行ってスノーシューを付けた。

 新雪は,スノーシューを付けていてもこのくらい潜る。プローブを刺して積雪量を計っ たら 180cm あった。先頭でラッセルしているのは, チーフガイドのFさん  このあと,東京から来た5人の男性グループが(私も少し)交代でラッセルに参加して くれた。

 ツルアジサイ のドライフラワー この時期にしか見られない自然の姿があり,それを探すのも楽しいこ とだ。



 ウラジロモミ の林。雪が着いてクリスマスツリーのようだ

 立ち止まって説明を聞く。この日は,ウサギの足跡は見られなかった。ウサギも,これ ほど新雪が深いと身動きできないらしい。


 このカツラの木には ツキノワグマ が樹皮を食べた痕がある。

 樹皮に付いているのは 地衣類  菌類と藻類の共生体で,空気のきれいな所でないと生育できない。奥日光が空気の良いと ころである証拠の一つ。

 古い踏み跡は新雪で完全に消されている。 ルートは正面方向  緑色の布きれがルートを示してくれる。

 木の枝に積もった雪が風で落とされ,頭の上に落ちてくる。フードは外せない。

 金精道路 を目指して一列になって進む。

 最後のひと登りで 金精道路 に出る。ここでガードレールを越えなければならない。例年は,先に登った人に手を引い てもらわないと上れないのだが,今年は手前の積雪量が多いため,普通に 歩いて越える ことができた。

 金精道路 からは,湯元温泉街や湯ノ湖,戦場ヶ原や中禅寺湖まで見えるのだが,残念ながら今日は 何も見えなかった。
 石楠花平 には強風が吹いていた。いつもは見える 金精山 の雄々しい姿も,今日は見えない。

 天気さえ良ければ 石楠花平 で昼食の予定だったのだが,この状態では無理だった。記念写真だけ撮って,帰途につい た。午後になって風が強くなってきた。

 湖畔レストハウス に戻ったのは12時45分。2時間20分かけて登った道を,たった40分で下ってきた。 トレースをたどった下りは速かった。
 参加者は,レンタルのスノーシューを返却し,抽選会や暖かな豚汁などを楽しんで解散 した。
 私たちスタッフも,昼食を食べ,休憩して帰途についた。
 駐車場に戻って身支度を解いた。車の外気温計は 氷点下7℃ を示していた。朝と同じだった。
 宇都宮の自宅に着いたのは15時13分。 宇都宮の気温は4℃  奥日光湯元との気温差は11度。
 今日は,雨になると言う予報が外れて良かったが,午後は晴れるという予報もまた外れ てしまった。強風が頬に吹き付けて痛かったが,参加者は文句を言うこともなく頑張ってくれた。滅 多にできない経験だったことは間違いない。これもまた日光の厳しさでもあり素晴らしさでもあるの だ。

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